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世界初PCサッカーゲームの監督から本物のサッカークラブの監督に

おはようございます。

何かのご縁で閲覧してくださった方、いつも読んでくださるフォロワーの方々いつもありがとうございます♪

今回は夢が現実になった人のお話です。

1.異色の経歴をもつ監督

海外サッカーにて欧州5大リーグの一つであるフランスの『リーグアン
現在はメッシ、エムバペ、ネイマール選手が所属しているクラブ
”パリサンジェルマン”が独走中の1強リーグではありますが、そのリーグの中で一つ面白いクラブが出てきました。

そのクラブとは『スタッド・ランス
過去リーグアンを6回制覇をしている古豪ではあるがつい最近までは2部3部を行ったり来たりしていたクラブ。
現日本代表伊東純也選手が所属しており現在8位と上位争いに食い込んでいる。

伊東選手の活躍が巡るましいところではありますが、そのことよりもすごいことをしているのが監督。
その名は『ウィリアム・スティル


https://www.all-stars.jp

30歳の若手監督で伊東選手と同い年。
前監督の解任に伴い、指揮することになったのですがこれまた異色の経歴の持ち主でまずプロ選手としての経験はない上に、なんとプロライセンスを所有しておりません。
日本のJリーグでいうとS級ライセンスを所持せずプロクラブの監督をしているということです。

スティル監督が選手になることよりも指導者を目指すようになったのは、10代の頃にPCゲームの『フットボールマネージャー』をプレイしたことがきっかけの一つ。

フットボールマネージャー』とはイギリスで開発され、セガが発表しているサッカークラブ経営シミュレーションゲーム。試合、経営を一からこなすシミュレーションゲームです。

日本で販売されていた『プロサッカークラブをつくろう』通称サカつくの世界版と思っていただければ。

そこからイングランド、ベルギーでのビデオアナリスト(分析官)として活躍し能力を買われコーチ、監督経験を経て今現在に至ります。

2.ゲーマーからリアルの監督へ

昨シーズンからランスで指揮をとっていたスペイン人監督、オスカル・ガルシアを成績不振により2022年10月13日に解任。
この時点でのクラブの成績は第10節を終えて1勝4敗5分けの15位と残留争いに巻き込まれる順位。

スティル監督就任当初はカタールW杯で中断するまでの5試合を暫定的につなぎとして指揮していたがその5試合での成績が2勝3分けと負けなし。
そこでクラブ側が思い切って暫定から正式に踏み切ったとのこと。

そこから2023年3月4日時点で19戦9勝10分と負けなしできており10勝4敗13分の現在8位にまで上り詰める。

途中リーグトップであるパリサンジェルマンと試合もしましたが、なんとスコアレスドローとメッシなどが率いるあの攻撃陣を押さえたという実績も作っています。

3.罰金を払ってでも支払う価値ある投資

スティル監督はプロクラブを指揮するために必要なライセンスを所有しておりません。
なのでリーグの規定違反により、試合をするたびに罰金25000ユーロ(約300万円)をクラブが支払っています。
19試合となると日本円で5700万をすでに支払っている状態であり、リーグだけでもあと11試合残っていますので3300万プラス支払うことも確定。

傍から見ると無駄金にみえますが、クラブ側としては外から高額な指揮官と契約するより安く済むのもあり、スティル監督の実力をクラブに呼ぶ前から評価していたので投資だと思えばいいと判断しているそうです。

実際にそれで残留争いから8位まで上り詰めているのですから投資としては大当たりです。
なおスティル監督はきちんとライセンスが取れるように行動中です。

4.元プロから見る捉え方

話題となった中で、日本のサッカー界でもこの話題が取り上げられ、元日本代表の内田篤人さんの考え方が個人的に良いなと思いました。

「俺はナメるよ」
「やってみて『おぉ』と思ったらついていくけど、最初の入りとしては…俺もやっぱり『分かってないな』と思うもん。選手としての感覚とか。『ムリやんそれ』みたいなね。
それでもいいから行けといわれて、それでチームが勝つならやるけど、最初はたぶん舐めると思う。
ただ、(監督が)名選手だったからといって、ついていって試合で勝てなくなるなら『ダメだな』となるよね。俺が選手だったら。この監督ダメだって。
結局のところ、結果がすべてなんだよね」

https://qoly.jp

まさにおっしゃる通りで選手からしたら経験があるかないかは重要。
プロを経験していない人に指導されてすぐ納得できるかというのは人間としは至極当然のこと。
会社でいえば業務経験がないコンサルが指揮しているようなもの。

その中で結果が良かったらついていけばいいし、逆に名選手だったとしてもダメなときはある。
結果を出すということが全てです。

さいごに

プロ経験がない監督というのは海外だと既にイタリアセリエA、ASローマのモウリーニョ監督、ドイツブンデスリーガ、バイエルンミュンヘンのナーゲルスマン監督などがいますので目新しさはない。
ですがゲームがきっかけで指導者を目指しプロクラブの監督になったというのがこれまた異色だと思います。
そして上記3名とも20代から指導者としてプロクラブを率いることができている。

日本では能力がいくら高くてもプロクラブを率いるにはライセンスとコネありきなので、このような若い世代の監督はまだまだ出てこれないのが現状で非常にもったいない気がします。
日本でもこのような指導者を取る流れができたらなと思うこの頃です。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
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ではまた。

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