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未来のための実験。

どうもこんばんは、新潟の冬はくもりや雨や雪ばっかりなのでそろそろ晴れの日が嬉しくなってきた僕です。

さて、今日はおやつに使う粉の吸水実験についての記録です。
最近よく記事にしているグルテンフリーのおやつですが、これは米粉を主な原材料として使います。しかし、米粉は小麦粉以上にデリケートというか扱いが難しいと感じています。
米粉の原料である米の種類(コシヒカリとか)や粒子の大きさによって焼き上がった後の食感が全く変わってしまうのです。
困ったもんだと思い、本を読んでいたら米の種類によって吸水率が違うということが書かれていました。
ということで、早速実験をやってみました。

何種類かの米粉と、玄米粉、大豆粉なんかも一緒に試してみました。
それぞれ粉20gに対して水20gを入れて混ぜる。これだけです。
実験好きな人には楽しい時間です。

結果は吸水率が高いもの、低いもの様々でした。
同じ米粉でも全然仕上がりが違うわけです。
実験はしていませんが、例えとしてわかりやすいのは片栗粉。料理でも水に溶いてとろみ付けに入れたりすると思うのですが、ほぼ水に溶けませんよね?
何度混ぜてもしばらくすると水と粉に分離してしまいます。これは吸水率が低いということです。
これを焼き菓子に使うと、水分が多く入ってしまうのでベチャっとした感じやしっとりした感じに仕上がります。
一方、吸水率が高い粉(玄米粉など)は水分不足になるのでパサパサした感じやサクサクした感じになると思います。
一応実験結果は下の通り。
吸水率が高い順に、玄米粉>大豆粉>米粉>片栗粉。

こんな風に粉の種類によって全然違うのです。
だから、いろんな配合を試してスコーンやマフィンやクッキーそれぞれにおいしい食感を目指します。
僕らが考えるに、おやつがおいしいことが大前提にあって、その先にコミュニケーションツールとしてのおやつであったり、グルテンフリーのおやつであったり、植物性の材料のみで作ったおやつだったりという想いを届けられると思っています。
前提条件を蔑ろにして「想い」だけが先行してしまうと、せっかくおやつを楽しみにして買ってくれたお客さんをがっかりさせてしまうことになります。
それでは本末転倒です。

こんなに苦しくも楽しい実験の日々は何か新しいことに挑戦しているということの裏返しであり、それこそが自分たちを成長させてくれる方法なのだろうと思います。
今の場所に留まっていることは簡単です。
ただ同じことを繰り返せばいいのですから。
でもそれよりもお客さんも笑顔で僕らも笑顔でいられる未来をつくっていくために、aiueomiseの実験は続きます。
ではまた。

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