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やはり役立つ利休さんの教え

❝工夫と基本❞


昨日の続きになります。

利休さんが詠んだという利休道歌には、
後二首が付け加えられることがあります。
後世になって利休の作と推測された2首が加わったものです。

それがこちら。

釜一つあれば茶の湯はなるものを 数の道具を持つは愚な
(丿貫【へちかん】や粟田口善法という人たちは 手取釜一つで 茶の湯をなしていましたよ)
 

数多くある道具を押しかくし 無きがまねする人も愚な
(多くの道具を待ちたがるのも愚かですが あるのに隠して 活用しないのも愚かですよ)

これらの二首は道具のことについて読まれているようですが、
私は「足るを知れ」という教えのように感じました。

形から入るということが
モチベーションを上げてくれることはあります。
でも本当にやろうと思ったら、
たった一つのきっかけでも成すことができますよ
という風に理解できるのです。

さらに終わりの方の首には
内なるもの
無心

という言葉が多くあります。

例えばこれらの句です。

習ひをばちりあくたぞと思へかし 書物は反古【ほご】腰張にせよ
(教えてもらったことはゴミだと思いなさい 稽古帳はリサイクルに出しなさい 内なるものが実践できてこそ茶の湯ですよ)

茶を点てば茶筅に心よくつけて 茶碗の底へつよくあたるな
(今しているその動作一つに心を置きましょう 集中しかつ無心であること  内なるものがあれば 茶筅は茶碗の底に付きすぎません)

心が大事ということでしょうね。

一つ一つの句を生活の中で思い返したいと思いました。


❝工夫と基本❞


今日は日曜日。心を見直す一日でありますように💖


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