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【イタリア】6月15日から映画·コンサート再開

大使館からのメール

イタリアに住民票を移し、結婚し暮らしていると、
在イタリア日本国大使館からメールが届く。
それは、出張大使館のお知らせや、選挙前投票の通知、
最近発生した犯罪への注意喚起などが
忘れた頃に送られてくる。

それが、2020年の3月上旬には、
新型コロナウイルスの最新情報が、一日に何通も届いた。
状況が変わるたびに連絡があり、
首相の宣言や政府の方針、行動の仕方などを知らせてくれた。

約8年住み続けても、イタリア語はまだ完璧ではない。
ニュースや新聞を頑張って訳していても、
専門用語や独特な表現などて読むことさえ諦めてしまう。

留学やインターンなどで来たばかりの人にとっては、
連日のニュース番組を見ても理解できないと
孤立してしまってもおかしくない状況だった。

いくら、日本のネットニュースで
イタリアの様子が伝えられているといっても、
それは、イギリスやフランスなどの報道を訳したものであったり、
時差があったりして、知りたいものがすぐには掴めなかった。

    
    

その不安を的確に解消してくれたのは、
大使館から日本語で訳されたメールだった。
頻繁に受け取れたことで、どれだけ安心できただろう。
今回のこの体制には、本当に感謝すると共に、
日本人であるという保護の下で
イタリアに暮らせていることを改めて考えさせられた。

そして、2020年6月15日からさらなる規制が緩和。
その通達ももちろん事前にメールが届いていた。

その内容はこちら、

新型コロナウイルス感染拡大防止のための
イタリア政府による対策:6月11日首相令
6月11日首相令が官報に掲載されました。本首相令は,6月15日から7月14日まで有効です。

●本首相令は,5月17日首相令に代わるもので,更に活動制限を緩和するものとなっています。在留邦人の方々の日常生活に関連する主な緩和措置は以下の通りです。

【6月12日から再開可能】
・スポーツの試合(伊オリンピック委員会(CONI)や国際スポーツ機関等から国民的関心と判断された試合は,無観客状態で関連プロトコール遵守のもと可能)。
 
【6月15日から再開可能】
・映画館,劇場,コンサートは対人距離を確保して再開可能。屋外で行われる公演は観客を最大1000人までとし,屋内での公演は最大200人までとする。屋内外のダンスホール及びディスコ,見本市,会議は7月14日まで引き続き営業休止。州の判断で再開時期及び収容人数を変更することができる。

【6月25日から再開可能】
・人同士の接触を伴うスポーツは,州及び特別自治県が上記活動の実施が自州の感染状況の進展と矛盾しないか事前に確かめるという条件の下で可能。

【移動に関する規定】
・6月30日までは,証明される仕事上の必要性・絶対的に緊急である必要性・健康上の理由を除き,6条1項で定められた国と地域(EU加盟国,シェンゲン協定国,グレートブリテン及び北アイルランド,アンドラ,モナコ公国,サンマリノ共和国,バチカン市国)以外へ/からの移動は禁止されたままとなる。いずれにせよ,自らの住所・居住地・居所への帰還は認められる。
・上記地域以外からイタリアに入国する者(外交官等一部例外あり)は,引き続き14日間の自己隔離義務を負う。
 
●制限措置は解除されてきていますが,引き続き,感染防止に努めることをお勧めします。


〔在イタリア日本国大使館のメールより〕

スポーツや芸術分野における緩和がされた。
  
  

今朝、ウォーキングをした街の大きな公園では、
芝生広場の木々の間で、二人の若い男性が
ボクシングの練習をしていた。

今まで見たことがない光景に違和感を覚えたが、
このようにして身体を元の状態に戻していこうと
努力していることが伺えた。

一方で、芸術関係では、
15日になったからといって、まだイベントは組めていない。
地元の劇場や映画館は体制を整えられていないようだ。

だが利用者としては、
家のテレビで映画を見ることに慣れてしまっただけに、
大きなスクリーンを前に全身で迫力を感じたいと思う。

コロナによって、近くに人がいないという配置になるとか。
もっと前から取り入れても良かったのではないだろうか。
真後ろから座席を蹴られたり、目の前の人が動いたりしても、
集中しながら見ることができるだろう。

一方で、劇場はそうもいかない。
空席や拍手の数により、公演者側の精神的ストレスがかかる。
チケットと会場のバランスも崩れるだろう。
だが、ここにもリモートを取り入れるなら、
これまでの興行以上の反響や売上を期待できるはず。
あらゆるものがリモートになるなら参加するだろう。
イタリアにいながらにして日本や世界の
生ライブが見れるだなんて、ありがたいことだ。

ここで、いい案を思いついた。


オリンピックもリモートで行うのはどうだろう。

開会式や閉会式、表彰式はCG加工できる。

個人で行う競技なら各自ホームから参戦。
アーチェリーやハンマー投げ、水泳など可能だ。

逆に、柔道やフェンシングなど対戦相手がいるのは不可能。
マラソンも各地域で道路の高低差が異なるから厳しい。
これは、通常どおり会場の観客動員はもちろん、
ネットでの有料配信すれば世界中で観覧できる。

  

・・・

なんて、どうでもいいことに時間を費やしてしまった。

それも、コロナの大波が過ぎ去ったから
考えられる余裕なのかもしれない。

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