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猫は”誰か”に入りますか。

猫が2歳になった。家に来てから22ヶ月。

Instagramは毎日1枚アップすると決めた日から数えて、あと3日で連続500投稿になる。過去に撮った写真を古い方から選んでいくのだが、最新の投稿はまだ昨年の末のもので、なかなか追いつきそうにない。

投稿するために撮影しているのではなく、ただ「猫かわいい。すき。」という衝動にまかせてiPhoneのレンズを向けているだけなので、写真のストックが追いついたら毎日投稿するのはやめようと思ってはいる。なんというか、性格的に毎日やると決めたら必ず貫きたいのだが、いきなり家にやってきた小さな生き物のことで500日も続けたのだから、もういいじゃないかと思うのだった。

1日1枚、猫との思い出をアップしています。

何よりこの調子だと、永遠に追いつかないのではないか。
猫の相対性理論だ。

連休中のある日、猫が見つからなくて、本当に見つからなくて焦った。あり得ないと思いつつ外まで探しに出た。いちど落ち着かなければと作業用の机に向かって、窓を開けて、深呼吸して、振り返ったらもう足元に居た。どこに潜んでいたのか、いまだに分からない。

どの兆候をとらえているのかが分からないのだが、猫は家主のスケジュールをだいたい先読みできている。置いていかれることを予め察して、目が合うなり僕の脛のあたりに頭突きをしてくる。たまに予想を外すようで、驚愕の表情を浮かべる。遠くから不服そうに見送るのだ。たいしてかまってくれないのに、絶対に置いていかれたくないらしい。

最近はいよいよ先回りするようになってきて、キーボードと僕の胸の間で丸くなっている。はじめはどちらかの手の上にお腹を乗せて押さえつけるようにしていたのだが、それだと邪険にされることがあると学習したのか、打鍵する時に両腕の内側に出来る円の中に居座る。

左の肘あたりを枕にして、時々しっぽで僕の頬を叩くのが流行ってもいる。こっちの腕の方が動作が少ないことを知っているのだろう。もう出かけないといけないという時に限って、いびきをかいて気持ちよさそうに眠っていて、僕は容易に立ち上がれなくなる。

ずっとこうしていられたらいいのにと思うので、引き離して去るのがつらい。猫のすごいところはこんなにかわいいのに、甘えてくるのに、人間の集中を阻害しないことだ。ただ居る。

さて作業。
かまわないで机に向かったのが気に入らないのか、また尻尾で顔をたたかれた。水を飲んで、戻ってきて、わざとキーボードの上を横切っていく。
猫の四足で入力された文字列が画面に浮かんだ。l;こpじjf….

本に付いている紐の栞を噛みに来る。
少し高いところから真下を観察するのが好き。
爪研ぎが出来るダンボール製のお盆にずっと入っていた。
素敵な絵をいただきました。宝物です。

このnote記事はTwitterでのつぶやきを元に構成しています。

カバー画像の文章はこの時のマイクロノベル。

置いて行かれると察知した時はあんなに引き止めようとしていたのに、帰ってくると目も合わせてくれない猫。機嫌を取ろうと撫でようとすると、走って逃げようとする。その時にお腹がよじれて、きゅるっという音を立てるのが面白くて、僕はやっぱり笑ってしまう。とりあえず501日目からも続けてみるか、と思うのだった。

ここまで見てくださってくださってありがとうございました。猫がこれからも健康で、仲良く暮らして、また楽しくレポートできたら嬉しいです。


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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。つたないものですが、何かのお役に立つことができれば嬉しいです。