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【和訳】"No Matter What" by Calum Scott(カラム・スコット)

大切な曲を掲載していなかったと、今更気付きました(正確には、再掲載です)。Pride月間でもあります。

"No Matter What" by Calum Scott

2018年3月リリースの1st アルバム「Only Human」に4曲追加する形で、同年11月にSpecial Editionが出されましたが、その理由はおそらく、この「No Matter What」。MusicianとしてキャリアーをスタートさせたCalumが直面したであろう問題に、自ら区切りをつける苦しい判断だったとも推測されます。

2018年の1stアルバム・ツアーなどでは、この"No Matter What"の歌唱中に感極まるように涙が溢れ出して歌えなくなっている映像が沢山記録されています。

「カミングアウトすれば、社会からまた拒否されるかもしれない。そんな恐怖心があった」とインタビューで語っています。結果は幸い杞憂だったようですが、ここ数年の急速な時代変化はさておき、2018年の英国でも厳しい状況であったことが伺われます。

社会は多様な人から構成されています。そんな中で対人関係を伴う以上、目の前の相手や周囲の人間関係、社会そのものに柔軟に気配りをすることは当然必要です。それが欠けたまま、不十分なままで権利を主張すれば、また独りよがりや一方向な想いであれば否定される。当然かもしれません。

しかし、真摯に誠実に人を愛するこころ、愛し合うこころそのものは、本来、何者かに制約されるようなもの定義されるようなものでは決してありません。他者が認める認めない、評価するというような問題では決してない。

何よりも、社会経験もまだ不十分な子どものこころがこれ以上必要以上に傷つかないような、そのために命が失われるようなことが決してないような、そんな世界であって欲しい。

そんな様々なことを思い返す曲です。

No Matter What   by Calum Scott

When I was a young boy I was scared of growing up
I didn’t understand it but I was terrified of love
Felt like I had to choose but it was outta my control
I needed to be saved, I was going crazy on my own

子どもの頃、大人になるのが怖かった
理由もわからず、人を好きになることに怯えていた
らしく振る舞おう思ったけど、ダメだった
助けて欲しかった、自分に訳がわからず気が狂いそうだった

It took me years to tell my mother, I expected the worst
I gathered all the courage in the world

何年もかかってママには伝えようと思った
最悪な結果も覚悟した
今日で人生が終わる、そんな勇気を振り絞った

She said, "I love you no matter what
I just want you to be happy and always be who you are"
She wrapped her arms around me
Said, "Don’t try to be what you’re not
'Cause I love you no matter what"
She loves me no matter what

「何があっても、あなたを愛しているわ」
「あなたが幸せでいつも自分らしくいてくれれば、それでいい」
そう言ってママは抱きしめてくれた
「自分じゃないものになろうなんてしないで、
何があっても私はあなたを愛しているから」
何があってもママは僕を愛してくれる

I got a little older wishing all my time away
Riding on the pavement, every sunny day was grey
I trusted in my friends then all my world came crashing down
I wish I never said a thing 'cause to them I’m a stranger now

少し成長して、時間が早く過ぎて欲しいと思っていた
青空の下、街でボードをしても、気持ちは晴れなかった
友達を信じて打ち明けたけど、僕の世界は跡かたもなく崩れた
打ち明けなきゃよかったんだ、
奴らとは違う、僕はおかしな奴なんだから

I ran home I saw my mother, it was written on my face
Felt like I had a heart of glass about to break

家に走って帰ったらママに会った
僕の顔にそんな全部が書いてあったんだね
硝子みたいに心が砕け散りそうに感じた

She said, "I love you no matter what
I just want you to be happy and always be who you are"
She wrapped her arms around me
Said, "Don’t try to be what you’re not
'Cause I love you no matter what", yeah

「何があっても、あなたを愛しているわ」
「あなたが幸せでいつも自分らしくいてくれれば、それでいい」
そう言ってママは抱きしめてくれた
「自分じゃないものになろうなんてしないで、
何があっても私はあなたを愛しているから」

Now I’m a man and I’m so much wiser
I walk the earth with my head held higher
I got the love that I need
But I was still missing one special piece
My father looked at me

僕も大人になって今では随分知恵もついた
少しは上を向いてこの世界を生きていける
必要な愛を手に入れたから
でもまだ一つ、どうしても必要なピースが欠けている
パパが僕をじっと見た

He said "I love you no matter what
I just want you to be happy and always be who you are"
He wrapped his arms around me
Said, "Don’t try to be what you’re not
'Cause I love you no matter what"
He loves me no matter what
And they love me no matter what

「何があっても、おまえを愛している」
「おまえが幸せでいつも自分らしくいてくれれば、それでいい」
そう言ってパパは抱きしめてくれた
「自分じゃないものになろうなんてするな、
何があっても私はおまえを愛しているから」
何があってもパパは僕を愛してくれる
何があっても二人は僕を愛してくれる

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