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テクノロジーカルチャー・セッション 第11回 ゲスト:山野弘樹さん

山野弘樹さんへの公開インタビューを行いました。

2023年6月29日(木)20:00-20:30 Twitterスペースにて

開催趣旨と過去の記録はこちらのマガジンから。

山野弘樹さんについて

山野弘樹/東京大学大学院博士課程

・現代フランス哲学の研究――「物語」の哲学
・リクール「物語論」の実践的応用――「教育論」および「組織論」への展開
・研究成果のアウトリーチ活動――"Philosophy for Everyone"という理念
・アウトリーチ活動としての「VTuberの哲学」
(researchmapより抜粋)

著書・論文

お聞きしたこと

こんなお話をしました。

・DHUで開催された「VTuber文化論」特別講義 概要紹介と振り返り

・テクノロジーカルチャーについて

すごく簡単なレポート

哲学研究者(専門はリクール)にして、『独学の思考法』(講談社現代新書)や「VTuberの哲学」論考で注目を集める山野弘樹さん。先日デジタルハリウッド大学にて開催された「VTuber文化論」に寄せられた内外からの反響を受けて、前半はまずそちらの内容紹介と振り返りを行いました。

特別講義「VTuber文化論」は、大きく3つのパートで構成されていました。1)VTuberのタイプの区別(配信者タイプ、虚構的存在社タイプ、非還元タイプ等)、2)VTuberのタイプの歴史的変遷(ゲーム部プロジェクトの事例等)、3)VTuber文化を支える既存文化・技術の結節点、です。実際に配信された多くの動画を挙げて解説いただきました。

例えば、

山野さんは講義の中で、このようにまとめます。

「VTuber 文化」 とは、 既存の様々な文化的・技術的要素が新しい仕方で組み合わされつつ、制作者と鑑賞者の双方向的な関わりの中で生み出される最新の文化形態 である。
(中略)
新たな「意味」を実践的に生み出せる可能性と、ときに勝手に生み出されてしまう「意味」を理論的に操る必要性の双方を、「VTuber文化」は今日の私たちに示しているのである。

「VTUBER 文化」を哲学する
デジタルハリウッド大学 特別講義「VTuber文化論」講義資料より

後半では、「テクノロジーカルチャー」を論じるための視点についてご意見を伺いました。

前半のお話を踏まえて、山野さんは、与えられたテクノロジーを使ってどんな遊びを実践していくのか、という「遊び心」に着目します。VTuberが既存の文化を解体しつつ創造していくように、破壊と創造を司る根源としての「遊び心」の側面をテクノロジーカルチャーは大きく持っていると考えられるのではないか。

――実際のお話を聴きたい方は、下記ご参照ください。

今回の録音アーカイブはこちらです。

Twitterスペースのアーカイブで聴くことができます。

おわりに

次回の開催が決まったら、私のTwitterのタイムラインにてお知らせしていきます。

関連する過去のnote記事はこちらのマガジンにまとめています。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。






ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。つたないものですが、何かのお役に立つことができれば嬉しいです。