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変えるもの、変えてはならぬもの、のはなし

暗い話題が多い中ですが。
考えを揺さぶられることが多い中ですが。

こんな時だからこそ、
大切なことを忘れないでいたい、と思ったことをメモします。


未曾有の不景気だ!
社会の変革期!
働き方がガラリと変わる!

ビジネスのルール転換!
対応せよ、テレワーク!
変化せねば、淘汰待ったなし!

不安煽りますよねえ。
自分も会社経営する身として、そりゃあもう、不安。


ちなみに、こういう時代って、人を突き動かすのはカンタンです。
人の恐怖、弱み、痛みめがけて、危機を煽ったり、手を差し伸べる
話を投げかけるやりかたがいちばん手っ取り早い。

言葉づくりや、ブランディングを
生業とさせていただいている自分としては、
個人的には、この手法は好きじゃないです。

効果を出す方法ではありますが、
効果の出し方として、ちょっとダサいなと思うからです。
自分自身の格を下げる気がして。


話がそれました。
荒れ狂う時代の波に飲まれそうになって
どうしたもんか、と頭を抱えますが・・・


・・・


あたりまえの話をします。

歴史を振り返ってもそうでした。
変化、変化でここまでやってきた。

きっかけや訪れ方に違いはあれど、産業革命だって、世界大恐慌だって、
いつだって僕らは不可逆な時代の中で、なんとか対応しながら生きてきた。

そう考えたら、今回の不況。
渦中の僕らには、未曾有過ぎて失神しそうですが、、、。

大きな歴史の流れの中の無数にある転換期の一つ、という
認識でいても、間違いなさそうです。


例えば日本に毎年、春夏秋冬があるように、
かならずしゃがむ時期と発展の時期は順繰りやってくると。

今回はさしずめ、観測史上最大レベルの大寒波とともに
冬が秋をすっ飛ばしていきなり来たくらいの感じでしょうか。


そうなった時に、自分たちの考え、行動をどうしていくのか。

僕は「変えてはならないもの」を
改めて明確化するタイミングだと思っています。


・・・


今言う?と言いたくなるような、そもそも論に聞こえるでしょうか。

明日食う金がないんだ。
やること、選んでられない。
なんでもやって、生きていくしかないんだ。

わかります。私たちもそう。それでいいと思います。
もうこうなったら総力戦なんですから。


ただ、だからこそ会社の一人ひとりが
「なにがあっても、これだけは譲れない」
「これだけはやっちゃいけない」
そういった会社の存在意義に触れるような判断軸
強く共有し、磨くタイミングなんじゃないか。

人はピンチの時に本性が出ます。
冷静ならできる理性的な判断も、パニックで間違ったりする。

全員全力でコトに向かうべき時に、まったく違う方へ
全力ダッシュする人があちらこちらに出没する状況。

これでは、助かるものも助からない。
だから根本を今一度徹底するべき。

テレワークになって、自己判断が増える今だから、
余計にそう思うのです。


変えるもの=手段
変えてはならないもの=目的


いわゆる、理念だとか、ミッションだとか、行動指針だとかと言われる、
この「企業の目的」と今一度向き合うことが、結果回復への近道だったりします。

多くの会社が危機に瀕する今、私たちに問われているのは、
じぶんの会社が社会に必要な理由。
このテーマと今一度向き合うこと。

今、この時代に求められるポジションをとることも大切ですが、
「なぜ」を根っこにしっかりと持っていたい。

それこそが、自分たちのブランドを支える強い幹になる。

不況も乗り越えていける、不動の信念になる。

そう思うのです。

・・・


手法は変わります。
常に。すごい速度で。

一方で、本質は変わりません。
だって、人間はずっと人間だから。

100年前も、1000年前も、人は同じことを考え、言っています。
だからこそ、人間と向き合う。
つまり信念や意志と向き合う会社でいたい。

時代を超えて「いい」と思われる人やブランド、企業は
大切にしているものが本質的であり、魅力的なものです。


自分たちの存在意義って何だろう。
譲れないものは。
やっちゃいけないことは。
幸せにしたい人は。
幸せにしなくてもいい人は。

この、コロナショック。
想いが確信に変わるきっかけになった。
(と思わなきゃ、やってられないよね!)

僕たち自身は、そう思っています。

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