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【イタリア】今日の反省会 〜作業に集中せよ・鬼の目にも涙〜

今月から秋仕様の勤務体制になります。

夏場は昼夜営業し続けますが、寒くなるにつれ、
夜に訪れるお客さんの数が少なくなり、また、
日没が早くなったことで食事時間も早まり、
勤務終了時間も切り上がりました。

今後、徐々に昼がメインとなり、夜はアペリティーヴォという
ハッピーアワーのみの営業となります。

さらに、夏場だけのスタッフがみんな勤務を終了して散り散りに。
私は残るスタッフに選ばれています。
厨房でも1人のスタッフが辞めるため、
そこを補うように私が入ります。

これまで、Sushi とアペリティーヴォの肴盛り合わせと
デザートを担当してきました。

これから本格的にシェフの助手として、
パスタ、グリル、揚げ物を覚えていく必要があります。

今後、シェフと2人体制になった時用に、
学ばなければいけないことが山ほどあるようです。

才能があるのかどうかまだ分からず、不安がありますが、
シェフらは「向いている」と背中を押してくれます。
「あとは、自分自身を信じるだけ」と。
そうですね。何でも器用にこなせるのかもしれません。
まもなく四十路だし、八白土星ですから。
とりあえず、一歩ずつ歩みを進めていきたい所存です。
これから毎日の反省会を記録していこうとおもおます。


さて、今日の反省会。

作業に集中せよ


夕方の肴の盛り付けをしながら、
明日用の Sushi の準備をしようと2人のシェフに提案。

すると同時に、「混乱を招くから、目の前の作業に集中しなさい」と。

確かに、どちらも作業を中断することになるので、
結局は両方ともが前進しない。
1秒でも早く料理を出すべきのところ、
ほかの作業をすると両方が遅れることになる。
その後、注文が立て続けに入れば、みんなが遅くなる。

そりゃそうだ。

ですが、明日の自分のために先手を打ちたい。
だけれども、私たちには限られた時間しかない。
その中でうまくやり繰りする必要があります。


それよりも、効率よく働くための改善を行わないといけない。

・使った食材や器具は片っ端から片付ける。
・再び使うなら、片付けない。
・置き場を整える。
・作業する場所を確保する。

空間の有効活用ができていないとずっと考えています。
もっと使っていない場所まで広げるべきかもしれません。
効率の良い動きをもっと練っていきます。

今日の良いコト

当店は、レストランとバールというカフェが一つとなっています。
夕方、バールのオーナーに初孫が誕生し、
54歳で祖父になりました。
イタリア語では「Nonno: ノンノ」と言います。
そう、雑誌の名前と同じ。


いつも、気を張ってみんなに忠告ばかりするオーナー。
褒め言葉を聴いたことがありません。
仕方がない。経営者としての責務があります。

ですが、今日は違いました。
スタッフが囃し立てて、シャンパンを持ってきて、
オーナー自ら放ち、みんなで乾杯です!
プラスチックのカップではありません!
きちんとワイングラスですよ!さすがッ

栓を開けてみんなで「ノンノおめでとう!」と声をかけ、
グラスを高々と掲げて乾杯!!

そこで、オーナーが一言…

「僕はスタッフに恵まれて幸せです」


あのオーナーが、そんなことを言うだなんて!
しかも、まで流していました!
まさに、鬼の目にも涙!(本日のことわざ)

優しい部分が垣間見れて、全員で温かい気持ちになりました。

Tantissi auguri nuovo nonno Stefano!!

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