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休日朝ドローイング

絵を描きたい、と思ったものの絵画作品を作るほどの気力や技術を持っていないのでまずは「ドローイング」(線画・素描)をやってみようと始めたのが今年の1月。

枚数を積み重ねることで表現力が身に付いて描きたいテーマも出てくるのだろうが、毎日描く気力はやはりなく、せめて休みの日に必ず描いてみることにした。しかも頭がスッキリしている時間の方が創造力が高いのではと淡い期待でなるべく朝起きてすぐ小一時間描くようにしている。

描く道具は鉛筆や木炭のような「画材」ではなく、あえてサインペンなど家にある筆記具にしている。身近な道具でどれぐらい表現できるか試したいからだ。

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描くのは写実ではなくほとんど抽象。ただペンを動かして線を引いたり重ねたりして、オモシロい模様やタッチ、色の組み合わせができたらそれを繰り返して広げてみる、という描き方。
頭で考えるより手の感覚や気持ちで描くようにしている。インクのにじみ方や線の強弱、手の動きや筆記の音、そして視覚・聴覚・触覚を活かす感じ。

スケッチブックに数枚描いたらスマホで撮って、それ用に作ったInstagramアカウントにアップする。#art #drawing などのハッシュタグをつけておくと世界中のアート好きな人から「いいね」がもらえる。

これを毎週末4ヶ月ほど続けた。その結果気づいたことがある。

●ドローイングの中で色々な「挑戦」ができる。限られた道具でどれぐらい表現の幅を持たせられるか試すことで、頭がやわらかくなって、いろいろと試してみる気持ちになる。試して上手く行かない時も多いが、思いがけずオモシロい表現ができた時はうれしい。

●絵画に接した時の見方が深くなった。昔から美術館で絵や写真を観るのが好きで、以前はぼ〜っと見てなんとなく刺激を受けていたが、ドローイングを始めてからは、絵筆のタッチや素材、色合いなど細かいところを観て、作者の意図などを少し深く考えるようになった。

●普段から風景を観察するようになった。歩いていて地面の土の色だったりビルの壁のタイルの寂れ具合だったり草花の形だったりを気づくと見ていて、ああこの模様オモシロいな、などと考えてしまう。散歩がより楽しくなった。

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休日の朝にスケッチブックに向かって手を動かしていると、一週間働いて固定概念で凝り固まった脳がやわらかくなって自分を取り戻すような感覚になる。これは美術館に行って刺激的な作品を観た時と同じ感覚だ。
描いたドローイングをSNSにアップすると、意外と知り合いが反応して意見をくれるのも楽しい。

サインペンやボールペンでも色々な表現ができるので、まだ描ききった気はしない。が、画材も試したくなって最近パステルを買った。
「作品」を描くつもりではなく、表現を試す、楽しむ、という気軽な気持ちだから続けられるのかもしれない。
ただそのうち描きたい表現やテーマが出てきたら、もう少ししっかりした一枚に取り組んでみようと思っている。

▶︎自分のドローイング用のインスタグラム

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