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世界情勢を俯瞰する為の情報収集

ここ数年、「世界情勢をより見渡せる様になり、更に自分なりの未来を予測出来る様になりたい」という考えがあります。

そこで今回は私が世界をより広く深く見通す為に取り組んでいることを4つのSTEPに分けて解説したいと思います。

STEP 1. 減らす

まずは情報をINPUT!と言いたい所ですが情報を入れる前にまずはそれを受け入れる準備が必要だと考えます。それぞれ見ていきましょう。

 情報をなるべく減らすこと

まず心掛けていることは、情報を減らすことです。「えっ情報は得る必要があるのに、情報は減らさなければいけないの?」そう思われるかもしれませんが、情報は極限まで減らすべきだと考えています。何故なら、情報を減らせば減らした分だけ必要な情報が勝手に入って来る様になるからです。これを提唱していたのはかの高城剛氏で、私も実践を通じていく中で共感をしています。

 日本語ニュースメディアの閲覧回数を減らす

私が行っていることとして、日本語のニュース系メディアはあまり観ない様にしています。ここには新聞もインターネット内のニュースも含みます。昔は暇な時間はYahoo!ニュースを閲覧する癖がありました。しかしよくよく考えてみると、トップに出ているのは芸能人やら時事ニュース、スポーツの情報等。ある時ふと思いました。「これらは私に必要な情報なのだろうか?」答えはNOです。別に芸能人の名前を覚える必要はないし、政府関連のニュースもそこの浅い物ばかり。ここから情報を得る必要はないという結論に達し、実際に困ることはありません。

 テレビを観ない

テレビに関してはなるべく観ない様に、遠ざける様にしています。本来は家に置きたくないのですが、現在は実家暮らしの為、家族が夕食中に点けています。目に入ってくるそれらは大抵パターンが決まっていて、何か食べる、バスや電車を乗り継ぐ、クイズしていたり、ゲームをしていたりします。私にはどれも無駄だと感じるので、なるべく画面に目を合わせない様にしています。ニュースもちょっと目に入ると何故か男女問わずアイドルがキャスターをしていました。そこはプロフェッショナルをおけばいいのではないのだろうかと疑問に感じます。申し訳ありませんが、その愚民政策を選択しているのは国民です。

 SNSを止める

最初の「情報をなるべく減らすこと」に則ると、やはりSNSは辞めた方がいい対象ですね。SNSはよく出来ていて、見れば見る程辞められなくなってしまっています。それはそうですよね。SNSの生命線のほとんどは広告です。滞在時間を長く、閲覧数を増やせば増やす程広告収入が増えるからです。
私はというと、TwitterとFacebookは両方とも辞めました。効果としては確実に時間が増え、「ああ、今まで無駄なことをしていたな」と感じたのでした。

STEP 2. INPUT

それでは、情報を受け入れる準備を整えました。次はどの様に足し算をするのかを見ていきましょう。

 良質な海外メディアの記事を読む

先程なるべく日本語系ニュースメディアは読まないと述べました。では代わりにどこから情報を得るかというと、BBC、New York Times、Financial Timesといった海外の中でも信頼の得られるメディアから情報を得る様にしています。
これらのメディアは全世界に幅広く読者、視聴者を持つメディアですので、当然報道対象はより広く、よりエッセンシャルなニュースが並んでいます。更にそこのニュースに出る見出しはより広範囲に影響を与える事象である可能性が高いのです。つまりより本質的なものに焦点を当てて得るべきということですね。
そうすることによって不要な情報はカットすること出来、更に深い洞察や知るべき優先度が高い情報を得ることが出来ます。

 良書を読む

良書を読むことも非常に大切なことだと言えると思います。
私が考える良書というのは「いつの時代に於いても、読者に普遍的な価値を提供する書」と考えます。いくらニュースメディアを読んでも、そこには土台となる知識や背景を得ていないことには情報を自分なりに咀嚼、消化、アウトプットをすることには繋がりません。その土台を築いてくれるのが私は良書であると考えています。

 歴史から学ぶ

世界情勢を俯瞰する上で欠かせないものの一つは歴史を知ることです。いうなれば、現在起きていることは過去の出来事の延長線、もしくは過去の積み重ねが相関関係として存在しているから起こっているのです。
また、「歴史は繰り返す」、「我々が歴史から学ぶことは、人間は決して歴史から学ばないということだ」という名言がある様に、歴史は相似象を伴って繰り返されています。つまり歴史を知るということは未来を見通す上でも重要な要素となるのです。
ちなみに最近私が貪る様に読んでいるのは、藤原 肇さんという方の書籍です。この方の書籍には、歴史を俯瞰し、深く掘り下げる為のエッセンスが詰まっています。

 気になる歴史や事象は深く掘る

また、ニュースや歴史で自身の中で関心を持ったものが見つかったら、それを深く掘ることが良いでしょう。何故ならそれを深く掘ることで、思わぬ所で事象の繋がりが見えたり、新たな発見が出てくるからです。私は気になる所が出来たら、本やwebにある有識者の意見からヒントを得る様にしています。

STEP 3. OUTPUT

減らし、得た後に必要なもの、それは出力です。せっかく情報を得るだけでは不十分。その取り込んだものをoutputすることでより自身の中での咀嚼と消化が昇華に繋がることでしょう。

 身近な人と議論をする

outputする上で身近な方法として、身近な人とその事象について議論をすると良いでしょう。例えば今回のコロナウィルスに関する意見を述べあったりするだけでも自身の頭が整理されるでしょうし、歴史の相似象という点では過去に発生したスペイン風邪やペスト等に話が及び、より考察が深まるかもしれませんし、更に話しているうちに思わぬ発想や気付きが生まれるかも知れません。

 文章を書いてみる

アウトプットに於いて、自身で文章を書くことは非常に大きなことになります。自身が得た知識を文章にしてまとめるには、より体系的かつ相手に分かってもらう必要があります。書くというのは面白いもので、話すこととはまた違った形で途中で閃きが起こることもありますし、自身も思わぬ方向に転がることがあります。更に文章を書く過程には知識の不足が発生する場合もあり、その際には肉付けをする為にまた情報を得る必要が起こるかもしれません。アウトプットというのはある意味インプットであるということですね。

STEP 4. コツを考える

最後に、より俯瞰的に世界を見渡す為に心得ておいた方が良いコツの様なものがありますので、紹介します。

 中庸を心掛ける

「偏らない」。これ、分かっている様で嵌りやすいワナの一つでしょう。特に何か自身の好きな著者があるとして、「この意見こそが正しい」「他の意見は正しくない」「こうでなければいけない」と盲目的になってしまうことは誰しもあると思います。恥ずかしながら私もどちらかというとなりやすいです・・。
そうならない為にも、一つのものを過信するのではなく、何かの事象に対して議論や題がある場合には、まず自身で物事を考え、一人の意見だけに注視をするのではなく、反対の意見となる様なものにも目を通す様にしましょう。常に中庸を心掛けるということですね。

 (終わりに)Connecting the dots

こんな文章を書いておきながら、私も世界の情勢についてはまだまだ全然理解が出来ていません。もう分からないことだらけです。しかしこれまで書き連ねてきたことを実践していく中で、少しずつながらも分かることや手応えが得られる様になってきています。決して物事の理解は体系的にスムーズにいくのではなく、得てきたものが積み重なり、点と点が繋がる正にConnecting the dotsの様なものだと感じています。

今後も、世界情勢を俯瞰的且つ鋭く見通せる様になる為の精進を続けていこうと思います。

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