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今週気になったテックニュース 2023.06.09

今週の気になったニュースまとめです。チームの内部向けに共有していたのですが、外に出してしまおうという試みです。その時々の「それが気になったんだ」というスナップショットとしても後から見返すとその過ちも含めて意味があるかなと思っています。テックと言いつつ雑多に色々含んだりします。

今週といえばとにかくAppleの開発者会議であるWWDC23の開催ですね。

正直今週の自分のブックマークを見返すと、WWDCでの発表に押し流されてしまったのか、なんかあまりニュースを拾えてなくて、数がなくてびっくりしました。

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一枚の画像をもとにスタイルを維持しながらプロンプトで画像生成する「StyleDrop」

これすごく面白そうなんですが、まだ実際に試すことはできません。

プロンプトから映像を生成する「Gen-2」

試してみました↓

なかなかすぐには思ったよりうまくいかないですね。これらは純粋にプロンプトだけで出力してみたものですが、色々なモードがあるので、その辺りを活用したほうがいいのかも。

プロンプトから音声や歌を生成できる「Bark」

単純なText to speechではできない、雰囲気を汲んで歌を歌ったりが可能。

実際に試しました。日本語だとクオリティが結構低い。

iPhoneから電動スタンドを制御する「DockKit」

Appleから電動式スタンドを制御するような用途のフレームワーク「DockKit」が出るらしいですね。基本的には対応したサードパーティのスタンドありきのイメージみたいです。自由度高く制御できるスタンドとか、なんなら対応のロボットアームみたいなのも出るのかもしれないですね。遊べるやつが出るといいですね。

Appleの3Dスキャンアプリ「Object Capture」

厳密には「アプリ」というわけではないのですが。写真から3Dモデルを起こすフォトグラメトリのフレームワークであるObject Captureは以前からMacに入っていて、APIを叩けば無料でフォトグラメトリが可能でした。Reality Captureとか普通は有料なので、これが無料になるのはかなり業界ぶっ壊しにきてる感じです。

でも、その時点ではあくまで「開発者向けに」デモが公開されていただけだし、MacでしかObject Capture機能は使えないのでiPhoneアプリが作れるわけでもないし、という感じであまり実際に活用されている例は見かけませんでした。

ところが今回、iPhone上でも動かせるようになったようです。これはかなり大きいですね。

純正アプリも出る、のかな?

Mac版も出るっぽい。

Appleの空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」

正直これは大きなニュースすぎて取り上げるまでもないのですが、後から見返してああこの週に出たのね、という記録として。

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終わりに

正直、話題としてはApple Vision Proが一番大きなニュースですね。

僕はどちらかといえば実空間の体験モノを作るのが好きで、VRには強く興味を引かれていませんでしたし、ARも「スマホでのAR」は画面が狭いし「ARグラスでのAR」はやっぱり視野角が狭いのと色が薄いので、自分的に食指をそそられていませんでした。どちらかといえばフルカラーパススルーに未来を感じていたのですが、その辺りもデバイス側がなかなか十分にサポートしなかったりしていたところです。

そんなわけで、WWDCの発表前は、正直そこまで興味を引かれていませんでしたし、というか結局出なかった、となるかなと思ってました。でも出ちゃうと、色々とコンテンツのアイデアも浮かんだりして。

ビッグマック指数でVision Proを考えてみる

価格が3499ドルなので、現在の為替レートで考えると今日時点で約49万円。しかしこれって購買力平価で考えるとどうなのかな、と思い、よく用いられるビッグマック指数で考えてみました。

この記事によると、アメリカがビッグマックが5.36ドル。つまりVision Proはビッグマック約652.8個分です。同じ記事の日本での価格は410円とのことなので、日本でビッグマック652.8個分はいくらか、というと267648円。あれ、20万円台。正直安い。

この記事にもあるようにビッグマック指数は完璧なものでは全然ないし、何せ国によってそもそもビッグマックそのものが違ったりするので、ということらしいですが、まあ一つのイメージとして考えてみました。

舶来のものを買うことの多い僕らの業界なので、円安はつらいですね…。


あと全然関係ないですが、メンバーとして所属するBASSDRUMからChatGPT Pluginsの開発に入門してみたよっていう動画を撮影して公開したので宣伝しておきます。


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