生徒はどの指導者を信じるか<スプラトゥーン2>

※今回はスプラトゥーン2をプレーする人向けの記事となります※

単なるゲームだけど、うまくなりたい強くなりたい、と思うのは誰しも一緒。特に最近は強さを指標でわかりやすくするランク制度があるゲームが多数を占めている。
対人戦を主とするスプラトゥーン2もまたランク制があり、一人でもフレンドともランクを意識しながら楽しむことができる。一人のランク詳細『ウデマエ』システムについては私がXになったドキュメンタリーでも触れているので読んでいただきたい。

さて、もともとのゲームセンスがない私なんかは、スプラでウデマエを上げるには誰かに教わるのが近道だなと考えていたのだが、なかなかこの誰かが見つからなかった。ただ、スプラをプレーしている中で自分が持ちたいブキ、やりたいプレーが見えてきたところで、そのキーワードで検索して師匠と呼んでいる学生の子と知り合うことになる。最初は単なるファンであったが、この人に教えて欲しいと思い、お願いをして師匠となってもらった。私は生徒、師匠が指導者だ。
この師匠に私はプレーにおいて絶大な信頼を寄せているのだが、師匠のウデマエはいわゆるスプラの最上位帯ではない(ごめん師匠、でも事実)。彼は有名プレイヤーでもなければ、何なら私と持ちブキも違ったりする。じゃあ何が同じだったかというと「自分が楽しいと思うプレースタイル」がまったく一緒だったのだ。

私はジャンプビーコンを活用したプレーを楽しんでいる。ビーコンを1つ置けば自分がそこへ復帰できる、味方もジャンプで飛んでこれる。さらに索敵もできる。ビーコンは一つで味方にたくさんの選択肢を与えることができる夢のあるサブと思っているのだ。この考えと師匠の考え方が近く、ビーコンを軸としたプレー展開を行うことが師匠の特徴だ。師匠の置くビーコンのポジションを覚え、師匠と同じ速さのビーコンになるよう調整し、師匠と近い動きで初動からビーコンを置くのが私のスタイルである。悩んだ時も師匠は「こういうときにこの位置のビーコンがなぜいいか」を説明してくれて、それは私の頭にすうっと入っていく。
このビーコン師匠の話はかなり特殊であるのだが、何が言いたいかというと「自分がやりたいプレーを実現できる人が指導者」であることが、私をウデマエXに導いてくれたと思っている。

ここで、この記事を読んでいるスプラプレイヤーの皆さんに問いたい。あなたが参考にして動画をみている最上位帯の人(いわゆるXP2900以上とかの有名配信者さんとか)は、あなたの望むプレーをやっていますか?同じブキは使っていても、塗るのかキルなのか立ち回りなのかキャラコンなのか、何をヒントにあなたはその動きを見ていますか?この回答の一致率が高い人が指導者だと、生徒のあなたはきっとめきめきと上達するだろう。もちろん、最上位帯の人を否定するわけではない。

最近は指導もビジネス化してきており、「報酬と引き換えに指導します」、「配信と引き換えに指導します」というようなことも多くなってきている。その時に私が一番大事と考えるのは『指導される生徒が望むことを、指導者は教えているのか』である。エイムが悪い、立ち回りが悪い、そのポジションはダメ、そういう話は上位帯なら誰でもいえる。そのブキならばこういう理由でエイムを鍛えたほうがいい、そのステならばそのポジションだとこの点が有利でこの点が不利、そういった理由のついた情報を、さらに生徒に寄り添って言える指導者と出会えると、ウデマエの上達は一気に近くなると思う。

いい指導者を見つけるために必要なのは、生徒も教えてもらうという意識を持つことだ。どのルールのどのプレーの何を知りたいかを明確にし、指導者に伝えて答えを引き出す必要がある。さらに指導者の言うことを聞いて頭に入れて実践できるスキルも必要となる。スポーツの世界でも概念がある「コーチャブル」と呼ばれるこの生徒側の教えてもらう意識がない限り、指導者がいても絶対にウデマエは上がらない。

さて、もしそんな指導者を見つけても教えてもらううちに自分と合わない、、、となったときはどうするべきか。生徒はそこまでの指導のお礼をしつつも、自分でやってみる、他も試してみると伝えてみつつ、少し距離を置いてプレーしてみるといいだろう。指導者も、生徒には相性があるということは理解しておくべきで、あの人は教えてもうまくならないのは生徒だけの問題ではなく、指導者の問題もあるかもしれないことは認識しておく必要はある。

私は指導側に立っているわけではないので、生徒側としての視点のみしか記載できないのだが、お金をかけるからいい指導者であるとか、XPが高いからいい指導者であるとは限らない。自分がやりたいこと、自分が楽しみたいこと、伸ばしたいことを明確にしてプレーをすることが、いい指導者を引き寄せ、そしてウデマエが上がるコツになるだろう、と思う。

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