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パニック障害を薬を使わず克服した話③ 〜思考のコントロールの練習〜

パニック障害を自分で克服するには、
「自分の思考は、自分でコントロールできる」
ということを、練習して体得することが重要です。

人は自分の思考に
コントロールされがちです。

でも、
思考にコントロールされる
のではなく
思考をコントロールするのです。

頭のなかの考えごとの手綱を
あなた自身が握るのです。

「このまま、またパニックになるのではないか」
と思えば、なります。

「パニックが来そうだけど、絶対に来させない」
と強い意志を持てば、なりません。

「なったらどうしよう」という暗示を
自分にかけることができるのなら
逆もまた然り。

「ならないんだ」という暗示を
自分にかけることもできるのです!

どちらのスイッチを入れるか、だけなのです。
もう少し、詳しく説明しましょう。

「感情」はコントロールできないが「思考」はコントロールできる

「怖い」を「怖くない」に変えることは難しい。
「感情」は、エネルギーですので、
それそのものを変えるのは難しい。
溜まったり、噴き出したり、簡単には変えられないものです。

でも、「思考」なら変えることができます。
習慣化してしまっているので簡単ではないけれど。

私たちは、これまでの日々の暮らしのなかで
「思考のクセ」が身についています。

「いつもの通勤(通学)」のように
「いつもの生活習慣」のように、
自分の考えも「同じ道」を辿るものです。

そして、その「クセ」に従って
無意識に自分に「暗示」をかけてしまっています。

でも、その「暗示」は「思考」ですので
実は、コントロールできるのです。

自分の「暗示」をコントロールできる。
と知っても、これは、かなり経験を積まないと難しいです。

だって、これまでは
「私は、またこのままパニック発作になる」
と、心のどこかで暗示をかけて不安になって
実際に発作が起こってきたわけですので。

「ならない」と念じて
「ならない」ことを体験する。

この成功体験を重ねていくしかないのです。

これは、例えばトイレに行きたくなった時の
「おしっこ漏れる!」と似ています。

ふざけているように思うかもしれませんが、
実際問題、
「おしっこ漏れる」
「下痢の便が漏れる」
も、結構な割合でコントロールできます。

「絶対に漏れない」と暗示をかければ
意外に漏れないものなのです。

自分で自分の身体を
「思考(意志)」でコントロールできますし
逆に、マイナスにコントロールしてきた
という事実もあったりします。

下痢になりそうな時には
下痢のツボ(足にあります)を押して
「今は、困る。15分後にコンビニに着くから
それまで待って」と暗示をかけます。

そして、「下痢である自分」を
一旦、忘れ去ります。

すると、案外しばらく
下痢のあのピーというお腹の痛みが
消えてくれます。

パニック発作も似ていて、
「いやいや、私はもうパニックにならないし」
と決めてしまう。

すると、「予期不安」があっても
消えてしまうのです。

このような「精神修行」が「パニック障害」には必要です

パニック障害が治りにくい人は
こうした「心の鍛錬」を重要視せず
西洋医学、心理学など「学問」だけを
頼りにしている方に多いように感じます。
一つの方法だけで治る病気ではないのです。

パニック障害に限らず
精神症状には、多角的な捉え方
特に、「心の鍛錬」「身体を鍛える・動かす」
といった、精神・肉体・思考の
バランスを整え直す必要があるのです。


知識に頼らず「自分の心身の状態」を自分でじっくり観察する

私見ですが、
パニック障害になる人の多くは
とってもがんばり屋さん。

社会人としてすごい地位を築いている
という意味のがんばりとは限らなくて
家庭でなにか責任を負わされていたり
家族関係のバランスを背負わされていたり
という意味での「がんばり」も含めての
がんばり屋さん。

本当は自分が傷ついてきたのに
その自分の傷を癒すことよりも
先に、がんばることを優先してしまい
「自分の本当の望みを叶えていない人」なのです。

自分が本当はどう生きたいのか。
それを置き去りにしています。

親から言われたから
世間の一般常識だからと
なにかを我慢し続けることで
「思考」によって自分を縛りつけ
「魂(精神)」「真我」を置き去りした生き方をしています。

その不均衡が限界になっている
ということを身体が、あなた自身に伝えているのが
「パニック障害」という症状です。

パニック障害になると
「感情(心)ってこうもコントロールできないものなのか!」
と驚きませんでしたか?

コントロールできないんです。本当は。
それを、もうあなたは十分に
コントロールして鞭打ってきたのではないでしょうか?

そんな自分を、あなた自身が
認めてあげたことはありますか?
身体に「ありがとう」と
声をかけてあげたことはありますか?

心は身体と大きくつながっている

肉体・精神・思考
という三位一体の「人間」。

その「思考」によって「肉体」を
コントロールし続けた結果が
「パニック障害」という症状です。

簡単にいうと
「本来の自分らしく生きていない」状態
と言えます。

この「自分の望み」と向き合い
少しずつ叶えていき
肉体を、食養生によって整え
たくさん運動させてあげる。

その上で、前出の「心の鍛錬」を
して行くことで、パニック障害を
克服することができます。


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