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プロが超オススメする「歩く」ための靴。立ち仕事にも良し! 疲れが全然違うよ!

私はかれこれ約30年、運動指導をしている。仕事柄、数えきれないほど多くの方に、その方に合ったシューズをオススメしてきた。
しかも、15年くらい前に運動具屋(スポーツ店)の嫁にもなった。アスリートではなく一般の方が「歩く」ための靴を語らせたら、そこんじょそこらの人には負けない自信がある。

あまりアツく語りすぎた。そんなゴタクは良いから早くオススメを教えろ! という方は、目次のランニングシューズをおすすめするわけあたりから読んでほしい。もっとてっとり早く知りたい人は、目次の、ONというスイスのシューズから下の動画2本を見てほしい。

中高年の「歩く」靴なら私にまかせろ!

例えば、スポーツ用品メーカーさんやお店の人は、靴の性能や種類には詳しいかもしれないが、実際に履き込んだ感想はネットの口コミくらいしか知らないと思う。それに対して私は、シューズをオススメした人と毎週毎週運動教室でお会いするわけで、履いた瞬間の感想ではなく、ずっと使用してみてどうなのかの生の声をいっぱい知っているわけだ。

若い方の場合、アスリートでもない限り、どのシューズを履いたって足腰膝に障害があるわけではないので、今どきインフルエンサーさんオススメの見た目カッコいいシューズをオススメすれば良いのだから簡単だ。

でも、中高年の皆さんへのオススメは違う。みんな個性的な足をしているのだ。

多くの人は幅が広い。外反母趾・巻き爪・扁平足・O脚etc・・色々ある。これが流行っているから・・というのではなく、本当にその方に合った良いシューズをオススメしたいと思う。それが信頼にもつながる。

ヘタなものはオススメ出来ない。私もどっぷり「おばちゃん」年代だが、おばちゃんは女性同士だと遠慮がないから、ご満足いただけない場合はすぐに辛辣な感想が返ってくるのだ。
その代わり一度信頼を得たら、もう信者さんのように「先生が良いと思うシューズなら何でもいいよ」状態なのである。もう、何百人の方にシューズをオススメしてきたかわからない。

過去の殿堂入りシューズ 

一般の方用の運動靴で、1番最初の殿堂入りシューズはというと、『リーボック』
エアロビクスが日本で初めて流行った頃だ。足首まであるタイプで猫も杓子もリーボックを履いていた。それを履いてエアロビクスをするのが「ナウかった」のである。ちょうどこんな感じのシューズで、最近もリバイバルヒットしているやつだ。

リーボック フリースタイル ハイ

そのリーボック最盛期の最後の方で私はこの仕事についた。このシューズのおかげでエアロビスクインストラクターは疲労骨折という職業病から解放されたらしい。あの頃を知るインストラクターの誰もがリーボックといえば思い浮かべるこのタイプのシューズ、私はあまり好きではなかった。

そのブーム最後の方にハイカットではない、とてもカッコ良いシューズが出た。なんせ25年以上前だと思うので、今そのシューズを持っていなくて画像が出せず、とても残念なのだが、本当に神シューズだった。
カッコいいだけでなく、履き心地も良く、しかも脱ぎ履きがしやすい。私自身も大好きで、自信を持って皆さんにオススメできた。あの頃1000名を超える受講生の方がいらっしゃったけれど、その9割くらいの方がこのシューズを購入したような気がする。

しかも、あまりの履き心地の良さに、みんなこのシューズが廃盤になるまでほとんどの人が浮気をせずにリピートしたものだ。このシューズは確か12000円くらいするから他のシューズと比べ安いわけではない。もうバブルも終わっていたので、普通の商品に対しては中高年の主婦の財布の紐は硬かったと思うのだが、飛ぶように売れたものだ。

一度、本当に自分に合う素晴らしいシューズに出会った人は、もう二度と「安かろう・悪かろう」のシューズには戻れない!

