文章の添削、指導する仕事を発展させたい

今、ちょっぴり怒っています。怒りながらすごく前向きに頭をフル回転させています。
なるべく不快な文章は書きたくないと思いつつ、自分の仕事に対する姿勢・思いの表れなので残しておきます。

添削講師の仕事

現在、私が業務委託でやらせていただいているお仕事は
高校生向けの、進学志望理由書や小論文の添削講師です。赤ペン先生的な感じで、完全在宅で行っています。

そもそも在宅ワーク希望のため前職を退職したのですが、こちらのお仕事は完全在宅なことと自分の得意を活かせる業務ということで、楽しくやらせていただいています。

・文章を隅々まで読んで誤字脱字や文法の指摘
→前職で鍛えられた校正の能力、集中力
・手書きで赤入れ
→書く作業が好き、苦にならない
・ミスの訂正ではなく相手が理解できるよう補足
→共感性、原点思考が強いもともとの性質

こういった面が生きているのかなぁと思っています。

苦労を感じるとき

楽しいと言っても、人の文章を添削する作業には責任もありますし、溜息が出るほど疲れてしまうときがあります。

全国の高校生が対象のこの仕事は、正直、出来の良い生徒もいれば悪い生徒もいます。
具体的に言うと、文字が読めないレベルで汚いとか、志望理由書の意味を理解していないとか、結構あります。
読むのに時間がかかるし、全てを指摘していたら赤だらけになってしまうので指摘の仕方を考えなければならず、普通に書けている生徒に比べてかける労力と時間が倍になることもあります。
それでも本人が一生懸命書いたものなので、こちらは真摯に対応します。

しかし、今回は内心腹立たしくやる気を削がれるような事例がありました。
参考書の丸写しってやつです。
これまで自分の担当の生徒にはいなかったのですが、少なからずそういう事例があることは認識していました。
1人目はよく書けているなと思いながら添削したのですが、後から別の生徒で見覚えのある内容が出てきて気付きました。最初はデジャブ?とか思って笑
生徒同士で見せ合って内容をパクっちゃったのかな?とも思いましたが、手元の参考書を確認したら全く同じ作例が、、

これを受けて私が思ったことは
生徒の判断なのか?教員がそうさせているのではないか?
丸パクリの生徒以外は、全くのオリジナルで書いているか、作例の文章をベースにしつつ内容は自分の志望学部や経験に書き換えています。
教員がどのように指示しているかは講師には分かりませんが
丸パクリの生徒は、自己判断でやっているんだろうか?もしかして、書けない人はとりあえず作例を真似しろとか雑に指示されて本気で丸写ししてるんじゃないのか?と思ってしまいます。

だとしたら、先生方から添削講師へのリスペクトが無さすぎます。志望理由書の添削は、教員が指導しきれない部分として専門的に請け負っているものと私は思っています。
生徒自身が何の意味があって書くのか理解して、その上で自分の言葉で書いていないとやらせる意味がないです。

あくまで私がそうじゃないかと疑っているだけなんですが。

根本的な問題に向き合いたい

それでも、これは委託されてお金をもらってやっている仕事です。
委託元のルールがあり、それに則って丁寧な添削を心掛けていますし、その点を評価していただけているので続けています。
出過ぎたことは求められていないと思います。

ただ、私自身がモヤモヤしてしまうんです。
学校の先生がその辺をきちんと指導できないのであれば、そこまで突っ込んで指導する人って必要じゃないの?と思っています。

自分自身、ぼーっとした子ども時代を過ごしていたので、大人になってから
あの時、先生(もしくは親)がもっと根本的なところから説明して納得させてくれてたらちゃんとやれたのに〜
なんて思うことがいろいろあるんです。宿題とか何かのコンクールに出す作品とか。
やる事だけ表面的に指示されて、何を目的としているのか理解していないので指示されたことしかやらないし、場合によってはやりもしませんでした笑
やらずに怒られても平気です。怒られる事自体は苦痛ですが、自分に必要なことかどうか分からないのでやらなかったことに対して後悔がありませんでした。(ずーっと後になって意味が分かってからは後悔しました)

こういう場合、自分で進んでやれる子(自分で目的を見つけられる子)や理解力の高い子(全てを聞かなくても想像できる子)は考えて実行できますが、ほとんどの子どもがそうではないと感じます。何のためにやらされているのか分からないので、努力しようがないですよね。

自分の子どもにはその辺のサポートをしっかりしてやりたいと思いますし、添削の仕事においても生徒一人一人に対してその気持ちで向き合っています。
文面から伝わるその生徒の性格や理解レベルに合わせて、指摘の仕方(言葉尻やどこまで詳しく説明を書くか)を考えています。
でも、限界があります。私が見ている生徒の数は微々たるものですし、他の講師の方の指導には干渉できません。

何か、少しでも多くのお子さんのサポートができる方法がないかなぁと考え始めています。

読書感想文を書いたら

少し前のことですが、個人的に依頼を受けて
小学生の夏休みの宿題『後回しにしがちなのに労力半端なくて泣く羽目になるやつ』ランキング第1位!の読書感想文を書きました。
書きましたけど、一応模範解答みたいな形で渡しました。丸写しはしないでください、本人の感想をうまくこういう構成で書かせてください、と前置きして。

これはやらせてもらって良かったと思いました。
高校生の書く文章とはレベルが違いますが、書く前の準備や書く時に意識することはほとんど共通していると分かりました。
メソッドさえ作ってしまえば、汎用性がありそう。

余談ですが
いまだに紙の原稿用紙に鉛筆で書かされているのは可哀想というかナンセンスだなぁと思いました。
書く力は大切だと思いますが、こんな長文を大人になって手書きする機会はどうせ無いので。
だいたい読書感想文や作文て絶対一発で完成しないですよね。書いてる途中でエピソードを追加したくなったり、脱字があって一文字ずつ直す羽目になったりしますよね。で、面倒だから無理やり文体変えちゃっておかしくなったり。懐かしき無駄な苦労。
そんなつまらない苦労を私は子どもにさせたくない、、夏休みなんだからたくさん遊んでほしい、、
今思いついたけど、本人がワードやメモで完成させた後、原稿用紙に一字一句写し取るっていうのが最善ではないでしょうか。


妊娠とは無関係のネタを書いてみました。
ですが、今回のような思いを強く持つようになったのは自分が親の視点になりつつあるからだと思います。

これからも生徒さんに向き合って真面目に仕事します。その上で、個人的に発展させたものを発信していきたいと思っています。
応援していただけたら幸いです。

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