嘘をつくこと
つい先日、石川に帰ってきている友達と、地元のゴーゴーカレーに行ってきた。
正直ゴーゴーカレーってあんまり好きじゃない。
色が濃くて味も濃いのが特徴な金沢カレーでもゴーゴーカレーのルーって不味くはないけど変に胃にもたれるし、トッピングのカツは薄い気がする。
まぁ、キャベツのおかわり無料は正直嬉しいし、
ロゴのゴリラはユーモアがあって割と嫌いじゃない。
でも好きな部分はそれだけ
同じ金沢カレーなら断然チャンピオンカレーに軍配が上がる。
その事をものすごーく友達に伝えたかったけど、
ものすごーく雰囲気が悪くなるのは分かっていたし黙ることにした。
何故なら彼はゴーゴーカレー派だからだ。
そんな舐めた事を言えば最悪の場合、
ボコボコのフルボッコにされるのは容易に想像ができる。
僕は昔から根っからの馬鹿正直で、というかバカなので、子供のころから思ったことを何も考えずそのまま口に出していた。
周りへの配慮や気配りがド下手だったのも加え、
口下手モンスターが君臨してしまっていた。
沢山の人達を怒らせてきてしまったのを記憶している。
現在では、自分で言うのもアレだが、社会性を持った人間になったと思う。大学生になってバイトも始め、人と接する機会が増えると人並み程度には会話できるようになっていた
そうした中でいま、強く感じる事がある
それは
うそって便利
思ってない事でも、
嘘をつけば相手を傷つけない事もできるし、
物事を円滑にすすめる事ができる
賢い人なら、当たり前でしょ?と考えると思う
そんな当たり前のことを20歳にして僕は今になって強く実感している。
最強のカードを手に入れた、そう考えた
しかし、
嘘をつけばつくほど、どんどん嘘が自分に絡みついていくのを実感する。
そのうち身動きができなくなって
死んじゃうんじゃないかな?と僕は予感する。
そう考えると嘘は借金やローンみたいだ
その場の平穏は手に入るけど、嘘はずーっとついてくる。
でも便利だし身を滅ぼさない程度に使っていきたいなーとも考えちゃう自分にさよならバイバイする為に正直な気持ちを友達に伝える事にした。
そう、自分はチャンカレ派であることを
よし!、と決意を固め
僕はカレーを一口食べてこう言った
「ゴーゴーカレーうまいわ」
……だって怖いんだもん