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公開メイクオンラインセッション② ~自前の化粧品で、はたしてどこまで綺麗になるのか?!~

前回までの記事はこちら。

いよいよメイクセッション、スタート!

まずは、ファンデーションを塗る前の肌の状態をチェック。
手のひらを頬に当てた時に、少し吸い付くくらいがよい。そうすると、時間が経ったときに変な脂が浮いてこない。
あまりさっぱりし過ぎず、でも、ベタベタし過ぎない状態。
ベタベタし過ぎていると感じたら、ティッシュで少し押さえるとよい。

私の肌の状態は、少しサラッとし過ぎている感じだった。
その場合は、保湿用の美容液をリキッドファンデーションに混ぜて付けるとよい。
そうやって保湿するのかと目から鱗だった。

「私たちの手の甲が、お化粧する時のパレットになります」

以降、何をするにも、このパレットを活用した。

① リキッドファンデーション
リキッドファンデーションを1プッシュ手の甲に出す。
指でファンデを混ぜて、それを目尻の外側からトントントンとのせていく。
そして眉間、あご。全部で4か所にのせる。
スポンジを持って、寝かせるようにして、トントンと軽くたたいて、ファンデをなじませていく。

スポンジに残っているファンデを鼻の周りと口の周りにしっかり塗る。
いつも指で塗っていたが、顔にのせるようにスポンジで付けていくと、指で伸ばすよりもムラができずに綺麗だった。

② コンシーラー
シミが気になる私には、コンシーラーは必須だ。
手の甲に残っているファンデの上にコンシーラーを米粒くらいのせて、混ぜ合わせる。
それを頬の気になる部分に指でトントンとのせていく。
そのあと、スポンジでトントンと叩いてなじませる。
今まではコンシーラーだけをファンデの上に付けていたから、いかにも上から塗っています感が出てしまい、不自然な感じだった。
ファンデと混ぜてのせると違和感がなかった。

他に気になる部分があれば、そこにはコンシーラーだけをトントンとのせて、何も付いていない指でトントンとなじませる。

「ただ、カバーし過ぎると逆にその部分が浮いてきてしまうから、あまり気にし過ぎない方がいいです」
とNorikoさん。

シミやニキビなどを隠すための部分的なコンシーラーは、ファンデより1、2トーン暗めの方が隠しやすい。
逆に、目の下のコンシーラーはファンデよりも明るめを使用する。目の下が暗いとしんどそうに見えるからだ。

③ まぶたは、ファンデを指で付けて、そのあとスポンジでなじませる。
目尻にファンデがたまりやすいから、スポンジを尖らせて使用する。

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「40代、50代になると目元がくすんでくるため、できれば目元専用のベースを付けた方がいい。そうすると、アイシャドウもくすまないし、アイシャドウを付けなくても目元が明るくなるからおすすめです」

目元専用のベースというものがあることを初めて知った。

④ つづいては、ルーセントパウダー。
私が、いつもはリキッドファンデの上に固形のファンデを付けていると伝えると、

「固形のファンデだと厚みが出てしまうので、先ほど希望されていた透明感が出にくくなります。透明感を出すためにはパウダーファンデがいいです。
ティッシュの上にパウダーファンデを一振り出して、大きめのフェイスブラシにしっかりなじませます。ブラシの中に粉を入れる感じです。

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ティッシュの何もないところで余分な粉を落として、円を描くように顔半分にクルクルとのせて、最後におでこ。
反対側の顔半分も同じように。
次に鼻、目元、あご、鼻の下。
ティッシュに残っている粉をもう一度ブラシで取って、今度は反対側の顔から同じように付けていきます」

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⑤ いよいよアイシャドウ。
いつも使用しているアイシャドウではなく、初めて使うものにチャレンジしたいと思った。

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4色のうちどれを使いたいか聞かれたが、そもそもアイシャドウの使い方をよく分かっていないため、どういう組み合わせで使えばいいのか分からなかった。

「白と茶は使用して、ポイントになる青と赤は、どちらかにした方がいいかもしれないですね。ちょっと涼しげな夏っぽいイメージだったらブルーがいいかも。ただ、ブルーは、メイクしていますという感じにはなります」

暖色系のアイシャドウは目が腫れぼったく見えるという意識があったため、今日はあえて赤を試してみることにした。

ブラシは、普段、アイシャドウに付いているチップを使用している。
しかし、チップは短くて力が入り過ぎてしまうため、色がぼかせないとのこと。

そこで、大学生の娘のブラシを拝借した。
大きめのアイシャドウブラシにまずは白を取って、手の甲パレットに落として、アイホールに塗り、目元を明るくする。
白は浮きやすいため、指で一度なじませる。
次に茶色を小さいブラシにとる。
私は小さいブラシを持っていなかったため、指を使うことになった。

