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【雑談】電車が怖い

他人の視線から逃れるために、あるいは自分の頭で新幹線並みのスピードで走っていく思考から目を背けるために、私は本を読む。

頭の中で声が鳴って、集中できなくなったとしても、目は手元に並んだ虫のような文字列を追いかける。

空虚に眼球が紙をなぞり続ける。意味は入ってこない。


電車に乗る時間がとてつもなく苦しいときがあります。

不思議な考えが頭を駆けるからです。

例えば、こんなことです。


ここにいる人はみんな、
私が精神疾患であることを知っているのではないだろうか?


ひと口でいったらまあ、「妄想」ですね。


隣で立っているサラリーマンも、目の前に座っているヘッドフォンしたお姉さんも、入口の真横にいる大きい鞄を持ったおじさんも、みんなみんな、私が頭おかしいってこと、知っているんだろうな。

「うわー、最悪。障害者の隣きちゃったよー」とか思ってるんだろうな。

でも知ってて、見ないふり、気づかないふりしてくれているんだろうな。

なんかそれ、つらいなあ。


つーっと、気づいたら泣いている。
そういう感じです。

これ、なんなんでしょうね?



今は気分がわりかしフラットなので、そういうときのことを振り返ると「お前、狂ってんなあ」と思うのですが。



自分だったら隣の人がどんな顔していたかとか、どんな服着てたかとか、どんな雰囲気だったかなんて、まったく気に留めない。

なにかが引っかかったとしても、電車を降りて数秒したらきれいさっぱり、頭の中から消えている。



ひと月に数日、あるかないかくらいの頻度ですが、これがかなりしんどいです。

基本的に移動手段は電車なので、乗らないわけにはいきません。
なので、どうにか自分を奮い立たせて乗ります。


たぶん、無意識に周りのことキョロキョロ見たり、ぶつぶつ独り言いったりしているのでしょうね。

こっちの方が、不審者ですね。


そういうときは本を開き、ひたすら並んでいる文字に意識をすべて向けることに集中していますが、あんまりごまかせない。


私を苦しめる、謎の妄想。
どうしたらいいんでしょうね?



満員電車って、どこ見てりゃいいの?


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