そのシューズが廃盤になるまでほとんどの人はリピート購入を続けた。
廃盤になったあと、しばらくは心の底からオススメできるシューズがなかった。
時代はリーボック全盛期は去り、ナイキ・アディタスなどが世間では売れに売れていた頃である。

日本人の足の特徴

その頃、大体海外のメーカーさんのシューズは、日本の中高年の方には合わない場合が多かった。中にはシュッとした足幅の人もいて合う方もいるのだが、大体の方は足幅が広いので痛いのだ。多分、欧米の方の足は細くて長いのだろう。

また、海外メーカーさんの中には、イメージ的に超カッコよくても機能的にバラツキが多くてあまり中高年の皆様にはオススメできないところもあった。

シューズのご相談があると、各社のこれはと思うものを何足かお持ちして実際に試し履きしていただくのだが、やはり日本のメーカーさんのシューズの方が日本人の足には合うのか、多くの方が日本のメーカーのシューズを選ばれた。

でも、「履くと気持ちいいんだけど、とっても脱ぎ履きしにくいのよね」というお声が多かった。

脱ぎ履きがしにくいシューズは中高年にはタブーである。紐をゆるめればスッと足が入るものに限るのだ!

特に高齢者の方など、バランス感覚が悪くなっている方に対して、玄関で悪戦苦闘するシューズなど問題外なのだ。

この本当にオススメできるシューズがない時代が続く。。。

次の殿堂入りシューズ、『アシックス カヤノ』に出会うまでは。。 

「歩く」靴なのにランニングシューズをオススメするわけ

1〜2年前くらいまで、私の一番のオススメは『アシックス カヤノ』だった。もう、10年近く前から私の一番オススメ。今でももちろん、とってもオススメ。

『アシックス カヤノ』といえば、ランナーの皆さんなら誰でも知っている、めっちゃ品質の良いランニングシューズだ。

GEL-KAYANO 28

メチャクチャ早く走る方ならいざ知らず、普通のマラソン大会で完走を目指す市民ランナーであれば多分最高峰といっても過言ではないシューズだと思う。もちろん、値段だって高い。税込定価で多分18000円くらいはすると思う。

でも、先ほども言ったように、シューズだけは心地よいシューズを知った人は、もう元には戻れないのである。

なぜ、「歩く」ことが目的なのにランニングシューズをオススメするか

「歩く」といっても、普通の方は4〜5kmくらいだと思う。良く歩いて1万歩だ。一般の中高年の場合、歩きすぎもカラダに良くない。

20kmオーバーを歩くような、スーパーエリートウオーカーの方の場合は、ランニングシューズではなく歩くために考えられたシューズの方が良い場合が多い。やはり「重さ」も大切なのだ。「重さ」があれば振り子の原理で足を前へ前へと進ませてくれる。

あくまで私個人の感想だが、20kmくらいのウオークだとウオーキング専用シューズよりこちらのカヤノの方が好きだ。後述のON Cloudaceに出会ってからは、長距離ウオークでは必ずこれを履いている。もう惚れ込んでいるといっても過言ではない。ただ、このあたりは意見がわかれる所だと思う。
長距離ベテランウオーカーの場合は、マラソン3時間以内で走る人と同様、自分に一番合ったシューズというのにこだわりがあると思う。

しかし、5km〜10km程度歩いたり体操教室やジムで運動をするのが目的であれば、圧倒的にランニングシューズの方が軽くて蒸れないし快適なのだ。普通の人は雨の日にウオーキングしたりしない。

ランニングシューズといってもマラソンを3時間以内で走るような人のシューズではなく(これらの人へのシューズは着地など特別に考えられているので歩くには不向きだ) マラソンを完走することを目指す人用のシューズが良い。何よりクッション性が良いのだ。着地した時の衝撃が柔らかい。

一般の中高年にとって、軽くてクッション性がバツグンで安定感もある、マラソン完走を目指すランナー用のランニングシューズがとても良い。
足にトラブルを抱えている人も多いので、衝撃を和らげるクッション性がとても大事なのだ。

このカヤノは、クッション性も安定性もバツグンで、脱ぎ履きもしやすいのだ。
カヤノみたいな最高峰なものでなくても、定価1万円前後の完走を目指す人用のランニングシューズであれば、どのシューズでも素晴らしいと思うのだが、色々シューズをお持ちして足入れしていただくと、やはり足に問題がある方であればあるほど、高価であろうとも足入れし少し歩いてみた時の心地良さからか、このシューズを選ばれる方が多い。

最近の最もお気に入り! ONというスイスのシューズ

シューズはどのメーカーもそうだと思うのだが、同じメーカーの同じラインナップのシューズだとしても、進化する。なので、モデルチェンジするとデザインは当然なのだが、履き心地も全く異なる感じに変わることがある。

