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公開メイクオンラインセッション① ~自前の化粧品で、はたしてどこまで綺麗になるのか?!~

4月末、私が参加しているオンラインサロン内に、48歳以上のグループができた。
そのグループが立ち上がって間もない頃、メイクをしている動画付きの投稿が目に入った。
綺麗な顔立ちのその人は、手際よく、でも、とても丁寧にメイクをしていた。綺麗な人は、自分自身をこんなに丁寧に扱うんだと感心した。

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それが美容業界で20年以上のキャリアを持つNorikoさんだった。Norikoさんは今まで2万人以上の女性のメイクやスキンケアアドバイスをしてきた。

そんなNorikoさんだが、20代半ばまではニキビに悩まされ、皮膚科に通っていた。肌に自信がなく、美しい人を見ては羨ましくて嫉妬をした。

ただ自分が綺麗になりたい一心で選んだ職業が、美容部員だった。
美容部員は一見華やかな職業に見えるが、実際は根性、努力、忍耐が必要な仕事だった。Norikoさんは、6年前に病気になったことで、頑張ることを少しずつ辞めていった。
今は、毎日、宇宙旅行へ行くみたいで、毎朝楽しみで仕方ないと笑う。

「いくつになっても、マスクをしていても、誰にも会わなくても、可愛くいましょうね」

Norikoさんは、女性としての喜びをもっと味わいましょうと自己紹介していた。

コロナで外出自粛期間中、私はすっぴんに、Tシャツとジーパンで過ごしていた。
一方、おしゃれ好きな大学生の娘は、外出予定がなくても、自分の気分が上がるからという理由で、毎日ばっちりメイクをして、「今日はどんなコーディネートにしようかな」と、ウキウキしながら着る服を選んでいた。その様子を見て、自分もちょっとメイクをして、おしゃれな服を着てみようかなと思うようになった。

早速、試してみると、メイクをして好きな服を着ると気分がよかった。
綺麗でいることに関心が高まっていたタイミングでNorikoさんのメイク動画を観たため、いつかNorikoさんに綺麗にメイクをしてもらいたいと思った。

それからしばらく経ったある日、メイクをしているときに、ふとNorikoさんのことを思い出した。
いつかメイクをしてもらいたいと思ったが、機会を待っていたら、いつその望みが叶うか分からないことに気づいた。それならば、自分からNorikoさんにお願いしてみようと思った。

きっと他にもメイクをしてほしい人がいるだろうから、参加者を募ってメイク講座を開催しようか。その方が楽しそうだし、気づきが深まりそうだ。
せっかくメイクをしてもらうなら、綺麗になった私たちをカメラマンに撮影してもらいたい。
講座の様子も撮影してもらって、私の気づきや感想を記事にしてnoteで発信してみよう。

思い立ったが吉日。
早速、Norikoさんにメッセージを送ることにした。すると、しばらくしてNorikoさんから返事が来た。

「とても嬉しいです。しかも素敵な企画!ずっとやりたいと思っていたことを言語化してくださったので驚きました。住まいは奈良です。ぜひやりましょう!」

Norikoさん自身もやりたいと思っていたと知り、直感に従ってメッセージをしてよかったと思った。
しかし、よくよく考えたら、メイク講座の開催は難しい気がした。
6月末現在、百貨店の化粧品売り場ではタッチアップを控えていた。そんな状況の中で、肌に直接触れるメイク講座をしていいものか迷った。

Norikoさんにその旨伝えて相談すると、オンラインでのメイクレッスンの提案があった。
日頃、プライベートレッスンをしている方に、オンラインでのレッスンをお願いされてやってみたところ、いつも使用している化粧品が、使い方一つで仕上がりが変わると喜ばれたと言う。

プロの道具でプロにメイクしてもらうのもいいが、普段、自分が使っているもので仕上がりが変わるのであれば、これほど嬉しいことはない。
Norikoさんの申し出にワクワクした。

