痙攣が出始めた

昨日まで大丈夫だったこと。
昨日やらなければよかったこと。
同じことを何度も何度も何度も。これはいつか知っていたはずのこと。

全身にこわばりと痙攣が出始めた。
今日はデスクワークがある。納期は1週間後だから急がない。なのに手をつけないと気になって仕方がなくて痙攣が起こる。

どんな方法で気をまぎらわせてもだめかと思う。
とても愛しい家族の柔らかな背中に顔をくっつけている。
少し迷惑そうにされて窮屈そうにされて、だけど、この背中にしか、欲しいものが見つからない。

もう少し軽く考えたらいい。
当たり前のことだ。
私が恐れているのは作業でもなく評価でもなく、顔と声の存在しないやりとりなのだ。

吐くほど睡眠薬を飲んでみようか。
気絶してみようか。
自分は大丈夫だと自分に言える日が来ると思っていたのに。

お薬ください。
あなたの背中の上で、あなたの命の上で、少しだけ体を引き攣らせて倒れています。

私は大丈夫。
何もかもが私の混乱を竜巻みたいにしてしまう。
私は大丈夫。
声が聞きたい。顔が見たい。
ちゃんとそうしたいんだ。

何かが。何もかもが、抜け落ちてしまいそう。
まだ作り上げてもいない大切なはずのもの。
痙攣が、体を止めろと命令している。

私は大丈夫。
たくさん飲む。
そして吐く。

そしてまた明日もあなたと目を覚ます。
今度は私の背中に。

このやり方は卑怯なの。
使えるから使った。
このやり方は汚いの。
紙切れと金属。

どんなに汚い私だろうが、お前を何より。
お前がどうだろが、私は誰よりも。

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