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自然写真家から「使える写真」のヒントをお話しします・1

「写真を売りたい」と考えるに方にむけて

これからの、お話しは「写真を売りたい」と考えている方に向けてのお話しです。趣味で写真を撮られている方には、あまり参考にならないかもしれませんので、ご了承ください

写真を売るには、その写真を必要とするクライアントがいる

写真が売れるということは、その写真を使用する出版社や広告代理店などが存在します。自然写真の場合、その多くが出版社関係です。
その出版社の中でも、自然写真を多用するのは、図鑑や写真絵本、児童書、幼児雑誌など、子供向けの本を作る出版社が多くなります。
ですから、芸術的な1枚写真だけを撮っていたのでは、自然写真家としては、どこかで行き詰まります。
「可愛い」や「美しい」は撮影するカメラマンも多く、ブームが去ればそこで終わりです。

雑木林のコナラの大木

例えば、上の写真を見て、どう思いますか?芸術的な写真でもありませんし、なぜこんな写真を撮ったのか分からないでしょう。
ですから、誰も撮らない写真なのです。
この写真は、僕がこんなテーマに作り上げるため、撮りはじました。

コナラ林の1年定点

左上の1枚目が上記の写真です。
実際は39枚組で撮った組み写真です(春や秋の変化の多い時期は、変化を細かく撮影します)
この写真が売れる理由は、「里山の四季」「林の四季」「ドングリ林の四季」などのテーマに使えるからです
コナラというのはドングリの木の代表格でもあり、秋の企画で、どこかの出版社が必ず取り上げられるテーマです。
その上、四季で使用されれば4点同時に使用されますし、1年となれば12点が同時に使用され、その使用料が振り込まれてきます。
僕がどんなカメラで撮るかより「何を撮るか」が大切というのは、こんなところにあるわけです。

ヒント・2では、おすすめテーマをお話しさせていただきます


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