見出し画像

想定通りにいかないからいいんだよね。

どうもこんばんは、次男のクリスマス発表会で大きな成長を感じ感極まった僕です。

今日は想定通りには進まないということをお話ししたいと思います。
昨日の記事でフラスコの工事を進めているということを書きましたが、その中で改めて直面したことです。

今、僕はキッチンのカウンターを作っています。
まずはこんな形にしようというイメージを設計図に起こしていざ作り始めます。
しかし、工事が始まるとどうしても出てくるのが配線とか配管とかの絡みによる変更です。
最初から想定できないのかといわれそうですが、できないものもある、という感じです。

設計するときに、ここから電気の線を通して、水道の配管はこっちにしてという想定はしています。
でも現場が始まるとその通りにはいかないのです。
業者さんとお互いに試行錯誤してアイデア出して、いい方向に持っていきます。
それでも最初の図面通りとはいかず、頭を使ってもう一度図面を引き直します。

今回のキッチンのカウンターも水道の配管との調整で変更するところがありますが、それも含めて前(当初の設計)より良くします。
これがおもしろいところでもあるのかもしれないです。

建築という行為は多くの業者さんが関係してくるので、自分一人(大工)だけがうまく進んでいてもどこかで歪みが出てくると思っています。
だから現場では業者さんとコミュニケーションをとって「言いづらい」という状態を作らないようにしています。
それが手戻りもなく最速で進む方法だと思います。
最初の想定通りに進むということはほぼありません。

ここまで書いて一つ大事な前提を忘れていました。
それは「既存の制約があるもの」ということです。
建築で言えばリフォームとかリノベーションとかといった既存の建物を改修する場合です。
新築であればほぼ間違いなく想定通りにいけます。
難しさでいうと200%、リフォームに軍配が上がります。

だから僕はリフォームやリノベーションが好きですしやりがいがあるなあと思っています(その反面、苦しいことも多々あります)。
フラスコやaiueomiseも車庫をリノベーションしてできたものです。
制約があるから余計におもしろいものがつくれるということはこれらが実証しています。
アイデアというものは無のところからできるわけではなく、既存のアイデアの掛け合わせや意味をズラすことで生まれるものです。

想定通りにいかないことが逆におもしろいアイデアへの近道なのかもなんて思います。
キッチンカウンターひとつとってもアイデア満載のものになるようにまだまだ頭を悩ませたいと思います。
ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?