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「ほころびと共に」ー自分に自信が持てない人へ

人生の喜びは綻びから生まれることもある


これは「きのう何食べた?」のドラマで登場する台詞。この言葉を聞いた時、自然とわたしは紙とペンを探していた。

わたしには、もう一度聞きたい言葉や逃したくない文章に出会うとメモをせずにはいられないという癖がある。

この言葉を聞いて、紙に書いて、読み返してみたとき、妙に納得している自分がいた。

ちなみに、Weblio辞書による「綻び」という言葉の意味はこうだ。

ほころび【綻び】
①ほころびること。また、ほころびた所。 
②変化が生じて整合性を失うこと。 
③衣や几帳(きちよう)などで、縫い合わせないで間をすかせてあるところ。 
ほころびる 【綻びる】
①縫い糸が切れて合わせ目が開く。 
②つぼみなど、固くとじていたものが少し開く。 
③固い表情が和らぐ。笑顔になる。 
④衣服・几帳(きちよう)などの合わせ目の一部を縫い残す。 
⑤感情・秘密などが、抑え切れなくて外に現れる。


「人生の喜びは、整合性がなくなった衣の合わせ目が開いたところから、生まれることもある」ということである。

確かに、、と首が縦に小刻みにゆらしている人も多いのではないだろうか。

それも、人生の喜びだけに限らない。人に対する愛おしさや、安心感、快楽なんかも綻びから生まれると思っている。

人のなんかちょっとだらしない部分が垣間見えた時に、クスッとしてしまう感覚である。

子どもや動物のおっちょこちょいな動画に癒されるのもそう。母性が芽生えるのもそう。

結局人間というのは、ちょっと抜けている人や未完成な人に対して、愛おしさを感じるのかもしれない。そして、その抜けているポイントを改善しようと、努力している姿に胸打たれるものである。

だから、自分は完璧ではないと、だらしがないと、人には敵わないと、そう思っている人へ。
そんな自分を大切にしてください。
あなたは既に愛おしさを兼ね備えているのです。

わたしも綻びを抱えながら生きていこう。
皆さんも今ある自分を大切に、口元にもほころびを。


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