誹謗中傷はどこからどこまで?
近年、誹謗中傷の立件数が増加し続けている。
ここ数年で誹謗中傷の数が増加し続けているわけではなく、数年前にインターネットに書き込んだ誹謗中傷が取り上げられて、名誉棄損罪や侮辱罪として立件されている。
立件数が増加している理由は、それだけ厳罰化が進んでいる事の裏返しであるため、社会としては良い方向に向かっているのだろう。
それでも跡を絶たないのは、厳罰化される前は匿名で誹謗中傷されている掲示板が野放しになっていたため、未だにこれくらいなら書いてもいいだろうと安易に考えている人がいるからだ。
誹謗中傷の厳罰化が進んでいる事をどこか他人事に感じていて、いざ自分が訴えられる立場になったらそんなつもりはなかった、日常生活でストレスが溜まっていた、と、決まってそう言う。子供みたいな言い訳だ。
誰が書き込みしたかなんてすぐバレる時代なんだから、やらない方がいいって決まっているのに書き込んでしまう。
やってはいけない事だと知っていてもやってしまうのは、過去の自分の書き込みに対して一度も訴えられたことがないからで、これは泥棒の心理と全く同じだと思う。
盗みがバレないから何度も何度も繰り返してしまい、泥棒の成功体験を重ねることで自分だけは捕まらない、と、錯覚してしまい、捕まるまで繰り返し盗みを働いてしまうのだ。
誹謗中傷も全く同じだ。捕まる奴はより酷い誹謗中傷をしているから捕まっているだけで、自分はそこまで大したことは書いていないと思っている。
誹謗中傷をしなければ捕まることはないのに、未だにどこからどこまでが誹謗中傷になるのかを考えている人がいるのも事実だ。
誹謗中傷は相手が嫌って思った時点で該当してしまうのであって、明確に言っていい言葉と言っちゃダメな言葉は決まっていない。
というか、そんな事くらい理解した上で書き込むべきで、自分が書いた言葉に責任を持てないなら書くなんてのは言語道断だ。
"自分がされて嫌な事は相手にしない"に、"相手が嫌がることはしてはいけない"が加わっただけなのに、そこまで難しい事なのかな。難しい事なんだろうね。
とにかく、誹謗中傷のラインを探っている馬鹿共は、誹謗中傷をやめる事から始めよう。わからない人はインターネットをやめよう。
訴えられて示談金を払うより、美味しい物にお金を使った方がいいに決まってるんだから、ちゃんと頭を使って考えような。
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