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【イタリア】職場初日〜みんないい人熱い人〜

新しい職場はバスで20分の海辺のレストラン。
緊張と不安と興奮に脈が高くなっていました。

指定時間より前に到着。
オーナーはまだ到着しておらず、この間に頭の整理を。
紙とペンでイメージを書いていく…


Sushiを任される

いわゆるスカウトを受け、このレストランに来ました。
この街にわずか14人しかいない日本人の中で、
Sushi に携わるのは3人。
その一人として新たに Sushi を提供することを求められました。

5年間ウェイトレスとして働き、
Sushi を作ることはほぼない。
ただ、ずっと手元を見てはきたので形にはなるでしょう。

彼らが抱いている料理の想定は、
日本の伝統よりも、フュージョンとここでは呼ばれる
新しい味や見た目を実現させること。

伝統は、一主婦は到底できない。
けれど、新たな文化を発信するのは
もしかしてやりがいがあることなのかもしれない。
もちろん、私一人が作るのではなく、
レストランなのでイタリア人シェフがいます。
さらにはスタッフも加わり、私たちだけの味を
生み出すことができる。

ほら、何だか期待に胸が膨らんできませんか?


オーナーやシェフと話をして方向性を確認。
必要な道具や食材をリストにし、揃えるところから開始。
料理のイメージを書き、なんとなく流れを掴んでいます。

熱い人たち

お昼ご飯は、ジェノヴェーゼのペンネ。
みんなで食べていると、会話の内容から
「仕事には犠牲も必要。それ以上に情熱があるかどうかだね」
とシェフが語っていました。
ほかのスタッフも熱く同意。

この人たち、実は皆女性なんです。
シェフは年齢は50代でしょうか。
頭にカラフルなスカーフを巻いていて、
それがまたかっこいい!顔立ちは美しく、
元モデルと言われても納得するほど。
もっと全面的に出して彼女を売り出した方がいいのでは?
と思うほど。さらには、包容力もあり、
こんなアジア人を受け入れてもくれました。

初めて、イタリア人ばかりの中で働きます。
これからどうなっていくのか。
前進するしかない状態。

2日目が始まろうとしています。
いよいよ Sushi を作る工程に入ります。
ちゃんとできるかしら…アハ

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