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「安全第一」を、改めて【6月19日〜21日 岩手県釜石市〜遠野市〜雫石町〜青森県八戸市】

目覚めると、ざーっと川のせせらぎの音。今日の目覚めは、道の駅「釜石仙人峠」にて。山々に囲まれ、すぐそばを流れる甲子川が見下ろせる素晴らしいロケーションに加え、澄んだ青空。あまりに気持ちいいので、道の駅のテラス席をお借りして、朝食を。大好きなパンケーキとあって、娘はいつも以上にごきげん。息子も主人も変わらず元気でいてくれて、ありがたい。

そんな平和な朝、ふと目にした携帯のニュースにドキッとする。「新潟県・山形県で最大震度6強の地震」。昨夜22時頃、震源は山形県沖で、先日訪れたばかりの鶴岡市では、震度6弱だったようだ。日本海側を中心に、相当揺れた様子。けが人の情報もある。先日お世話になった方々に安否確認の連絡を入れたところ、すぐに返信が届いた。無事を確認してホッとしたものの、胸騒ぎがおさまらない。幸運にも昨夜は震源から離れていたから気づかない程度の揺れだったが、私たちだって、揺れの大きな地域にいた可能性も大いにあったわけだ。友人たちから「東北にいるよね、大丈夫?」という連絡も次々に入る。ありがたく思うとともに、避けられない自然災害の怖さを、改めて認識する。

道の駅に車を泊めたまま、主人と情報収集。しばらくは同規模、またはそれを上回るマグニチュードの地震が発生する可能性も1割ほどあるという。釜石から、今日はこれから内陸に向けて出発し、その後秋田へ向かう予定だった私たち。日本海側へ向かうことを、少し考えたほうが良いのだろうか。秋田は、私の姉が働いていた場所でもあり、秘湯もあるし、知人からオススメ情報も聞いていて、訪れたい場所が複数あった。震源からは少し距離があるし、大丈夫かもしれない。

でもこのとき立ち返ったのは、この旅の目的。一番は、家族とぎゅっとした濃密な時間を過ごすこと。決して、日本一周を達成することでも、47都道府県を制覇することでもない。何よりも、家族の安全と健康が第一。そのために、余裕ある日程を組み、自由にルートを変えていけるキャンピングカーでの旅を選んだ。それなら、答えは明確なはず。ルートを変えよう。

とはいえすぐには行き先が思いつかず、少しこのあたりでのんびり家族の時間を楽しむことに。ゆっくりと出発して、釜石から1時間ほどのところにある遠野へ向かった。遠野は友人もいるけれど、なんだか今日は少しの疲れも感じるし、家族でゆっくり過ごしたい気分なので、情報収集も兼ねて「遠野ふるさと村」へ。お昼に名物の「ひっつみ」をいただき村内に入ってみると、そこは懐かしい日本の里山の風景。茅葺屋根の美しい建物が豊かな自然のなかに点在し、池があって、田んぼがあって、水車があって。馬もいて、鯉もいて。平日で人もほとんどいない村内を、家族でゆっくりと巡った。

途中、ボランティアのお父さんお母さんと談笑してまるで実家のようにくつろがせていただいたり、娘は陶芸体験をしてみたり。昔にタイムスリップしたような空気に浸っているうちに、あっという間に夕方になってしまった。

高台にあるお風呂から見た夕景、美しかったな。夜は遠野名物・ジンギスカンをいただいた。

翌日も、まだルートを決めきれず、お天気に誘われて、雫石町にある小岩井農場へ。有名な観光スポットだけど、やはり平日、空いている。はしゃぐ娘とともに、遊びスイッチをオンにして、遊具で、アトラクションで、一日中遊び倒した。お決まりのソフトクリームもピザも、美味しかったね。

そんなぎゅっとした家族の時間を過ごす中で、はっきりと分かったこと。やっぱり、家族の安全が第一であること。私たち親は子どもたちの安全を何よりも優先すべきであること。当たり前のことを、再認識できた。

主人とも相談して、当初は日本海経由で青森から青函フェリーに乗る予定だった(下の地図)けれど、太平洋側に戻り、八戸から苫小牧行きのフェリーに乗ることに決めた。訪れたかった秋田は、北海道周遊後に再度検討してもいいし、今回の旅では断念してもいい。今回の状況では、すぐに向かうのは避ける決断をしたのです。

というわけで、翌日には八戸に向けて車を走らせ、夜は八戸市のRVパークに車中泊。明日のフェリー出港を待っている。青森滞在はほんの短い時間だったけど、八戸の海の幸と温泉、国定公園・種差海岸の絶景も満喫できた。

被災されたみなさんには、心よりお見舞い申し上げるとともに、まだまだ不安の中にいる心中、お察しいたします。どうかみなさん、ご無事でありますように。私もいざというとき、かけがえのない家族の命を守るためにできることを改めて見直してみたいと思います。旅も日常も、安全第一、ですね。この子たちの笑顔を守るためにも。

今朝、「なんかこっち(旅)のほうが日常になってきたね」「幼稚園とか会社行く感じが、ちょっと考えられないな」なんて話していた私たち。だいぶ放浪感が出てきました(笑) 北海道でも私たちらしく放浪を続けます!

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フリーランスライター・エディター、2人の子どものお母さん。人の言葉をありのままに聞くことで本質を見つめるインタビューがライフワーク。現在は主にウェブマガジン「greenz.jp」にて、「ほしい未来」のつくり手のみなさんの言葉を紡いでいます。
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