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【ご報告】横浜に引っ越します
転職の関係で、横浜へ引っ越すことになった。
横浜に住み、東京で働く、「横浜都民」というやつだ。
僕の地元に似た部分もありつつ、「東京」の波の中にいる少々不思議な場所なのだ。
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「東京」とは?
ところで、現在僕は茨城県水戸市に住んでいる。
水戸にいると、つい意識してしまう場所が東京である。
駅の運賃表には100km以上先の山手線のウグイス色の円が描かれているし、
国道の青看にもこの街より南から「東京」が登場する。
茨城空港も国際上は「Tokyo Ibaraki International Airport」なんだそうだ。
水戸には生活に必要な施設はひと通り揃っている。なんといっても県都なのだ。
買い物だって内原イオンで済ますこともできなくはない。
ただ、日帰りで東京に行けてしまうので、そっちへ行く。
「東京ねぇ…」
人間の経済活動に特化した街とはどういうものか、知りたくなってきた。
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思えば、僕は意識的に東京を避けてきた。
「あんなの、人が住むような場所じゃない」と。
僕の理想は常に生まれ故郷だった。
僕の生まれは静岡県浜松市。
人間が過ごしやすい気候で、新幹線も高速道路も整備され、本当に暮らしやすい街だ。
僕は18歳まで過ごし、
浜松は僕のデフォルトとなった。
あらゆる都市を地元基準で眺めるようになった。
そんな浜松に「今帰りますか?」と言われても気が進まない。
もう東京を無視できなくなっていた。
街は日夜人で溢れかえり、月も見えないくらい明るい。
ただ、街行く人の顔立ちはどこか引き締まっていて、
これまで住んだ街では感じたことのないものだった。
「30歳まであと5年という今なら、この街に飛び込んでみるのもありか」
「東京」で過ごす。「東京」で働く。
どういうものなのかを知るために、水戸を離れようと思ったのだ。
で、なんで横浜なん?
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ここまで散々東京の話をしてきたが、タイトルは「横浜」だ。
理由は単純。
…悲しいかな。東京"都"に住むお金がない。
それに、仕事場と家とは距離を取りたかった。
そうなると、東京都の隣県を探るしかないのだが、これは神奈川県しかなかった。そして、横浜しかなかった。なぜか?
少し前にこんな記事を書いた。
もともと横浜、そして神奈川県に興味があったのである。
これらは「東京」という大きな波の中にいる場所だが、独自性を感じる部分もある。
神奈川・横浜から「東京」の要素を取っ払うと、それはそれは山と海に囲まれた穏やかな場所だった。
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西を箱根と富士、北を丹沢が固め、東に多摩丘陵が広がる。南は相模湾がある。
そう、神奈川県は少しだが静岡県に似ているのだ。そして、横浜は東の多摩丘陵に広がる海と丘の街だ。
僕が住むには最適な場所である気がした。
未知の街「東京」を神奈川県横浜市に住み、知ってみることにした。
どんな発見があるか楽しみだが、
いつまで続けられるか不安でもある。
楽しみと不安、フィフティーフィフティーだ。
というわけで、茨城・水戸に居られるのもあとわずか。しばらくは、茨城の2年間で見たものを棚卸しする期間としようか。
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