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近未来教育フォーラム2020 -Raise Our Flag- 開催レポート

担当した「近未来教育フォーラム2020 -Raise Our Flag-」 のアーカイブサイトを先程、公開しました。

サイトデザイン:村上喜美
イベント取材・文:栃尾江美
写真:Shoya Oyama

第一部 教育のリデザイン 5つのコンセプト
第二部 Re-Designing the Future

第二部の『WIRED』日本版 編集長 松島 倫明さんと 杉山学長の対談内容は、これが初の公開になります。

このnote記事では、上のアーカイブサイトで詳しく掲載しなかった、前置きの部分(そもそも近未来教育フォーラム、デジタルハリウッドとは)について紹介します。

はじめに

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近未来教育フォーラムは、人間の文化と生活に関連する大きな変化と潮流を見据え、その基盤としてのデジタルコミュニケーション領域における先端的な知見と、真理の探究や人間の拡張にのぞむ深い智慧への接続を試みる場です。

ここで得られた知見と智慧を踏まえて行う対話を通じて、近未来に向けて私たちが取り組むべき教育実践のアップデートを行います。教育関係者、デジタルコミュニケーション領域の実務家・研究者、これから学び始める方、また学習者をご子息にもつ保護者の方々に広くご参加いただくことを想定して企画しています。

今回のテーマ「Raise Our Flag」について

近未来教育フォーラムは、今回で第11回めとなります。

過去には、テクノロジーの先端的テーマを多く取り上げてきました。

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アートについて考えた2018年を境に、近未来教育フォーラム、ひいてはデジタルハリウッド全体でもアートの力を強く意識するようになってきました。

では、今回のテーマ 「Raise Our Flag」とは、何なのか。

2020年、人類史に残るであろう災厄が訪れました。今なお続く試練の中で、デジタルハリウッドは教育活動を継続し、各事業のミッションに取り組んでいます。このことを可能にしたのは、設立された27年前から変わらずに持ち続けた、ヴィジョンと教育コンセプトであり、デジタルコミュニケーションを駆使した、実践知によるものだと私たちは考えています。

そこで、今回の近未来教育フォーラムでは、未来観に共感し、同じ世界・世代を生きる仲間として、ここに集う方々と視点やノウハウを共有したい。そう決意して、敢えてデジタルハリウッドの活動そのものを主題とした次第です。ここに、今こそ、私たちの旗を立てようと決意しました。

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デジタルハリウッドの本質について

「教育のリデザイン 5つのコンセプト」について解説するためには、まず、「デジタルハリウッドとは何なのか」というお話をする必要があります。

コンピュータとそのネットワークの普及以後、テクノロジーは人間の文明の基盤となり、地球全体を包む環境にまで発達しつつあります。人工的につくられた知能と現実が、人間を拡張するだけでなく、自然・生物との融合へと進んだとき、種としての運命さえも自ら左右する力を持ってしまった人間は、どのような形で生き残っていくことができるのでしょうか。幸せに存在し続けることができるのでしょうか。

「人間は、あらたな進化の先にある未来において、どのような役割を担うことができるのだろうか?」

私たちは、その問いに答えを出すとともに、導き出されたあらたな役割の実現に、自ら貢献したいと願っています。

そのために、設立時からしてきたことがあります。

人が、人らしく、あたらしく生きるすべを見つけ、
ひとりひとりに伝えていく。
そのために、3つの力をつかう。

距離や時間の限界を超え、
次の未来に間に合うようデジタルの力をつかう。

一人ずつが覚醒するのを手伝い、
その人の中の天才を呼び起こしていけるよう、教育の力をつかう。

離合集散する人どうしが作用しあい、
混沌の中からあたらしいものを生み出せるよう、創発する場の力をつかう。

27年前、そのための装置にデジタルハリウッドと名前をつけて、この旗を掲げました。

Re-Designing the Future

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そして、公開したアーカイブサイトでも紹介している、5つのコンセプトに続きます。当日のプレゼンテーションでは、それらのコンセプトを、代表的な成果、特徴的な事例を通じて解説していきました。

1.いつでも、どこでも快適に学べるようにつくる
2.現役・最前線で活躍する人とつくる
3.デジタルネイティブの価値観に沿ってつくる
4.学習者の“自分らしさ”を中心につくる
5.未来をつくる人が目覚めるようにつくる

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詳しくはアーカイブサイトをご覧ください。

関連情報

今回も様々なクリエイター、パートナー企業の力をお借りして開催しました。ここでも改めて紹介させていただき、御礼の気持ちを表したいと思います。

絵画「神話の海獣」:中村峻介 
ヴィジュアルデザイン/Webデザイン:村上喜美 
ロゴ:白樺みき 
スライド/ジングル:セツナクリエイション
プロモーション協力:Peatix

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

近未来教育フォーラムについて紹介した以前の記事はこちらです。-Raise Our Flag-の公開に寄せて作成したものです。イベント全体に関心を持ってくださった方はこちらもご覧いただければ嬉しいです。



ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。つたないものですが、何かのお役に立つことができれば嬉しいです。