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ワタシの移住物語 長野編

こちらの記事のつづきです。


3月2日は結婚記念日

そして、

夫婦二人の
新たなスタートの日でした

横浜出身の私は
長野から上京してきた夫と
学生時代に
横浜で出会って結婚、
横浜で子育てしてきました

第二の人生、
今度は
夫の出身である長野に
夫婦で移住することに

新居は
夫の故郷である伊那から
車で1時間ほど走ったところ

安曇野の北にある
池田町という土地

「池田が池田町に移住する」
というダジャレのような事態に
なりました

引っ越しをして
早くも私たちの夢に向けて
新たな出逢いがありましたが、
それはまた別の機会に

まずは
池田町に決めた流れを
振り返ってみます


岡山に行った後
移住地探しが
振り出しに戻ってしまい、
私たち夫婦は
子どもたちがいる神奈川から
そう遠くない場所で
候補地を探し始めました

私の中では
「海が見える山の中腹」
という条件があったけど、

ネットで調べるうちに
夫の実家に帰省する際
よく利用している中央道沿いが
候補に挙がりました

山梨の八ヶ岳や
長野の安曇野あたりもいいかも!

YouTubeで観た安曇野は、
西側一帯に広がる
北アルプスの山々と
田んぼの風景の美しさが
印象的でした

一通りのものが揃っている
地方都市の松本が近くて、
かつ
松本に空港があるのも
ポイントアップに!

岡山での移住地探しで、
移住者が営む
ゲストハウスに宿泊する
楽しさに目覚めた私たちは、
安曇野でも
ピンと来たゲストハウスに
宿泊しながら
移住を検討することにしました


11月初めの安曇野は、
日中は暖かいものの
夜はグッと冷え込んで
まもなくやってくる
冬の気配を感じました

私が大好きな
薪ストーブの季節が
やってきていました

人工ではない自然の暖房は
体の芯までじんわりと温めてくれて、
炎の揺らぎや薪がはぜる音は
癒しを与えてくれます

調理器具や照明にもなる
薪ストーブは、
寒い地域ならではの
楽しみの一つです

薪ストーブのある生活は
やっぱりいいなぁ

改めてそう実感しました


出逢った人たちが
口を揃えて言うのは、

「都心にいたときよりも
四季を色濃く感じるようになって
移ろいゆく季節を
日々楽しんでいます」

ということ

そんな暮らしに
憧れを抱きました

穂高有明の森は
別荘地エリアで、
移住者も多く
素敵なカフェや
アートギャラリーが立ち並ぶ
静かで気持ちのいい場所

森の中も魅力的だと
感じました


そして、
安曇野市の北に位置する
池田町にある"cafe風のいろ"

オーナー夫妻は
都内からの移住者で、
移住協力店との情報を得て
訪れてみると、
カフェは東側の山の
見晴らしのいい斜面に
立っていました

あいにくの雨曇りで
西側にある
アルプスの山々は
うっすらとしか見えなかったけど
晴れの日には
絶景が広がるのが
はっきりと分かりました

家の中から
こんな景色を眺められたら
最高だなぁ

そんな望みも出てきました


翌日には雨も上がり、
午後からは晴れ予報

アルプスの山々は
厚い雲に覆われて
姿を隠していたけど、
とりあえず
池田町のれんさんのゲストハウスで
オススメされた
あづみ野池田クラフトパークに
向かいました

公園は
北アルプスの山々と
安曇平を一望できる
山の斜面にありました

公園に到着すると、
雲の切れ間から
温かな太陽の光が
差し込み始めて、
雲がどんどん消えていきます

そして、
気づけば目の前に
アルプスの山々が
姿を現しました

あまりの大きさに
圧倒された私は、
言葉を失い
涙が出てきて

心と身体が震えるのを
感じました

内側から湧き上がる
素直な反応に
しばし身を委ねて
雄大な自然と対峙

神さまの粋な計らいで、
私たちは
北アルプスの山々と
そんなドラマチックな
対面を果たしました


帰り道、
中央道の談合坂サービスエリアで
ふと目に止まった
NAGANOとYOKOHAMAの
マグカップ

なぜ、山梨のスタバに
長野と横浜のマグカップが?

