帝国ホテル愛

帝国ホテルが大好きだ。

私が初めて帝国ホテルに泊まったのは、シングルマザーの時お付き合いしていたメンズのお誘いだった。

その彼とは、都内の有名ホテルでホテルライフを楽しんだりしていたので、他にも有名なホテルは宿泊経験があった。

泊まってみて素晴らしいと感じたら、次は息子達と3人で年末年始を過ごしたりした。

その中でもなぜ帝国ホテルかというと、人間力の違いでは無いかと思った。

正直言って、131年目になる帝国ホテルは、本館と新館があるけれども建物自体は規模が小さめで古い。

今まで10回ほどに宿泊をしていて、プールやスパなども利用しているが、お世辞にも綺麗とは言えない。

とにかく狭くて古いが、清潔感があるので掃除が行き届いているのがわかる。

また、メンズとの宿泊にはベッドの枕の上に折り紙で作った鶴とチョコレートがちょっこんとメッセージカードと一緒に乗っている。

入り口のドアマンのキリッとした緊張感を持ったサービスの姿勢から帝国ホテルが始まる。

入り口を入れば、ロビーエントランスの真ん中にオブゼの生花が出迎えてくれる。

それは季節ごと花の種類を変えるのだが、私はクリスマスが近い時期に飾れる真っ赤な薔薇のドームが好きだ。

受付の職人達の対応も素晴らしく、自分が特別な人間になったように思える。

最後に泊まったのはコロナ禍が始まって間もない時、GOTOトラベルを利用して宿泊の値段が安くなったので、早速若い生徒さんに声をかけて出かけて行った。

レストランの食事券や朝食もいくつかのレストランから選べられたので、せっかくだからと高級料亭なだ万のレストランを選んで舌包み。

しかし今回びっくりした事があった。

一緒に行った若い生徒さんが帝国ホテルが初めてだと言うので、プールやスパも利用してみようと言う事になった。

チェクインを済まして部屋でゴロゴロしながらお茶をしてお喋りをして、ベッドの上でゴローンとして寛いでいたので、ベッドがぐちゃぐちゃだった。プールの予約の時間になったので、夕食の前に軽く運動とスパでスッキリしてこようと準備をして部屋を出た。

もちろんグチャグチャのままの状態でだ。

暫く楽しんで部屋に戻った私達はドアを開けて一瞬軽いパニックになった。

部屋を間違ったと思ったのである。

先ほどの脱ぎっぱなしの服やらベッドの上に乱雑に置いてあったポーチなどが綺麗に整理整頓して置いてあって、汚い靴下だって綺麗に畳まれて置いてある。

ちょっと留守にいている間に魔法をかけたかのように全てが綺麗に整頓されて、ベッドの上はシワひとつ見つからないようにベッドメイキンがされてあった。

これだから帝国ホテルを愛さずにはいられない。

世界どこの一流ホテルでも、ここまできめ細かいサービスを受けられるのは帝国ホテルだけだと思う。

帝国ホテルは、働いている職員達の一流サービスで評価されていると言っても過言ではないと思う。

また泊まりに行こう！