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猫シッターを終えて…寂しさ募る

友だちの猫ちゃんを我が家で6日間預かりました。

連れてきた日は、キャリーバッグからなかなか出ませんでした。

夫はおもちゃで興味をそそりましたが、少し出ては戻り、

また一瞬出ては帰るを繰り返しました。

私は動物に触れず大人になったので、扱い方が分かりません。

とりあえず、迫りすぎないように遠くから見守りました。

初日の様子

途中経過


そして、今回が最終回です。

日に日に一歩ずつ距離を縮めてきます。

スリスリから一緒にどこでもついてくるようになりました。

また、夫婦で会話しても必ず見えるところに来るんです。

食事中はテーブルの下にまでやってきました。

輪の中に入りたい気持ちが伝わります。

毎日隠れんぼ

姿が見えなくなる度に焦ります。

何回血の気が引いたでしょう。

初日はクローゼットの服の間。

冷蔵庫の上、カーテンの中、テレビの裏。

どれも探し続けて見つかった場所です。

ある日、食器を洗った後、拭きながら片付けていた時、

例のごとく近づいてきていたことを知らずにいました。

全て終えて台拭きを洗っていた際に、

ゴトゴトッと音が聴こえるんです。

えっ、食洗機付けたっけ? 開けて見ても何もない。

またシンクを洗っているとゴトゴトッと音がする。

今度はゴミ箱のあるところを開けても何もない。

気のせいかなぁ〜と再び洗い始めるとまた音が。

今度は鍋が当たったような…えっ、まさか‼︎

鍋やフライパンの入っているキッチンの引き出しの中に

いつの間にか潜んでいたのを、知らずに閉じ込めたようです。

開けた時にまさにビックリ箱状態‼︎

言葉にならない「う"ぇ〜」という声が出ました。

怒りとは違う何でー⁉︎ みたいな驚きでした。

閉める時に挟まらなかったのが奇跡。

友だちには、ドアの開け閉めに注意するよう言われていました。

風でバタンッとなった時に挟まれる可能性があるからです。

まさか引き出しに入ってしまうとは…。


これだけでは終わりません。

最終日に彼女はまたもしでかしました。

出勤前に、存在を確認して出かけるんですが、

いない!!

家の中を3周はしても見当たらない。

これまで隠れた場所を入念に確認しても見つからない。

焦ったまま夫に連絡。

窓は?扉は?網戸は?と確認してきます。

間違いなく家の中にいるから大丈夫!と。

もう一度引き出しとクローゼットを見てごらん

と言うので、落ち着いて確認していきました。

すると、いました。

クローゼットの一番高いところで寝ていました。


この6日間、ルナちゃんと呼んでも鳴かないし、

音はしないし、来くるこもありませんでした。

探している最中に全く音がしないから、

上からバタバタする私を見て "うるさいなぁ" と

思っていたでしょうね。


存在を確認して出勤し、また帰宅した時にも同じ場所に。

友だち曰く、登ったはいいけど降りられないんだと思うと。

そんな高いところ、私も届かないょと、夫の帰宅を待ちました。

でも、気持ちよさそうに寝ていたので、

案外安心できる場所だったのかも知れません。


私との距離

供に行動をするようになりました。

最終日の朝は、寝ているのにお腹に乗ってきました。

重くて悪夢を見ましたが快挙です!

苦しかったですが、嬉しくもありました。

お腹が空いていたんだと思います。

日中はなでなでも平気になりました。

私の手を怖がらずさせてくれます。

横を通る度に声をかけてなでなで。


夜は活発になるのでおもちゃで遊びます。


お尻をフリフリしてダッシュする姿が可愛くて、

何度繰り返したことか。寝るのが惜しくなるほど夢中です。

そして電気を消してベッドへ行くと、彼女も着いてきて

ベッドの下で休憩します。決して上には上がってきません。


夫とのカンケイ

ルナちゃんは夫と少し距離を保ったままでした。

なでなでは、なかなかさせてもらえません。

だから無理矢理抱っこされることになります。

その時の嫌そうな表情。目を細めて遠くを見ています。

ほんの1分でやめてーと言わんばかりにのけぞります。

しかし、二人だけにしかないカンケイもあったようで、

これは初日から始まっていました。

夜中に呼びに来るんです。

私は寝てて気づかなかったんですが、

鳴いているルナちゃんに着いていくと、

トイレをしたいということだったんです。

これから毎晩続くとは…

夜中に呼ばれると、必ずトイレに同行。

見守られながらじゃないと用を足さないんだとか。

最後の夜、夫が食事中の時でした。

トイレの時間じゃないのに、何度も鳴いてくる。

ついに、ルナちゃんはトイレ以外で僕のことを呼んでいる!と
 
喜んでいましたが、やっぱりトイレだったようです。

イレギュラーな時間になったんですね。

夫は残念そうにこの出来事を話してくれました。

最終日の挨拶


夫は仕事へ行く前にルナちゃんにお別れの挨拶をしました。

またイヤな抱っこをされた上になでなで。

もう耐えてあげているのか動じません。

撫でて欲しそうにしています。

それから会話が始まりました。

夫:「我が家は楽しかった?」

ルナ: 「ニャ〜」

夫:「それはよかった。また会おうね。」

ルナ:「ニャ〜」

夫:「そしたら、もう行くね。チャオ〜」
 
ルナ:「ニャ〜ォ〜」

最後はチャオ合戦。

ルナちゃんは夫とよく喋りました。

私にはないことで、友だちも普段は喋らないと。

もしかしたら、ブリーダーがイタリア人だからかも。

イタリア語で育ったから、イタリア語を理解しているのかも。

友だちは、英語と日本語で話しているのですが、

ここまで声を出さないということだったので、

言語を覚えているのかもしれません。だとしたら賢い。

お迎えの時

そしてついにお迎えが来ました。

ドアを開けた瞬間、友だちの元へ一直線!

嬉しそうに身体やカバンにスリスリ。

彼女が移動すると、どこへでも着いていく。

私がなでなでしても、気持ちはほとんどありません。

長すぎる期間に、彼女の中で「捨てられた」と

思ったことでしょう。

来る日も来る日も玄関を見ていたけれど、

諦めて私たちに距離を縮めたところで

お迎えが来たから嬉しくてたまらない様子。



去る時も、キャリーバッグの中に入って、

「またねぇ〜」と言ったか言わなかったから知らないけれど、

キョロキョロしながら行きました。

私は友だちの家に行けば会えるから、そんなに寂さはなく、

じゃ!という感覚でした。

帰宅後の寂しさ


仕事から帰ってきて夫はどこか寂しそう。

「近々、会いに行こうよ」と言い出しました。

僕もラグドール飼いたい」とまでも。

ネットで性格や特徴を調べて勉強していたようです。

穏やかな性格に、少しずつ心を打ち明けていった

ふたりのカンケイが心地よかったんでしょうね。


そして夫に朗報を伝えました。

また10月末にうちに来るって!

3週間はあるから、しばらく愛を育めそうょ。

下を向いていた目線がスッと上を見上げました。

早く来月が来ないかと背中から期待が溢れています。


ルーちゃん、来月また遊ぼうねぇ!

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