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【イタリア】ブラジル風 Sushi って?


外国人には、「日本人だから作れるでしょ?」
と思われています。あなたはどうですか?
私はもっぱら、寿司は買うか食べに行くものでした。

巻きも手巻きもちらし寿司も家ではしません。
友だちとならイベント的に作りますが、滅多にないです。

ですが一応、炊飯器、半桶、巻き簀などは揃えています。

今回作るにあたり、いわゆる伝統の味はも止められていません。
彼らが欲しいのは見た目の美しさと新しい味。

イタリアに住んで10年。
家庭料理は日本食とイタリアン、中華などを作っています。
イタリアンは定番のものを何度も作るので、
あまり開拓はできていませんし、
試したことのない食材もまだまだあります。


そんな中、新しい味と言われても…


新たな職場になり、仕事は半日になりました。
今はお昼のみの出勤です。

夜に夫とゆっくり過ごせるのが嬉しくてたまりません。
特に何かをするわけではないのですが、
一緒に夕飯を食べ、話すひとときが喜びなのです。

昨日、夫はまたも外食へ出かけようと誘います。
あまり乗り気ではなかったけれど、
臨時収入が入ったからすぐ使いたかったのかしら。

連れて行ってくれたのが、
数年前にできた Sushi のお店でした。


天井の煉瓦はそのままに、壁を落ち着いた黄緑、
装飾をアジアと南国を感じさせる演出です。

もともと、コロナの時期に開店し、
宅配のみを行なっていましたが、評判良かったのか、
店内で飲食することもできるようになりました。
夫はかねてから行きたいとずっと言っていたんですが、
夜に働かなくなったことで誘ってきました。

オシャレなレストランに卓上ライトは必須


値段はアラカルトか品数で選びます。
3品で21€ と 5品で30€。
そんなにお腹が空いてなかったので3品ずつにしました。

そしてメニューに書いていたのは、
ブラジルの Sushi 」なんだとか。
日本の伝統文化とトロピカルを融合させたもの。

へぇ〜どんなものなんだろう…

品書きは写真がなく、文字だけが書かれていたので、
食材を想像しながら選びました。


店内は35席しかない小さなお店。
およそ半分が若者で埋まっていました。
話に花を咲かせなが待つこと約10分…

Sushi が到着してびっくり。
想像以上にカラフルだったんです。

・サフラン飯×鮭×リンゴ
・鯛×ネギ

・鮭の炙り×トリュフオイル×黒塩
・サーモンの軍艦
・イカ墨飯×鮪×アボカド×クリームチーズ×ピスタチオ


全く想像していなかった Sushi が出てきました。
赤飯や黒米を利用している人はいましたが、
酢飯に色をつけているのは初めての出会いでした。
また、予想外な食材の組み合わせに驚くだけでなく、
食べてみても目が丸くなるほど新しいと感じました。


なるほど〜


今、イタリアで若者が探しているのは
真新しさと特別な体験。

この場でしかできない唯一の味はもちろん、
海と Sushi と映えをsns にアップすること。
これこそが一番の楽しみなんです。

彼らのそれを叶えるのが私たちの役割。
ブラジル風の Sushi を記録しながら、
イタリアならではの Sushi を作っていきます。

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