『愛・着る・ファッション』

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最近の記事

hatra・chloma・BALMUNG ――③

はじめに「ラグジュアリー」を「有用性」であると定義しよう。印象派以後のアートはその所有権をサロンから市民へと移したように、プレタポルテ以後のラグジュアリーもまたオートクチュールを好む道楽家から洗練された市民の身体へと"市場"を移した。最も才能のあるジョン・ガリアーノも、最も才能のないカール・ラガーフェルドも、身体への丁寧な"マーケティング"から装飾を配置している。依然として華美であろうとテイストとしてコントールされスタイルそのもののバランスを崩してしまうことは無い。服をそれ一

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    • hatra・chloma・BALMUNG ――②

      特に興味深い点は使われる色彩・素材の変化である。ちょうどchlomaにブランド名を変更した2011AWにおいては継続してナイロンタフタが多用され、黒も多く使われていたがその後は柔らかなウール素材やネオンカラーが目立つようになる。ナイロンや黒色は身体に対して敵対的であり、素材自体が独立する。同様にネオンカラーは身体に敵対的であるが、素材が柔らかであるために身体のフォルムに対して浸食する力を強くしている。この極端な例は、イリス・ヴァン・ヘルペンの3Dドレスは重厚な素材によって

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      • hatra・chloma・BALMUNG ――①

        "今日、美術批評家の仕事はほとんど展覧会の報告、解説、海外画壇の紹介等に尽きている。対象である作品によりかかる責任を全てそれに転嫁している。権威、尊厳などあるはずがない。真の批評はそれ自体が作品である場合のみ成り立つのである" ハトラの特徴は「非身体的な装飾」にある。大きなフードは「テイスト(趣味)」に過ぎない。有用性に舵を切った「ラグジュアリー・ファッション」が身体へ攻撃的な装飾を嫌うように、フードも頭部にのみ緊張を持つ非身体的な装飾に抑えられ、切り替えの中心的な配置も身

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        • 『愛・着る・ファッション』創刊

          FASHION MAGAZINE『愛・着る・ファッション』を作りました。 FASHION MAGAZINE "I KILL FASHION" published. 通販用意中。希望者はメールにて。 Please give me a mail.

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        hatra・chloma・BALMUNG ――③