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在住10年目にイタリア語レッスン再開!
前回、フィレンツェで日本人の友人らと食事した時に、
私のイタリア語があまりにヒドイと指摘されました。
彼女はイタリア在住歴約20年。もう一人の友人はほぼ同学年ですが、
フィレンツェ大学でイタリア語を学習したのでレベルの違いが歴然だったようです。
私はというと、
・日本人の多い語学学校で半年間のレッスン
・半年間のラジオのインターンシップ
・フィレンツェの格安語学で数ヶ月間
・結婚後は、市が運営する無料教室に半年通っていました。
イタリア人夫と5年間のレストランの接客で磨いたイタリア語は
かなり進歩しましたが、実際にはラフな会話のみが伸びたのです。
年上の人への丁寧語やプレゼン、メッセージの返信など、
文法を曖昧にしてきたところがあります。
あと子どもがいない分、人との接点が少ないために
実践の数も語彙力もそれほど多くはないと言えます。
今年に入って、お客さんでとても明るく爽快な女性とその彼氏が来るようになりました。
二人ともお互いを照らしあう太陽のようなカップル。
何の気なしに話をしてみると、実は以前まで
スペインでイタリア語の先生として暮らしていたとのこと。
おぉーッ!!こんなところにー!!
すぐさま、イタリア語のレッスンをしたいと申し出ました。
この時、彼女はバカンスでしばらくいないから、
また帰ってきた時にその話をしましょ!とのこと。
(↑コレ、偶然道で知り合った後に、大親友となった
友だちとの縁の始まり方に似ている!バカンス後は奇跡の到来⁉︎)
私も帰国し、しばらく会わなかったのですが、
先日レストランに来た時に、今度こそは!と声をかけました。
先週末にメッセージを送り、いきなり次の週である昨日、初レッスンを迎えました。
家を掃除して、半開きになるキッチン下の扉を修復し、
紅茶とお菓子のセットを用意し準備万端!
彼女がやってきました。
最初はお互いに自己紹介。
彼女は街の私立学校で10代の学生に、イタリア語・歴史・地理を教えていて
その合間にプライベートのレッスンを入れているんだとか。
今度は、私がイタリアに来た経緯や、なぜレッスンを受けたいかを伝えました。
さすが、一つ一つの言葉を慎重に聴いているので、間違っていた場合
きちんと指摘してくれます。
※ここから、イタリア語の世界に入ります。
イタリア語の文法はまたの機会に〜という方は、
次の写真まで飛んでください。
では、自分用にレッスンの記録をしていきます。
冠詞の再確認
今回正してくれたのが、冠詞。
イタリア語では、不定冠詞て定冠詞の2つに分類することができます。
不定冠詞:un, uno, una, un'
定冠詞:il, lo, l', la, i, gli, le
日本語にはあまりないですが、
「その〜、一つの」にあたる言葉と言えます。
英語のa, an, the と同じです。
イタリア語は、
男性名詞、女性名詞、単数形、複数形により、冠詞が決まります。
日常で使うものは、口が慣れて問題なかったのですが、
適当にしていた部分がありました。
母音で始まる男性名詞「uomo:男」の不定冠詞は「un」とつけること。
s+子音やzで始まることはには「uno」が来ることを再確認。
ex:un uomo, uno spettacolo, uno zaino
混合していたので今ははっきりしました。
前置詞の壁
これは英語で言うところの、「for, on, in, with, to, of…」。
イタリア語には9つあり、子どもの頃にみんなこのように覚えるようです。
前置詞:「di, a, da, in, con, su, per, tra, fra」
これも、次に来る言葉により組み合わせが決まっています。
しかし、
語学学校に通っていた時、前置詞の使い方にみんな戸惑いました。
それは今でも続いているのですが、先生は何度も繰り返し言います。
「こういうものだと思って覚えてください!」
なぜこの組み合わせになるのか、規則はあるけれど例外もある。
だから使って覚えるしかないということです。
ですが、今回先生はしっかり紐解いてくれていました。
こんな場面では?こう使いたい場合?こうも言える?と
細かく質問するうちに、ある勘違いに気付きました。
それが、
他動詞と自動詞
知っていますか?この違いを。
他動詞:動作や作用に「目的語(〜を)」を伴う動詞のこと。
読む、飲む、建てる…
自動詞:自身の動きを表す動詞。
走る、行く、帰る、起きる、動く…
これにより、動詞の後に冠詞と名詞が来ます。
今回鮮明になったのが、
自動詞 車で行く。 Andare in macchina
他動詞 車を使う Prendere la macchina
自動詞は自分で行くから既に目的語をつけないために、「自分が乗る」と言う意味で「in」を付ける。
他動詞の場合は、取るという動詞に「何を」を表す冠詞をつける必要があるんです。
ここを知ることができ、今回のレッスンは元を取れたようなもの。
やっとスッキリしたー!これ以降、あちこちの栓が抜けるように、
どんどん辻褄があっていく!
そう言うことか〜
おそらく、見ているあなたはイタリア語は必要ないけれど、
英語に置き換えると、その仕組みが少し理解できるかもしれません。
再確認できて晴れやかな気持ちです。
その後も、発音の練習や、どのレベルかを確認しながら、
今後の授業内容を決めていくようです。
私は、大過去という、過去の物語のそのさらに過去の話をする動詞を
改めて教えてほしいと頼みました。
あと、「〜だと思った」という、不確かな話をするときの接続法も
しっかり動詞の変換を身につけたいと。
この部分がパズルのようで好きなんです。
私の周りでは、正しい文法を使わなずラフにしゃべる人たちなので、
逆に違和感を与えるかもしれませんが、これは言葉のゲーム。趣味なんです。
だからここを正確に言いたい!これで職場でもバシッとキメたいと思っています。
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大きな小言
ここに書いた文法を、既に知っている人もいると思います。
ですが、イタリア語を勉強して気づいたんです。
人は環境によって使う言葉も知っている単語も違ってくる。
例え同じ学年でも家庭によって、地域によって、環境によって
使う言葉には差が出てくる。
だから「それ知らないの?」とは言えない。
学んだことでも忘れることは皆ある。
だから、このような場面で
「知らないの?そんなの知っていて当然!」というのはナンセンス。
逆に、「よく知っているね!」と言える人になってほしい。
ほら、中年が若者言葉を知らないように、
若者は中年の流行歌を知らない。
知っている知識を補い合うとwin-winかもしれません。
なんて。
レッスンを終えて、夜は仕事へ入りました。
すると帰宅したら夫からメッセージが来ました。
「これからも、どんどんレッスンを入れていいよ!
そしたら、家が綺麗に保たれたままになるから!
あと、キッチンの扉も直したんだね!すごい!
もしかした昨日飲んだアレルギーの薬が効いたのかな!ワオ!」
なんだか、喜んだ内容でした。
いつもそんなに汚れてはいないけれど、
あちこちに物を仮置きしたり、服をかけたり、
少しずつ生活感は出てきますよね。
お客さんが来るとなると、いつもの暮らしから、
オシャレな飾りや配置にこだわりたくなります。
それが気に入ったようです。
今回のレッスンは、1時間半で€30。
決して安くはないですが、高すぎもしない。
これから2週間に一度、真剣に語学に取り組んでいきます!
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