「指も立派なメイク道具なんですよ」
とNorikoさんは言った。

薬指に茶色を取り、パレットにちょっと落として、目尻から目頭に向かって軽くのばす。目頭にはほとんど付いていないくらい。
恐る恐る茶色を付けていると、
「このとき、がっつり入れても全然大丈夫なので、怖がらずに入れてくださいね」
と声をかけてくれた。

何も付いていない指で、もう一度茶色を入れた部分を目尻から目頭に向かってなぞる。いつも、私は目頭からアイシャドウを付けていた。

次は、茶色を取った指で赤を取る。パレットにちょっと落として、茶色と同じ場所に目尻から黒目の上くらいまで重ねる。

「舞妓さんって目尻が赤いじゃないですか。あれって色っぽいですよね。
がっつり付いちゃっても怖がらないでください」

さっきの大きめのブラシでもう一度白をとる。パレットにちょっと落として、目尻からのせる。そうするとぼかせて、中から色が出ている感じになる。
たしかに自然な色合いになった。
眉毛用のブラシで赤のシャドウをとる。余分な粉をパレットに落として、目尻にブラシの幅だけ色を置く。

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⑥ アイライン。
リキッドライナーを入れる前にパウダーで下描きを入れておくといい。なぜなら、リキッドの場合、隙間が見えやすいから。
眉毛用のブラシに濃いブラウンのアイシャドウかアイブロウを取って、まつ毛の際にポンポンと置いていく。外出しないときはこれだけで十分。

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リキッドライナーは、最後、顔全体の様子を見て、いれるかどうかを決めることとなった。

⑦ 眉毛。
スクリューブラシなどで眉毛を整える。
眉毛用ブラシに一番濃い色を取る。眉毛用ペンシルがある場合はそれを使用する。
顎を少し持ち上げて、手鏡はあごの下あたりに持ってくる。そうすると眉骨格が見える。
骨が一番高いところが眉山になる。まず、眉山から眉尻に向かって、骨格に沿ってブラシを少し寝かせながら眉毛を描く。

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鉛筆持ちだと力が入って線が太くなってしまうため、絵の具の筆を持つように軽く持って描くといい。

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一番薄い色を筆で取って、眉頭から眉山に向かって繋いでいく。
眉尻はペンシルを使った方が細く仕上がる。
眉毛もグラデーションなので、薄い色が眉頭、黒目の後ろくらいから濃い色にするといい。
描いたら、特に眉頭をブラシでなじませる。そうすると「描いてます」という感じがなくなる。
色を薄くしたければ、ブラウンの眉毛マスカラを付ける。
ティッシュで一度ブラシを拭いてからマスカラを毛を立てるようにのせる。
眉頭をスクリューブラシなどでぼかす。

⑧ そして、チーク。
「眉毛とチークは同じくらい大事」
とNorikoさんは力説した。
特に40代、50代でチークがないと、顔色が悪く、垢抜け感が70%くらい減る。
「アイシャドウを忘れてもチークは入れる!」くらいチークは重要。
チークブラシにたっぷり色を取る。
余分な粉をパレットに落とす。
少し上を向いて、手鏡を顔より上に持つ。
ニコッと笑った時に、頬が膨らむところに沢山チークをつけたいので、黒目の少し内側からスタートして頬骨と通って、勾玉を描くように戻す。

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つづいて、フェイスラインにシェーディング。あご、まぶたにもさっと入れる。

⑨ リキッドライナーを目尻にだけ入れる。はねないでポンと置く。

⑩ 綿棒で目尻や目頭の余分な粉やゴミを取り除く。

⑪ 口紅
「リップペンシルで輪郭を描くと、唇が引き締まって見えるので、マイナス5歳効果があります!」
との言葉に、これは早めに買わねばと思った。

「皆さん、口紅を取る量が少ないです。ピピッと取って終わりみたいな方が多いんですが」
とNorikoさん。

「その通り!」
と合の手を入れる私。

「ノン、ノン、ノン!」
とNorikoさんは笑った。

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ブラシでよく練って、ブラシの中にたくさん口紅を含ませる。
下唇の真ん中にチョンとのせる。

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口角から唇のラインぎりぎりに塗っていく。その方が色っぽくて綺麗だと言う。
上は、まず真ん中の山を描いて、口角からつなげる。

「こんなに丁寧に塗ったことがないです」
と伝えると、
「丁寧に塗ると、口紅が落ちにくいんですよ」
と教えてくれた。

口角をはみ出していたら綿棒で取る。綿棒は万能選手だ。

⑫ 最後は、マスカラ。
以前、化粧品コーナーのタッチアップでマスカラをしてもらったことがあるが、見た目も付け心地も違和感しかなかった。
そこで、ブラウンのマスカラを上まつ毛にだけ付けることになった。

そして、メイク完成!!