Norikoさんが提供してくださる価値に対してきちんと対価を支払いたいと伝えると、Norikoさんは宣伝を誰かにやってほしいと思っていたようで、
「ゆっこさんがnoteに記事を書いてくださるのであれば、それと価値交換するのがしっくりきます」
との返事だった。

noteに記事を書くのであれば、レッスンの様子を録音して、写真も撮りたいと思った。
そうだ!インスタでライブ配信して保存すれば、映像も音声も残る。
それならば、オンラインサロンの48歳以上のグループでライブ配信するのはどうだろう。
レッスンの様子を観たい人もいるのではないか。
観る人もコメントで参加できるから、分からないことがあれば、その場で質問してもらえる。
コメントを拾いながらレッスンをしたら盛り上がりそうだ。
しかも、Norikoさんの宣伝にもなる。
他にもオンラインメイクレッスンの希望者が出てくるかもしれない。
私たちのコラボ配信に刺激を受けて、他にも面白いコラボ配信企画を思いつく人が出てくるかもしれない。

妄想が膨らみ、アイデアが泉のように湧き上がった。
私自身、つい最近までインスタは見る・聞く専門で、投稿すらしたことがなかった。
ましてやライブ配信は未経験。
だからこそ面白そう、やってみたいと思った。

はたと我に返ったときに、オンラインで公開メイクレッスンをするということは、人の前ですっぴんをさらすということに気づいた。
若かりし頃に海で無防備に日焼けを繰り返し、顔にはたくさんのシミがあった。コンプレックスのその肌を見せることに抵抗を感じた。
しかし、それ以上にこの企画にワクワクしたため、Norikoさんにアイデアを伝えてみた。

聞くと、Norikoさんもライブ配信初心者だったが、オンラインでの公開メイクレッスンをやってみたいと思っていた。
ふとした思いつきがこんなふうに展開するんだと面白かった。直感に従うことの大切さを改めて感じた。
7月1日、自己紹介と事前打ち合わせをオンラインで行なうことになった。

事前打ち合わせで、Norikoさんは、メイクレッスンに向けて、私の肌の悩みを丁寧にヒヤリングしてくれた。
ライブ配信初心者である私たちの挑戦を、皆さんに観てもらうことになった。できれば旬なうちに企画を実行したかった。そこで、日程は7月4日の午前中に決まった。

タイトルは、
「美容部員Norikoさんによる公開メイクオンラインセッション」
~ いつも自分が使っている化粧品で、はたしてどこまで綺麗になるのか?! ~

セッション当日は、一緒にメイクをしていく方が分かりやすいだろうとのことでNorikoさんもすっぴんだった。
Norikoさんの肌はつやつやで張りもあり、とても綺麗だった。
Norikoさんの美しくてつやのある肌と自分の肌を比較して少し落ち込んだが、メイクに集中していくうちに楽しくなって気にならなくなった。

「女性は、自分で肌を触れば触るほど、肌が喜んでつやつやになります。外見コンプレックスの塊だった私も、自分を好きになって顔が変わりました。女性は皆、綺麗になれるんです」
というNorikoさんの言葉は、実感がこもっていて、説得力があった。

【事前リサーチによる私の肌の悩み】
・頬まわりのシミを隠したい
・眉毛の描き方が難しい
・マスカラをすると違和感がある
・暖色系のアイシャドウは目が腫れぼったく見えてしまい、使い方が難しい

いきなりメイクに入るのかと思っていたら、

「ゆっこさんが今、好きな女性の芸能人は?」
と聞かれた。

うーん、誰だろう。テレビはほとんど観ないからなあ。
しばし考えて、パッと頭に浮かんだのは綾瀬はるかさんだった。
彼女の艶っぽい透明感のある肌はすごく好きだ。

「ご結婚前に好きだった女性のイメージは?」

「鈴木保奈美さんかな」

「今もお綺麗ですものね。何となくイメージが分かりました。
清潔感があって、女性とした強さとか凛とした感じもあって、男性にも媚びてなくて。自分の内側から輝いている感じですよね」

そう、まさにそういうイメージ。

服の好みについても聞かれた。

「インスタの投稿を拝見したら、白と赤のお洋服が綺麗でしたが、いつもああいう感じのお洋服が多いですか」

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もともとはブルー系が好きで、青い服が多かったが、ピンクが好きになってピンクも着るようになった。昨年の冬に初めて真っ赤なトップスを着てみたら、意外と評判がよくて、自分もその気になり、最近、赤いガウチョパンツを買ったのだ。

「元気になる色ですよね。分かりました。それでは、イメージを想定しながらメイクをしていきますね」

なるほど、私の好みのメイクのイメージをヒアリングしていたのだ。


次回はいよいよメイクセッションの様子をお伝えします。

公開メイクオンラインセッション② へつづく

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