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新人教育

もうすぐ5月。新年度のバタバタは少し落ちついたところだろうか。

先日スマホのメモを整理していたら、入職して1ヶ月経った時の自分の日記が出てきた。

臨床に出て1ヶ月たちました。急性期で作業を大切にするぞ…!と思い入職したわけですが、なかなかそうはいきません。
ラボデータの見方から、病院特有のCVAプロトコル、意味分からぬ略語の数々、運動器で必要になる解剖学的知識、やったことのない評価法、、目まぐるしい毎日でした。
そして独り立ちさせられるのも想像を超えてはやかった。自分が先輩に何も質問しなければ、そのまま時は流れてく。評価、治療に自信を持てない自分が悔しいし、何よりも患者さんの立場からしたら、自信を持てないセラピストにリハビリされるのって相当嫌なことだろうなと。
毎日こなしていくことに精一杯だったけど、少しずつ専門書を読まねばという使命感に駆られてきた。正直大学の教科書は全体を大まかに述べているに過ぎない。一人一人の患者様のニーズに応えていこうとしたら、本が欲しくて堪らない。

2019.05.02

今読むとなかなか追い込まれていたな〜と感じた。責任感と危機感を感じながら、毎日こなすことで精一杯だったのだろう。

今、4月から入職した人たちは何を感じているだろうか。悩んでいないかな。

今年、私は新人教育に携わっている。

私が新人だった当時、教育の枠組みがない状態で、いきなり幅広い疾患の方を担当することになったので、訳が分からなかった。カルテの書き方さえよく分からないから記載に時間かかる、疾患のことを調べる、帰りが遅くなる、遅くなると〝まだそんな患者さん持っていないのに時間かかるのか…〟と注意される、の悪循環で正直しんどかった。自分ができているのか、できていないのかさえ分からなかった。

当時の自分がもや〜っと1人で感じていたことを、5年目になった自分が解決する番である。

これから入職するであろうOTのために、対象者のために、より良い組織になるように。何より自分のために。

仕組みづくりは課題ばかりだけど、教育内容を文章にする、形にすることはおそらく私にできることだし、組織での自分の役割を考えた時に私がやるべきことである。

私は私にできることを頑張っていきたい。

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