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デジタルインフォメーションテクノロジー[3916] レビュー

https://www.ditgroup.jp/

【事業概要】

⑴ソフトウェア開発事業
①ビジネスソリューション事業
→業務システム開発 システム運用
②エンベデッドソリューション事業
→モバイル機器 車載機器 情報家電機器等の組込ソフトウェア開発及び評価
③その他事業
→自社商品「WebARGUS」「APMG」「xoBlos」等の開発・販売

⑵コンピュータ販売事業

カンパニー制を導入していることが特徴。
事業自体は多岐にわたって把握しきれないので、製品紹介します。

・WebARGUS
Webサイト改ざん攻撃対策ソフト
特徴としては、被害箇所特定から復旧までを1秒以内で完結させること!!
従来は1ヶ月かかっていた、、、
通常のセキュリティソフトは、攻撃を「防御する」製品ばかりだが、
本製品は「復旧」に特化している。ITproにて優秀賞受賞
2014年7月発売。年間ライセンス:480,000円

・xoBlos
エクセル業務プラットフォーム
社内で多岐にわたるエクセル業務を一括で管理してくれる。
価格は相談?

・Phant’s
薬剤のVAN発注から納品対応の在庫管理、売上管理、余剰在庫管理、分析管理までを行う薬局チェーン向け総合管理システム。ASPサービスである。

・AntiPhishingMailGateway
電子署名メールソリューション
電子メールに電子署名を付与して、送信者を特定できるため、相手先が安心してメールを開くことができる。
ライセンス価格、ライセンス保守価格がある。安くても120万円〜

「強み」
①幅広い事業領域で優良顧客との安定的な取引
売上高に対する優良顧客(3年連続で売上高上位30位以内の企業)の比率が70%付近で安定している。
その内訳もビジネスソリューション事業・エンベデッドソリューション事業でバランスよく分かれている。

②自社商品を軸とした新しい価値創造の提供

「業績」2013年→2014年→2015年 (百万円)
売上高 7,391→8,052→8,492
営業利益 294→330→427
営業利益率 4%→4%→5%

「今後」

・WebARGUSの展開
①IoT関連のセキュリティ対策
②海外展開

・安定基盤の強化
①金融分野の深掘り・横展開
②車載分野への拡大

【2016年度第三四半期】(百万円)
売上高   6,981
営業利益  472
営業利益率 6%
*業績上方修正あり

【5段階評価】 

成長性:4 毎年7%程度で成長中。今期は上方修正あり、もっといきそう。事業的に売り上げは落ちにくいとは思うが、競合他社も多い。

収益性:3 例年5%程度。利益率を上げていくには、自社製品の売り上げ次第か。

財務健全性:5 自己資本比率60% 有利子負債比率5%。流動比率250%。健全。営業キャッシュフローも多分プラスやと思う、、

市場における優位性:3 安定的な取引をしている顧客が多い。もう一つは、WebARGUSが優秀な製品であること。

割安感:3 PER36倍 PBR7倍。安くない。

事業リスク:IT企業にありがちなリスク。情報漏えい・システムトラブルなど。あと、競合がめっちゃ多そう。

総合評価:2 株価は上がるかもしれません。でも僕はあまり興味がない(じゃあなんでピックアップしたんって話やけど)。理由は、いろんなことをやってるからです。リスク分散にはなるだろうが、お金を預ける側としては面白みがない。それよりも僕は何かに特化したビジネスを展開している会社の株を買いたい。その方が応援したくなります。ただ、WebARUGUSはかなりいい製品である印象。この発想は好きです。技術的な目の付け所は素晴らしい。


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