前述のカヤノは、2年くらい前から履き心地がとても変わった気がする。私が個人的に「走る」分にはもちろんとても良いのだが、「歩く」ことが主目的である中高齢の方が足入れした瞬間に「これイイ!!」といった感動的なお返事がいただけなくなった。きっと、「走る」というこのシューズ本来の目的のために進化した結果、多くの中高年の方が直感的に感じる「立ってて楽、歩いて楽」からは遠ざかったのだと思う。

今、中高年の方に(若い方にもだと思うが)メチャクチャ人気のシューズは、ONというスイスのメーカーのシューズだ。
何が良いって、履いた瞬間に感じる「オシャレ感」「びっくりする程の軽さ」「圧倒的脱ぎ履きのしやすさ」が良いからだ。

ON Cloud

この上のシューズなんて、体操教室で履いても素敵だが、普通のお洋服にもピッタリではないか。私は兼ねてから思うのだが、一番シニア世代の方が若く見える服はスポーツウェアだと思う。カッコ良いスポーツウェアにこのシューズで街を闊歩すれば、めちゃくちゃカッコ良い。

で、脱ぎ履きだって、紐とゴムを選べるのだ。ゴムだと、本当にスッと足に入るから玄関でアタフタしなくて良いのだ。

今までは、カッコ良いシューズ=質がイマイチ・中高年には似合わない
だったが、このON Cloudは質もよくてシニア世代がおしゃれとして楽しめるシューズなのだ。

色だって、カラバリがメチャクチャ多いので、本当にたくさんある中から選べる。
詳しく知りたい方は、こちらの動画を見てほしい。

ただ、ちょっと気をつけてほしいのは、男性用はそうでもないのだが、女性用はスイスのメーカーということもあり、ちょっと幅が日本製のものより狭い気がする。
サイズ感もちょっと一般のシューズより小さめな気がするから、普段履いているサイズよりワンサイズ大きめの方が良い気がする。24.5くらいの足の方であれば、男性用の25センチを選ばれても良い気がするし、幅広の足の方は、後述のクラウドエースの方が良いと思う。

また、毎日1万歩とか歩く方であれば、このシューズより後述のシューズの方が絶対にオススメだ。ただ、このオンクラウドはオシャレなのだ。愛おしい♪
私は、普段街履きにこれを、しっかり歩く・立ち仕事には後述のクラウドエースを履いている。

しっかり歩く&立ち仕事にはコレだ!! 最近惚れたシューズ

私自身が最近一番大好きなのは、こちらのオン・クラウドエース。
前述のオン・クラウドがめっちゃ軽いのにくらべ、こちらのシューズは少し重みがある。しっかりした造りで別物だ。

ON Cloudace

少し重さがあるから、長距離歩いても楽! でも、ウオーキング専用シューズと比べるとあまり重さを感じない。履き心地もバツグン。安定性がとっても良いのにそれほどゴツゴツ感もない。

20kmオーバーの長距離ウオークをしても快適だし、安定性も良いからハイキングだってイケる。

私は実は、20kmオーバーのウオーク大会でも、ウオーキング専用シューズより例えば前述のアシックスカヤノみたいな完走型ランニングシューズで歩く方が好きなのだが、やはり足が最後には疲れる。
でも、このオンクラウドエースだと疲れが全く違う!! しかも、安定性があるのでハイキングなどに履いて行っても足ブレがなく痛みもない。

詳しくはこの動画を見てほしいが、一番びっくりなのが立ち仕事にとっても良いことだ。疲れが全然違う!!

まとめ

普通のシニア世代の方の健康づくりのためのシューズというのは何が一番重要かというと、履いて楽だ!! 快適だ!! という事だ。
プラス、最近のシニア世代の方はオシャレなので、自分の気持ちがアガるオシャレという要素が加わればなおさら良し!だ。

今、一番体操教室で圧倒的人気なのは、ONのシューズ。でも、人によってはアシックスやミズノ(ウェーブインスパイア)などがピッタリの人もいる。

これらのシューズは、どれも質が良い。なのでその質が良いシューズ、ぜひお店で足を入れてみてほしい。で、中で一番自分の足にしっくりくるやつ、しかも気持ちがアガるやつをGETしてみてほしい。





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