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格差の消えないこの社会で



割と本気で社会主義を実現しようとしているキューバを旅したが、全然格差はあった

世の中で格差は無くならないことを確信した旅だった

平和が続くと不平等は拡大するらしい
安定して平和に過ごせていると頑張る人と頑張らない人の差がどんどん広がっていく

一方で戦争や疫病などが起きるとお金持ちだろうが貧乏な人だろうが、美男美女だろうがブサイクだろうがみんな平等になる
平等を実現する方法は社会を崩壊させることなのかもしれない

僕は別に社会をぶっ壊したいみたいな欲はないし、どうせなら平和がいいなと思っている方なので、自分の望む方向性に社会が進むと不平等・格差がどんどん拡大してしまう

税金がどうのこうの日本で話題になっているが、仮に富が再分配されて国民の資産が均一化されたとしてもそれでもやはり格差は生まれる
経済的平等が実現したら、何が起きるかというと人気格差だったりキャラ格差が起きそうである

人気者とそうでない者が二極化し、人気者だからできること、人気がないからやりたいけどできないことが生まれる
これはお金では解決しようにもできないことになる

仮に技術が進化して、人の知能がみんな同じになったとしても、そうなると見た目の格差がものすごく広がるに違いない

とにかく、男女不平等だとか経済格差がとか見た目がどうのこうのとかいろんなことで理不尽や差別が生まれることに文句を言っていても、もう何をどうやっても格差は生まれる

とするならば、格差をなくそうという動きよりも「格差がある中で自分はどうするか?」に思考を集中させた方が生産的だと思う

あるセミナーで「人は自己理解以上に他者を理解できない」と言われたことがある

他人の意味のわからない言動に「あの人は頭おかしいな」と思ってしまうのは自己理解が足りないからということだ

この言葉を聞いて自己理解にものすごく関心が生まれた

無差別殺人をする人
メンヘラで恋人を過剰に拘束する人
会社を辞めたいと言いながら出社し続けている人

気持ちが全くわからなかったけれど
これは自分の中にある憎しみや不安や恐れとの向き合いが足りていなかったからかもなと思い始めることができた

自己理解が深まると、自分は社会においてどういう立ち位置で、何が強みになって何が弱みになるのか?がものすごく見えてくる

確かに世の中全体においては格差はあり、自分より上の人間も下の人間もいるが
今自分のいるコミュニティが社会の中でどういう存在なのか?が理解できると

コミュニティを変えた方がいいとか
コミュニティの中でこう振る舞ったほうがいいとか
こういう人を頼ったらいいとか

生きやすく人生をより楽しめるようになる

格差が広がる社会の中で大事なことは格差を埋めようと努力することの前段階で自己理解を深めることなんじゃないか

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