【イタリア】豆好き！スープやパスタに！豆が甘い？あんこは苦手
突然ですが、
豆、いつ食べましたか？
子どもの頃、我が家の食卓には煮物に出てくるくらいで
頻繁に豆を食べませんでした。
日本で豆と言えば
「大豆」「小豆」「そら豆」「グリーンピース」「黒豆」
「インゲン豆」「金時豆」などが定番だと思います。
醤油で煮たりご飯に混ぜたり
あなたの食卓ではどのくらい登場するのでしょうか。
ではイタリアに目を向けてみましょう。
イタリアで食される豆
白くて大きめの「白インゲン豆」Fagioli cannelli
「ひよこ豆」Ceci
「レンズ豆」Lenticchie
白くて大きめの平たい「スペインの白豆」Fagioli bianchi di Spagna
うずらの卵に似た模様の「うずら豆」Fafioli barlotti
白の中心に黒い部分がある「黒目豆」Fagioli dall'occhi
赤いけれど金時豆とは違う「キドニービーンズ」Fagioli rossi
最近では、「大豆」Soia も加わりつつあります。
穀物店だけでなく、一部のスーパーで見かけるようになりました。
人気の理由
豆料理は、日常の食卓でよく登場します。
煮込みスープはもちろん、パスタソースにもなるし副菜など、
バリエーションが豊かで見た目にも可愛い。
また、タンパク質やビタミン、食物繊維などを含み、
栄養価の高さや腹持ちの良さなどから
ダイエットには欠かせない食材としても人気が高いです。
また、ヴィーガンなどのお肉を摂らない人たちの
大事なエネルギー源としてよく利用されています。
缶詰の安さと手軽さ
豆の多くは煮豆として缶詰で販売されています。
値段も安く常備でき、すぐに食べられることから、
便利な食材としてストックしている家庭は多いでしょう。
夫は、水煮缶には長期保存するために薬品が入っていると言い、
水で洗ってから調理します。
しかし義母は、水煮の水分も料理に使うほど抵抗はありません。
使い方も食べ方も人それぞれ。どちらの言い分もよく分かります。
乾燥豆も欠かせない
スローフード発祥のイタリアでは、
何時間もかけて手をかけた料理を作ることは珍しくありません。
毎日というよりは、週末や家族が集まる日、
誕生やクリスマス、イースターのような行事でマンマが張り切ります。
前の晩から豆を水に浸水させて準備。
翌日ゆっくり煮込んで柔らかくなったら、
そのまま食べたり、煮込み料理に加えたり、
何時間もかけて作業することを億劫だとは微塵にも感じていません。
こうする方が美味しいと知っているからです。
豆が甘いのはちょっと…
普段、日本食レストランでウェイトレスとして勤めています。
デザートも日本のお菓子で揃えていて団子やどら焼きなど
定番のものを扱っています。
よくお客さんから、「中に何が入っているの？」と質問されます。
この時、
餡子のことを「小豆のジャム」と表現します。
すると、多くのイタリア人は、
「えぇ、豆を甘く煮たの？」と怪訝そうな顔つきに。
彼らにとって「豆は塩で味付けした」食事であって、
デザートという感覚がないようなんです。
これはイタリアに来て知った文化でした。
こんなにたくさん豆を食べるのに、
デザートにはならないんですって。
食べる前から拒否する人もいれば、
食べてもダメな人もいます。
ですが、「意外にも美味しい！」と喜んで完食する人もいて、
ここまで極端に好き嫌いが分かれる食材は
珍しいのではないかと感じています。
Mochi ブーム到来中！
近年、「MOCHI」ブームが巻き起こっています。
パリには Mochi 専門店もあるくらいの注目度。
年々、餡子の認知度も高くなってきているのは、
アニメや漫画の影響か試してみたい！と思う若者が増えています。
特に、小学生くらいの子どもたちはドラえもんを見ているようで、
よく「どら焼き」の注文が入ります。
ドラえもんが頻繁に食べるどら焼きは
どんな味なんだろう⁇とずっと夢見ていたら、
「こんなに甘くて柔らかいのか！とでも言うように
彼らは抵抗なく甘い豆を食べています。
こっちで言う「Mochi」は大福のことを指すことが多いのですが、
当店では「Mochi Ice」として、雪見だいふくのようなものを販売。
先月から始まったこのデザートが、一日に10個も売れるほど、
急激な成長を遂げています。
見た目の可愛さ、味の豊かさ、不思議な食感に興味を持たれているようです。
アジアンスーパーには、箱詰めになったMochi を扱っていて、
その多くは日本以外の国で製造販売されています。
Mochi と書いているなら、日本の企業に頑張ってもらいたいところ。
どなたか、Mochi で世界進出を企てる人はいませんか？
その際は、モチろん喜んで応援したいです！
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？