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うまく笑えなかった準備期間

明後日、ニュージーランドに出発する。

一昨日友達とオンラインで話した時に、「顔疲れてない?」と言われ、
「宿と仕事を見つけるのにだいぶ苦戦して、先週は落ち込んでいたんだけど、週末にそれが決まって、ようやく落ち着いてきた頃だから少し引きずっているのかもしれない〜」と答えた。

が、実際は疲れている。
NZでの生活基盤を整えるために宿や仕事を探したり、日本を発つにあたって行政手続きをしないといけなかったり、一年間の海外生活のための荷作りをしたり。もう大変。

それに加えて、色々と思うことがあったりして、晴れやかではなく、ぐるぐると渦が巻き起こっている。フィリピンに留学に行った時も同じだったな。

今の気持ちの記録と、自分の頭の中の整理の意味を込めて残しておく。

たくさん捨てたことを実感

『20代はやりたいことをとことんやっていれば良い。人生は30代からぼちぼち決めていかないといけないことができてくる。だから今は失敗とかはなくて、やるか、やらんか、それだけだ。』

高校の恩師がおっしゃっていた言葉を頼りに、「ワーホリに行く選択は正しい選択だ」と思い込みながら過ごしていた。

だし、そもそも運命でこうなっているかもしれないと思ったりもした。
高校生まで夏の暑い時も、凍える寒さの雪の日もサッカーをやっていたあの頃から、2023年のこの時期ぐらいにニュージーランドに行くことは決まっていたのかな〜って、自転車に乗ってる高校生を見ながら思った。

流石に言い過ぎかもしれないけど、でもそう考えると今まで生きてきた人生と今が繋がる感覚を持てる。
今回の選択も必然で、これまでの積み重ねからきている道でしかない。
この選択で良いよな〜。

と、思う一方で、ビビり散らしていた。
たくさん失敗したら良いよっていうけど、でも失敗は怖い。し、しんどい。
宿だって別に現地に行ってから見つけたら良いっちゃ良い。けど、現地でバタバタと探すのって大変そうだし、不安だ。
そもそも失敗ってないのかもしれないけど、そんなことは失敗を受け入れられた時に言える。やる前は怖い。

実際、ニュージーランドにワーホリに行くということは正しい選択なのだろうか、と何度か頭をよぎった。
特に宿が見つからなかった時、不安や心配に苛まれて過ごしていた。

workawayWWOOFCouchsurfingなど、現地のお家に滞在するためのサービスを駆使しながら、延べ1週間ぐらいひたすらホストの方々にコンタクトを取り続けた。
だが、良い返事が一向にない。
「前の滞在者が延長するぽくて泊めれないわー」
「冬は受け入れをやっていないんだよねー」
「この時期はダメなんだよー」
と、来る日も来る日もsorry…やUnfortunately… と言われ続けた。
ダメだという返事が重なるほど、不安は積み重なっていった。

準備期間中は実家に帰っていた。
淡路島で住んでいた家から出て、実家に荷物を全部送って準備をした。
不安が重なる一方で、当たり前だが実家での暮らしもコンスタントに続く。

ある時に、こんなことを思った。
「なんで、こんなにストレスなく過ごしている毎日を捨ててまで、ニュージーランドに行こうとしているんだろうか?」

さらに言うと、大手企業で安定した収入もありつつ、自分の色を出しながら仕事ができる環境も捨てている。淡路島でたくさんの大切な人たちに囲まれる生活も捨てた。今度の休みはみんなでBBQをしようという日常も、みんなで夜一緒にボードゲームをする日常も、星空の下で焚き火を囲み合う日常も捨てた。
挙げればキリがないくらい幸せな日々を手放してまで、挑戦することなのか。

わ〜〜っと焦りながらぐるぐるとしているうちに、たまたまFacebookのグループで呟いたことに反応してくれる方がいて、個別にコンタクトを取り、電話を一本したら、仕事と住む場所が決まった。
連絡をいただいてから3日。とんとん拍子の出来事だった。

NZへの出発までは残り1週間だった。

冬眠から目覚めたように

ようやく春が来たような感じだった。
視界が明るみ、心は心地良く座っていられるようになった。

そして、不安に思っていて、この日常を離れるのか〜って思っていた感情も、今では「行きますか」と腰を持ち上げようとしている。
この準備期間を設けられたからこそ、後悔や後ろめたさ、マイナスな気持ちと上手く向き合うことができ、心が整った気がする。

そして、オンラインやオフラインで会って喋った友達。
きっとみんなと会った時おれはあんまり上手く笑えてなかったと思う。
焦ってたし、心配だし、仕事や家が決まってからもふわふわしてて、落ち着ききれていなかった。

でも今はだいぶ落ち着いた。
ドキドキはしているけど、それは不安というより、未知との遭遇に対しての高揚感だったり、わからないことばかりすぎてなんだかドキドキしているような感じ。

いや〜〜それにしてもマジでよかったわ〜。
一旦滞在できるところと、収入源を見つけられてよかった。
こうして落ち着いてnoteを書くまでにもなったし。
ようやく心整って、よかった。


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