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HAAの考える”湯治(とうじ)”とは

こんにちは、HAAの池田佳乃子です。

先日のnoteで、株式会社HAAという会社設立のお知らせをしました。

現在、「HAA(は~💭)」という湯治をコンセプトにしたライフスタイルブランドの立ち上げに向けて準備を進めています。

皆さんは湯治(とうじ)をご存じでしょうか?日本古来から続く養生法で、私が暮らす別府の鉄輪(かんなわ)温泉も、全国有数の湯治場です。

「湯治とは何か?」

よく湯治場にいる方々にお話を聞きますが、三者三様の答えが返ってきます。きっと現代の湯治は、定義が曖昧なのかもしれません。ここで少し、私なりに湯治について考えていこうと思います。

昔ながらの湯治とは

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湯治は、温泉地に長期滞在して温泉に浸かったり、ゆっくり休息したりして、身体の療養をしていくこと。そう、至ってシンプルです。昔は湯治を行う期間や入浴作法などはおおむね決まっていました。たとえば、中世にはすでに7日間を一廻りと数えて最小単位とし、少なくとも三廻り(21日間)は湯治を行うべきであると認識されていました。また、農閑期に温泉地に長期滞在して、農耕作業で疲れた身体を癒しに来ていました。昔ながらの湯治は、身体の療養が主たる目的として考えられていたようです。

HAAの考える現代の湯治

湯治は、温泉地に長期滞在して温泉に浸かったり、ゆっくり休息したりして、身体の療養をしていくこと。

この昔ながらの湯治の定義から、HAAの考える現代の湯治を言語化するため、1年以上考えを巡らせていました。たまに鉄輪温泉にある湯治宿に連泊しながら、自分の中で体験を通して湯治と向き合う日々が続き、その中でシンプルに以下の4つの要素に辿り着きました。

「入浴」「休息」「食事」「睡眠」。

生活におけるこの4つの要素をよりよく循環させていくことこそがHAAの考える湯治。これらは、深呼吸をして自律神経を整え、健康に安心して生きるためのいわば土台や基礎のようなものです。

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湯治宿での生活は、チェックインをしてまず温泉に入り、身体をゆるめます。そして温泉上がりにお茶を飲んで、ほっと一息。夜には野菜を中心に温泉の蒸気で蒸すシンプルな食事を用意して、ゆっくりと食べます。寝る前に一度ぬるめの温泉に浸かって、夜は深い眠りにつく。

どれも「入浴」「休息」「食事」「睡眠」を軸にした、体とこころの根幹に直接アクセスするような時間。湯治のあるライフスタイルが根づくと、体の奥から回復することができると感じています。

目指すのは、休み方を教えてくれるブランド

HAAの考える湯治の言語化に煮詰まっていた時期、私は新潟の栃尾又温泉にある400年続く湯治宿「自在館」に来ていました。

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ここで連泊する間、湯治宿の湯守である若旦那(同い年!)と「現代の湯治とは何か」についてひたすら話をしました。

そして、彼の「僕はずっと自在館を通して”休む”という価値観を伝えているんですよね。」という一言で、今まで考えを巡らせてきたことに一本筋が通ったような感覚になりました。

私は湯治というライフスタイルを日常で体験できるプロダクトやサービスに昇華させて、休み方を伝えていくブランドとして育てていきたいんだと。

そんなとき、前回のnoteを読んでくれた方からこんなメッセージが届きました。

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「呼吸が浅いなと思ったら帰れるような場所」。そんなブランドがつくれたらいいなと思いました。日本人はみんな、休み方が下手だとよく言われます。私もその一人です。

これから私は、HAAを湯治というライフスタイルを通して、休み方を教えてくれるような帰れる場所として育てていきたい。それが、HAAの考える湯治なのかもしれません。

長文をお読みいただき、ありがとうございました!次回は、入浴剤についてお伝えできればと思っています。

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