究極の選択【植物編2】

本当はあの人の花粉がほしい…どうか虫さんお願い。

植物は、他の植物（同じ種類）から花粉をもらい、受粉することで、種を作って子孫を残します。（例えば、アブラナは別のアブラナから花粉をもらいます。）

その花粉はおしべで作られ、虫が運んできてくれるのです。植物たちは、虫が来るようにきれいな花をさかせたり、甘い蜜を用意したりと工夫しています。

ただ、虫が自分の花にとまってくれないと花粉はもらえません。つまり子孫が残せなくなるのです。

最終手段として、植物は自分のおしべの花粉を自分のめしべにくっつけて受粉（自家受粉）します。これって近親相姦（きんしんそうかん）ですから、自分と似た個体しかできず、ダメな性質が出てきやすくなります。

しかし、危険とわかっていても子孫を残す方を選択するのが植物。

究極の選択