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「誰もがありのままの自分を見つけられる場」を作り続ける

 2023年現在の自分のvisionについてまとめていきたい。「誰もがありのままの自分を見つけられる場」を作り続けるとはどういうことなのか、言語化する。

(1)想い

 まずはどんな想いでvisionを語っているのか、生の声をまとめる。

 日常的にあまり関わらないような自然との触れ合いや対話を通じて、普段は感じない自分自身の感情や想いに出会う場所を作り続けたい。その出会いを通じて、本当に自分が在りたい姿であったり、過ごしたい時間を見つける手伝いができれば良い。

(2)原体験

 (1)で述べた想いがどのようにして出てきたのか、原体験から現在までをまとめる。

 社会人一年目の時にたくさんの同期と出会った。「この会社でこれをやりたい」「将来はこれがしたい」皆キラキラと夢をもち、目が輝いていた。しかし、2,3年経つと、今目の前に起こっている仕事やライフイベントに左右され、夢を掲げなくなっていたり、夢のアップデートができなくなってしまっていた。かく言う自分自身も同じようになっていた。
 しかし、淡路島に行き、農業に触れたことで、自分の考え方も変化した。以前より、やりたいと語っていた夢はいつの間にか、自分の本心ではなく取り繕っていた夢であると気づくことができた。そして、気づくことで本当の自分がやりたいと思っていることはなんだろう、自分の気持ちはどこだろうか、をきちんと考えられるようになった。
 そして、淡路島で自然を通したイベントを複数回実行し、非日常体験から新しい自分が見つかったり、本当の感情に向き合えた方がいた。自然に触れて自己理解が深まったのが、自分だけではなく、自分以外の人にも同様に起こった出来事であった。
 これらの経験により、自然を通じた体験が、人に対して気づきや変化を提供できる価値にもなりうると実感し、ありのままの自分に触れる場作りを行なっていきたいと思うようになった。

(3)場の中でやりたいこと

 ありのままの自分に触れるためのコンテンツとして、自分だからこそ提供できる価値に着目したときに、”自然”というのが重要な要素であると自覚した。自分自身、取り繕わないことやありのままでいることを大事な価値観として生きている中で、「のすけの存在って自然っぽい」「焚き火みたいな心」と表現してもらう時がある。それらを噛み砕いていくと、自分自身もありのままでいつつ、自然を存分に感じられるコンテンツを提供することが、提供できる価値であり、やりたいことであると考えた。

 主にやりたいこととしては、「自然の中での農体験」と「焚き火を囲んでの対話」となる。これは自分の経験に基づいての結論だ。農体験と焚き火の時間は、普段の自分とは切り離した、本来のありのままの自分をさらけ出せる時間になる。

①自然の中での農体験

 のすけの畑では、自然農法という方法で野菜を栽培している。野菜の生産をメインにしない、自然農法を扱った農地では、工業的な雰囲気がない。また、雑草も生えて、理路整然としていないため、畑感をあまり感じさせない。そのようなリアルな自然の中で、野菜という「生命」を自分の手で収穫する。自然農法は、肥料や農薬などを使わず、自然の摂理に基づいた栽培方法をとっているため、”野菜を収穫する”行為は自然の循環の一部に介入するとも言える。毎日生活していて中々気づくことのない、圧倒的な自然を感じることで、人間の一個人としての存在をとても小さく感じることになる。そうして自分自身をとても小さく感じた時に、「毎日何かに追われすぎて生きていないか」「私は、自分自身の足で自立しているか」という問いが自分の中に刺さってくるのである。

②焚き火を囲んでの対話

 焚き火は大好きだ。焚き火には不思議な力がある。人を安心させる力、人を惹きつける力、人を解放させる力。焚き火を経験した人ならわかるかもしれないが、焚き火を囲むと「俺実はさ、、」「最近悩んでいてさ、、」と、普段人には話しづらい言葉を自然と口に出してしまう場面に遭遇する。それは、火を囲んで丸く円になって囲むことによる安心感だったり、燃える炎の揺らめきや薪がパチパチと燃える魅力、そして自然と心を委ねてしまうような開放感を自然と感じ取っているからではないかと思う。そして、自分を開放し、他者と対話をすることで、本来の自分の考えや形にできていなかった感情を整理することができる。

(4)意義

 これまでやりたいことや実現したいことについて述べてきたが、社会的にやる必要があるのか、考えた。

 まず前提として、自分の友達には、追い込まれて苦しくならないようになってほしいと願っている。仕事や暮らしに追われすぎて、本来の自分ではないとか、やりたいことが見つからないとか、迷ってしまって一歩が踏み出せないとかあったら、この場所に来てほしいと思う。一度この場所で、ありのままの自分に触れて、自分を見つめ直すきっかけにしてほしい。

 そして、この場所での原体験を自分の友達以外にも届けられたらもっと良いと思う。将来何かやりたいことに迷っている就活生や若手社員に、自分との対話を通じて本当にやりたいことに目を向けられるようにする。企業や地域内のコミュニケーションがうまくいっていない団体や地域に参加してもらい、自然とありのままなコミュニケーションの取れる場を提供する。この場所での自然体験を通じて、一次産業や環境問題に興味を持ってもらい、社会課題の解決に努める人が増える。
 様々なフェーズの人に対して、アプローチができるのではないかと思う。自分の周りを飛び出して、個人、地域、企業、そして社会において、何かしら価値を提供し続けていければ、この場所が存在する意義が出てくるのではないだろうか。

(5)場作りを行なっていくために

 「誰もがありのままの自分を見つけられる場」を作り続けるというvisionを達成するために、今年達成したいことが大きく二つある。

 一つ目は、自然との関わり方や考え方の幅を広げること。現在は、自分の経験や感じたことでしか自然について話すことがないため、様々な視点での自然の捉え方を勉強する。日本本来の土着の考え方や、人と自然との共生であったり、海外のパーマカルチャーやサスティナビリティの考え方など、幅広く知りたい。幅を広げることで、人間が持つ「対自然」への捉え方について、多角的な視点を身につけておきたい。

 二つ目は、個人としての実績を積み、信頼できる人材となること。会社員としての自分ではなく、一人の人間として信頼できる人であることをわかるようにする。イベントを年に何回開催して何人参加したかであったり、SNSの発信でどれだけの人たちに発信できるか、など今までフォーカスしてこなかった数字に焦点を当てたい。頭でっかちな考えのみで終わらず、地に足をついた行動も伴わせていきたい。

(6)まとめ

 今年の目標をnoteにもまとめているが、いつも目を向けていない部分にも今年は目を向けていきたい。口だけではなく、挑戦と実践を繰り返し、本当に実現するためには何が必要かを具体的に考えていく。がんばろう。


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