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「イメージは、エレガントで透明感があるけれども、目尻を濃くすることでゆっこさんの存在を主張しています。あとは目尻にアイラインを入れることで芯の強さを出しています。
もっと透明感を出したければ、マジックパウダーなどを目の下に入れるといいですよ。
ずっとマスクを付けた状態で仕事をするのであれば、目のすぐ下にチークを入れると明るくなります」

「おぉ~」
思わず喜びの声が漏れた。
仕上がりを見て、女性はいくつになっても綺麗になると嬉しいものなんだと思った。
普段使っている化粧品が、使い方一つで仕上がりが全然違ってくると体感した。プロにメイクしてもらうのもいいが、普段のメイクが上手くなる方が、日々気分よく過ごせる。
そして、その日一日過ごしてみて、丁寧にメイクをすると化粧崩れしにくいということも分かった。
自分を愛して慈しむメイク時間をこれからはもっと楽しもうと思った。

インスタのライブ配信なんて全く興味がなかったのだが、Norikoさんとコラボ配信をしてみたら、思いのほか楽しくて、何事もやってみなければ分からないと思った。これからも、自分に様々な体験をさせてあげたい。

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配信後の反応も嬉しかった。

「ゆっこさんが気軽に質問しているのが羨ましかった。自分の望みに気づけて嬉しかったです」

「とても楽しい配信でした!メイク初心者にも分かりやすくて、とてもよかったです。ネットで早速アイシャドウやリップライナーなどを注文し、今日、動画を観ながらやってみました。これから少しずつメイクが楽しくなればいいなと思います」

「配信後に早速メイクをしてみました。雨がかなり降っていたけれど、化粧品を買いたいという自分の望みを叶えるために、化粧品売り場に行ってきました。自分好みのメイクをしている店員さんを探して、その人に接客してもらい、カバー力のある下地、チークブラシ、眉毛パウダー、-5歳になるリップペンシル、アイシャドウを購入。お二人に背中を押してもらいました」

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「普段はあまりお化粧をしないんですが、メイクアップを観て、やってみました。これからは自分を磨いてあげたい!自分の願いをいつもスルーしていたので、一つずつ叶えたいと思います。皆さんの成長ぶりに焦っていましたが、一歩踏み出せた自分を褒めたいと思います」(自撮り写真付きで投稿)

「とても分かりやすくて、楽しくて、最後まで見入ってしまいました。お二人がチャレンジしている姿に感化されて、私もチャレンジしてみようと思いました」


「Norikoさんにメイクしてもらいたい」という私の小さな望みから、波紋が広がるように世界が広がっていき、幸せな気分を味わった。
自分の喜びのために生きればいいんだと改めて感じた。

女性が綺麗になっていく姿、輝いている姿を見ると、我がことのように嬉しくて興奮するというNorikoさん。
女性は皆、本来美しい。
メイクはそれを引き出すためのツール。
Norikoさんは、女性が内側の美しさを外側に表現するお手伝いをしたいと思っている。

「新しい時代が始まったと言われています。欲しいものは遠慮しない。どんどん綺麗になりましょう!」

今週末には、公開メイクオンラインセッション第二弾が開催される。
Norikoさんの手で、今日もまた女性の美しさが引き出される。

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【あると便利なメイク道具】
・スポンジは絶対必要。使い捨てでもいい。
・フェイスブラシ。粉を付けたり、仕上げのパウダーを付けたりするのに便利。
・チークブラシ
・眉毛用ブラシ
・アイシャドウは大・小2本あれば大丈夫。
・眉毛を描くブラシは付属のものは描きにくいので、斜めにカットされたナイロン毛のものがいい。
・リップブラシとリップペンシル。リップペンシルを使った方が口紅が落ちにくい。

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今回、私が使ったメイク用品(娘のものもあります)

(2020年7月4日公開メイクオンラインセッション実施)


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