我儘なんて

人間がなのか、僕がなのか。
それは、分からないけど、我儘だ。

恋人に依存されること。
時に鬱陶しいと思っていた。
時にこの人は俺がいなくなったらダメなんだろうと思っていた。

恋人が自立し始めた。というか自立した。
1人で生きている姿が見えた。
俺に泣き言を言わなくなった。
俺に弱さを見せなくなってきた。

彼女はまだ僕を好きなのだろうかと考えた。
依存されていると感じている時は、そんなこと考えなかった。

いつの間にか僕が依存していた。

依存と必要は違う。それは分かっている。
けど、これまでの時間の中でその２つが少し混ざってきていた。
依存はしていないけど、必要な存在。
そうでありたいし、そうでいてほしい。

僕は今必要な存在なのだろうか。依存を感じなくなりそんな不安に襲われた。
きっと健全な変化なのかもしれない、けど少し離れていってしまったような感覚。

必要と依存は何が違うのだろう。
5秒考えてみたけど、分からなかった。

僕は依存されて、愛されて、そうでないと安心できない我儘な人間だった。

僕からのLINEの通知をOFFにされた。
「そんなこと」かもしれない。
けど彼女にとって僕からのLINEの重要性は下がった。
僕を気にしないでも生きていける。
それを望んでいたと思ったら、寂しくなって、俺がいないとダメであってほしいなんて思ってしまったりもする。

呆れるほど我儘だ。

どこかで綺麗なお花を見つけて、それを見せたくなるような存在でいたい。
楽しいことがあって、美味しいものを食べて、撮った写真を見せたい相手は僕が良い。

僕にとってそれはあなただけど、
あなたにとってそれは僕ですか？

今日もまた、会えない貴方のために悩んで夜を過ごしてます。