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06: 描くことの候補を書き出す。具体的なやり方と、書き出すときに気をつけること

2回にわたって、絵についてのお話をしました。

【前々回】04: 主人公のキャラクターをデザインする。顔に必要なものは何? 私のキャラの裏話も。

【前回】05: 画力がなくてもどうにかなります! 5つの要素とそのポイント

さていよいよ! 実際に作品を描くための準備に入ります。

描くことならどっさりあるぞ!……という気が、しませんか? それらを頭の中から引っ張り出す作業です。

描くことの候補を書き出してみましょう

コミックエッセイに描くことは、具体的な出来事と、その時の気持ちです。読み手は作品の中で出来事を追体験し、あなたの気持ちを味わいます。

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使うかどうかや並べ方などは、まだ気にしなくていいです。ネームを描くときに考えればいいので。この段階では、とにかく何でもかんでも、思い出したことからどんどん書き出してみましょう。

絵は、まだ描かない方がいいです!

不思議なことに、印象的な体験をした時の気持ちは、そのことについて一番最初に描く絵に、一番ストレートに正確に現れるようなのです。二度目以降は、一度目に描いた絵の影響で記憶が濁ってしまうのかもしれません。

表情などは、何度も描いてるうちに実際の気持ちと微妙に違ってきてしまいます。だから、この段階ではまだ描かない方がいいと思います。

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メモできるものを、常に持ち歩きましょう!

描くことの候補を書き出してみたら思ったより少なくて、あれ、こんなもんだっけ? もっとどっさり、いろんなことがあった気がするのだけど…とお思いになるかもしれません。

あることについて考え始めると、頭の中の一部分がその事柄の担当になって、自分が意識していない間もずーっとカタカタ動いてる……のではと私は感じています。

そして、全然関係ないことをしているときにフト、うわあああぁぁなんでこんな重大なことを忘れ去っていたんだ! 忘れてた自分にびっくり! みたいな感じで、昔あったこととか、誰かに言われたこととかを、思い出す場合があります。だから、そんな時にすかさずメモできるように、常にメモの道具を持ち歩きましょう。

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1〜4ページ程度の短いものならば、さっそく描いて発表してみるのも良いと思います。たとえばTwitterにあげてみるなど。少し長めのものを考えておられる場合は、描き始める前にまず作戦会議をして諸々のことを決めておく方が進めやすいと思います。

まず次回、作戦会議に先立って、マンガ形式の読み物を描くにあたって絶っっっっっっっっっっ対に知っておいていただきたいことについて書きます。

【次回】07: ご注意!!!!!詰め込みすぎると伝わらない!題材を1つだけ選んで丁寧に描きます

お読みくださってありがとうございます!