富山の「土徳」と別府で感じる空気の共通点について
6月に富山県の西部エリアに5日間行ってきた。とある研修プロジェクトに参加し、民藝について学ぶ機会があったからだ。
民藝運動を始めた柳宗悦が「美の法門」を書き上げるために62日間滞在した城端別院善徳寺で、彼はこの富山県の西部エリアには「土徳」があると説いた。
これはなかなか説明が難しい、というか言語化してはいけないようなキーワードだが、個人的な「土徳」の解釈としては浄土真宗から生まれる他力思想「おかげさま」の考え方や、そこから自然と共生する人々の価値観、そういったものから紡