見出し画像

介護はある日突然に@手続き奔走編④〜後見人って何ぞや?〜

義母の認知症での保護入院をきっかけに、実家掃除&介護手続きに追われる日々を綴っています。

義母の通帳再発行手続き…の予定が、口座を凍結されて後見人を勧められた話はこちらから

口座凍結

自分の父親が亡くなった時は、銀行に死亡届を提出するまでは口座凍結されなかったけど、「認・知・症」この3文字を口にしたら銀行口座はあっさり凍結。

どんなにドアをノックして

「雪だるまつく〜ろ〜♪ドアを開けて〜♪」
 なんて無邪気に歌っても、
「あっち行って!アナ!」じゃなく

「後見人をたてて下さい」
と追い返されてしまう。

母親が認知症だと口にしてしまった夫は、言わないほうが良かったのかな…と
悔やんでたけど、

通帳もキャッシュカードも見つからないし、再発行をしに本人同席してもらっても意思疎通はほぼ無理だから

いつかどこかで認知症だと言わなきゃいけない場面がくるんだから、今でよかったんだよ!
と二人で納得し合って

後見人をたてる

という事について調べてみた。

後見人って何?

そもそも後見人とは…?

成年後見人等は、ご本人の生活・医療・介護・福祉など、身のまわりの事柄にも目を配りながらご本人を保護・支援します。
具体的には、ご本人の不動産や預貯金等の財産を管理したり、ご本人の希望や身体の状態、生活の様子等を考慮して、必要な福祉サービスや医療が受けられるよう、利用契約の締結や医療費の支払などを行ったりします。

厚生労働省HPより


被後見人本人の財産管理する、という目的が大きな役割。なので、家族が後見人に立候補しても、弁護士や司法書士が選任される事が多い…らしい。

面倒なのが、あ、この制度合わないなって思っても途中でやめられないという点。(これは何度も説明された)


家族の事情を考慮して、サポートしてくれるか?というとそうでもない事もあるみたい…。

大黒柱であるお父さんが倒れて、後見人に士業と言われる弁護士・司法書士さんが選任されたけど、家族のためにかけてた保険が解約された、とか、家計費もキチキチな金額しか支給してもらえなくなったという事例を見つけた。

本人の財産を守る・管理する為の制度であって家族の為の制度ではないんだな…。

いろいろ調べてみたけど、
「後見人をつけてほんとに良かった♡」的な記事はほとんどなくて、
そうならない為に家族信託だったり、親が元気な内に話し合っておこう!という記事が多い。

いやいや、もうそうなってるので
「実際に後見人を申立をしてみた」
とか
「実際に後見人に選任された」
って記事はないものか?と
ググりにググったけど、参考になるものは、ほとんどなかった。


家庭裁判所に電話してみた

「後見人の申立をするには、本人(認知症,知的障害,精神障害などによって物事を判断する能力が不十分な方)の住民票上の住所地を管轄する家庭裁判所へ」と書かれていたので、夫が鹿児島の家庭裁判所に電話をかけてみた。

📞家裁「後見人の申立ですか?」

📞夫「母が認知症で入院してまして、その費用を母の預金から払おうと思ったのですが、恥ずかしい話、実家がゴミ屋敷のようになってまして…」

隣で聞いてて、話長いな!と思った瞬間

📞家裁「聞かれた事だけお答え下さい

ひゃ〜!厳しい〜!

夫的には、大変なんです!!!っ気持ちをアピールしたかったんだろうけど、ピシャっと言われてしまった。

心情で物事を訴えても通らないんだって事が、このひと言でよーくわかった。
申立をするには、「大変なのだ」という事実を積み重ねて証明する事が大切なんだな…。

夫は気持ちを仕切り直し、要点をまとめて

*通帳紛失
*認知症で口座凍結
*後見人をたてるように銀行から言われた

この3つを伝えると

①まず後見人についての動画を見る事

②成年後見センターで説明を受ける事

その上で、家庭裁判所に申立の書類を取りにきて下さい。と言われた。

成年後見センターというのは、家庭裁判所の中にあるのではなく、別の場所で社会福祉協議会が運営していて、相談員の方が成年後見制度の説明や利用手続きなどの相談に、電話・面談・訪問で応じてくれる所らしい。

鹿児島の場合は、家庭裁判所から道路を挟んだ向かいの建物の中にある。

うーん、話を聞きに行く為だけに鹿児島に帰るのは交通費が高いなぁ…。

調べたら福岡にも成年後見センターがあり、話を聞けるか電話をしてみたらOKだったので、アポイントを取り夫と2人、翌週伺う事になったのでした。

次につづく

読んで下さってありがとうございます!よろしければサポートお願いします!頂いたサポートは義父母に会いに行く交通費に使わせていただきます!