HAAする生態系の第一歩
「そろそろHAAするか~」
「今日はHAAしよう!」
「昨日は、HAAしましたよ」
HAAを立ち上げて、お客さまからこんな言葉をよく聞くようになりました。
「入浴剤使ったよ~」という言葉ではなく、「HAA(は~)したよ」と言っていただけることが、何より嬉しいです。
なぜなら、私たちHAAは「日常に、深呼吸を届ける」をミッションに掲げるブランドだからです。会社を創業して1年と少し。ブランドを育てていくうちに、「HAAする」という言葉の定義をもう少し深く考えるようになりました。
HAAから広がる、こころの余白
「HAAする」とは、どういうことなのか?
まだクリアに言語化できていないのですが、こころに余白ができるような感覚なのかもしれません。
この感覚を、HAAに関わるすべての人が感じられるような状態をつくっていきたい。最近、そう思うようになりました。
今までは、「地域の文化や素材を大切にした商品をつくることで、地域の価値を伝えていくこと」、「HAAを受け取った人たちが、は~っと深呼吸できること」。この二つを大切にしてきました。
そこからHAAというブランドを育てていく中で、一緒につくっていく人たちの顔も見えてくるようになり、HAAに関わる人たちにも「HAAする」の定義が広がっていくような取り組みができたらという気持ちが芽生えてきました。
福祉施設とHAAのあたらしいチャレンジ
試行錯誤している中で、ある福祉施設の所長さんと出会いました。
その所長さんから、「福祉施設で障がいのある人たちが作業することで、彼らの自由に使えるお金が増えるんです」と教えてもらいました。
HAAが少しでもそこに関われたら、みなさんが好きなものを買ったり好きな場所に行けたりするようになるのかもしれない。それは、わたしたちが目指す「HAAする生態系」に繋がるのではと、ふと感じたのです。
そこで、ギフトで人気の「HAA for bath 日々」という商品のラッピング作業の一部を、この福祉施設の皆さんにお願いすることにしました。
お仕事をお願いする上で、工夫が必要なこともありました。実はこの作業、今まではシール1枚で包み紙を留めていたのですが、福祉施設で障がいのある人たちが作業するには少し難しい作業だったのです。そこで、シール2枚で留めるよう、作業工程を少しだけ見直しました。お客さまには、開けるときの手間が一つ増えてしまいますが、「HAAする」という定義が中心にある生態系の中で、これはきっと些細なことだと考えています。シールが2枚ついている商品を見つけたら、ラッキー!と思ってもらえると嬉しいです。
所長さんは、「障がいのある人はできないことが多いと思われているけれど、今回のように少し工夫することで、ちゃんとできるようになるということを知ってほしい」と仰っていました。
工夫するというのはバリアフリーのような考え方なのではないかと思います。例えば、段差があるところでスロープをつけると障がいのある人だけではなく、妊娠してる人やお年寄り、障がいがない人も歩きやすくなります。ひとつの工夫で、みんなが同じように暮らしやすくなる。こうした考え方を所長さんに教えていただき、改めてHAAもこの輪の中でひとつの役割を担えたらと思っています。
HAAする循環を生み出す一歩を、ここから
まだまだ小さな一歩ですが、こうやって様々な人と関わりながら「HAAする」という定義を、深めたり、加えたり、変化させたりしながら、形作っていきたいです。
これからのHAAの成長を、ぜひ楽しみに見守っていただけるとうれしいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?