しかも、
ご当地マグカップは
ほかにもあるのに
ピンポイントで
その2種類だけが
なぜか販売中 笑

私の出身地であり、
今住んでいる横浜

夫の出身地であり、
もしかしたら
未来に住むかもしれない長野

ご縁を感じて
迷わず
衝動買いしたのでした


安曇野を訪れてみて、
海はないけど
山や森は
私にとって
大事な要素だなと
改めて気づきました

すると、
そのタイミングで

「水は地球の中で
一番波動が高い物質で
水のそばでは
インスピレーションが
受け取りやすい」

という情報を耳にします

たしかに、
皿洗い中や入浴中に
直感が降りてくることが
よくあります

海だけでなく
川のせせらぎや湧水、
湖、温泉が大好き

私は安曇野の「水」に
呼ばれたのかも
と思いました


長野の伊那出身の夫も
「長野」を意識し始めて

あんなに田舎の閉鎖性や
何もないところがイヤで、
都会に憧れて
大学進学を機に
横浜に出てきたのに

生まれ育った長野に戻って
地域のために何かできたら
と思うようになりました

夫の実家までは
車で1時間ほど

地元に貢献することも
十分可能です

しかも、
今の村長は
5年前に
地域おこし協力隊として
村に移住してきた
40代の男性

何か面白いことが
できるかもしれない…
そんな嬉しい予感もします


とは言っても、
前向きな気持ちだけで
進んできたわけではありません

田舎暮らしを
漠然と夢見ていたときは
楽しかったものの、
いざ移住が
現実的になり始めると
様々な不安や怖れが
出てきました

田舎の人たちに馴染めるのか

一から仕事を創り出せるのか

理想の家が持てるのか

冬の寒さに耐えられるのか

などなど

特に大きかったのは
お金のことでした

そのたびに
丁寧に自己対話して
夫婦で話し合って
一つひとつ決めてきました

移住自体をやめようと
思ったこともありました

泣いたり
怒ったり
笑ったり、
感情もいっぱい出たなぁ

渦中にいるときは
かなりしんどかったけど、
今振り返ってみると
投げ出さずに
自分と向き合って決めてきた私自身に
心から満足しています


そして、

自然の中に身を置きたい!
という望みはあったけど、
正直、最初は
田舎でやりたいことが
何もありませんでした

「ボーっと暮らすのかなぁ」
「ヒマかもなぁ」
と思ったけど、
実際にその土地に
足を運んでみると
少しずつやりたいことが
出てきて、
気づけばやりたいことだらけに 笑

上高地や霧ヶ峰、
美ヶ原高原に行って
トレッキングをしたい

新潟の
海や山の幸を味わいたい

湖でサップをやってみたい

サイクリングしたい

ソリ滑りや雪遊びをしたい

地域の素敵な人たちと
何か面白いことをしたい

高齢者の方や
余命宣告された方など、
色んな方々の
インタビュー本を作りたい

神社で奉納演舞をしたい

夫の指揮で
音楽好きな人たちと一緒に
合奏や合唱を楽しみたい

歌いたい人が
バンドの生演奏や
バックコーラス付きで歌えるような
ステージを作りたい

自宅のフリースペースで
寺子屋や対話カフェを開きたい

社員を生かし切れてない
地元の小さな会社の
人材育成のサポートをしたい

などなど

夫婦それぞれ
やりたいことが出てきました


さあ、
ここからどんな物語が
紡がれていくのか

私たち自身
全く先の展開が
読めないからこそ
面白いと言えるのかもしれません

一緒に面白がって
応援してもらえたら嬉しいです

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