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【SIGMAfp】心の湿気の取り除き方 (霧ヶ峰編)

梅雨明け。
東京のど真ん中。
腹が立つほどの熱気に通り雨、湿気が立ち込める。
フライパンの中の餃子はこんな気持ちなのか。

心の中の湿気。
周囲と噛み合うことが出来ないもどかしさ。何事も「うまく」出来ない自分の不甲斐なさ。

湿気が僕の心を腐らせる。

腐りたくない。
仕事帰りの電車でGoogle Mapをぼーっと眺めていた。

「信州でも行くか…」

日曜の未明、車を西へ走らせた。
とにかく東京から離れたかった。

朝5時、長野県は霧ヶ峰の入り口に到着した。

霧ヶ峰に朝が来た
朝日差す霧ヶ峰
植物たちは表面に露を蓄えていた
車山に注ぐ朝日
山頂を目指す
ニッコウキスゲが彩りを添える
キスゲ色の車山肩
ビーナスライン
車山山頂
所々で岩肌が覗く
気象データ送信中……
傾きから分かる、吹き付ける風の強さ
W*ndowsXPのデスクトップバリの丘
車山頂上から浅間山方面を望む

朝の霧ヶ峰
美しさのシャワーをこれでもかというほど浴びた。
朝陽が僕の心の湿気を拭ってゆく。

頭の中が感動で満たされ、余計な思考が働かなくなる。
今は地上での出来事を思い出してはならない。
感受性を全開にし、霧ヶ峰を身体に取り込むのだ。

残念だが、家に帰り、陰鬱な日常に戻れば、きっとまたジメジメとしてしまうんだろう。
でも、心が腐りそうになったら、身体を美しいものに預けたらいいのだ。頭を空っぽにして、普段は閉じ込めている感受性を解放するのがコツだ。

📷 SIGMAfp
🔍AiAFNikkor50mmF/1.4D

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