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イキダネ!鹿沼!2013(イキダネvol.4)

#新たな旅ができる日のために

《こちらは2013年10月に開催した旅に関するfacebook投稿をリライトしたものです》

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~木工の素晴らしさを感じよう~

イキダネ!プロジェクト第4弾は、木工のまち、鹿沼。
そんな鹿沼の熱いお祭り、「鹿沼ぶっつけ秋祭り」にいってきました。
このぶっつけ祭りに使われる屋台は、屋台は屋台でも、ここでいうのは「彫刻屋台」。木の彫刻が壮大に施されたおみこしのようなものです。
この屋台を27台もつかって行われる鹿沼ぶっつけ秋祭り(10/12-13)はお昼も夜も熱気と活気にあふれ、迫力満点なお祭りでした!
今回はその旅をレポートします。

お祭りのはじまり、はじまり

日光線で宇都宮から15分ほど電車に揺られJRで最寄りの鹿沼駅へ。
ちょうどお昼の12時ころ。お天気にも恵まれ気持ちよくお散歩できそう、というわけで会場までは歩いていくことに。
15分ほど歩いて街の中心に近づいてくると、ちらほらと道端に屋台が出ていたり、お囃子が聞こえたり。だんだんお祭りに近づいていることがわかり、わくわくしてきます。 お昼からビールを楽しむメンバーも。

さて、まずは昨年のイキダネ!益子!でお世話になったU TOCHIGI DESIGNの関さんと合流するため、お祭りの中心今宮神社へ向かうことに。
神社につくとすでに屋台が入って来ていました。「繰り込み」と呼ばれる儀式だそう。流れを見ていると、ひとつひとつの屋台がそれぞれお祓いを受けているようです。

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お祓いが終わると境内のそれぞれの町内の立て札のところに順番にとめられていきます。そして27台の屋台が大集結。 体育祭の入場行進のようなイメージでしょうか。
緊張感と高揚感が伝わってきます。

圧巻の雰囲気の中、青空の下で見る屋台の精巧な彫刻
色も形も町によって全然違って、それぞれに魅力があります。
神社では正装がぴりっときまった戸張町という町内の豊田さん(関さんと同じU TOCHIGI DESIGN代表の方です)にお話を聞くことができました。

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今は組子が有名な鹿沼ですが、屋台がその原点となっているそう。
日光東照宮造営の時代、宿場町として栄えていた鹿沼に、日光東照宮をつくっていた職人さんが集まり木工のまちとなった歴史があるとのこと。
そして屋台の車輪は、現在日本でつくれるひとは2人しかいないのだとか。
実際にお祭りに携わっている地元の方のお話はとても深みがあり、参加メンバーも真剣な表情で聞き入っていました。

お祭りのメインまで、ちょっとひとやすみ

まちの駅では屋台屋のみなさんがブースをだしているということで行ってみることに。地元の食のブースもたくさんでています。
鹿沼名物のにらそばやアユを食したり、思い思いに楽しみつつ、今回のツアーで注目した屋台屋プロジェクトを主催するみなさんにご挨拶。
屋台屋プロジェクトは、鹿沼の木工の持つ可能性と魅力に魅せられたデザイナーと地域の人々が協力してスギモノ製品をデザインし、お祭りの屋台の中で新製品展示即売会を開いてしまうという、地域の木工産業の新しい未来のための試みです。
そんな屋台屋の取組みを直接紹介していただき、日光杉をつかった屋台屋のプレートもいただいてみんなご機嫌。すてきなデザインのお面もたくさん。

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そこから夕方まではネコヤド商店街の饗茶庵にてひとやすみ。自宅を改装して始めた饗茶庵という1店のカフェから徐々に広がって、今ではいろんな商店が集まっているこのネコヤド商店街は、とっても魅力的。毎月第1日曜には、いろんなお店が出店する市が開催されるとのこと。今回お邪魔した饗茶庵は、こだわりのコーヒーとインテリア、オーナーさん想いのこもった、素敵なリノベーションカフェでした。次来る時は、オーナーさんにも会いたいです。

いよいよお祭りのクライマックス。ぶっつけ!

5時過ぎごろ、そろそろ陽も落ちてきて、屋台には提灯が灯ります。
昼とはまた違った顔。「繰り出し」がはじまる時間です。
屋台がひとつひとつ神様に挨拶をしながら神社を出てまちへと繰り出します。

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広場の前でうろうろしていると麻苧町(あそうちょう)のおじさまが教えてくれました。
よその町内の屋台はその町内の人の先導がないと入れないんだよ、と。
現地の方との出会いが新しい発見を生み、旅をより豊かにしてくれます。

そしてついに一番の見どころ、「ぶっつけ」へ。
交差点にいくつも屋台が向き合い、近づきながらお囃子を「ぶっつけ」合います。屋台そのものをぶつけたら、せっかくの彫刻が台無しになっちゃいますものね。

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屋台がひとところに集まる迫力、何重にも重なるお囃子、屋台を曳く若衆たちの声。お祭りに参加しているみんなの熱気がこの瞬間、ここに集まっていました。

鹿沼の旅の〆は屋台屋プロジェクトのみなさんや鹿沼の地元の方々との交流会。

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普段は各地で違うお仕事をしているみなさんが同じ屋台屋プロジェクトに賛同し、ひとつになっていることを参加メンバーそれぞれも感じ、刺激を受けていたようです。

こうやって地元の方や、お祭りに関わる方と話しをすると、いろんなことを知れて、いろんな想いを聞けて、ただお祭りを見るだけよりも、深い深い思い出になりますね。

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ー イキダネ!プロジェクトとは ー
「地域の魅力はヒトにあり」
地域のヒトにフォーカスし、地域のいいコトモノを伝えるツアー。ヒトとの交流を通してコアなファンをつくることでまた来たくなる。地域との継続的なコミュニケーションを図ります。


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